Hikotaのバルサ考察ブログ

主にFCバルセロナが好きです。他サポの方大歓迎です

【考察】移籍市場閉幕 バルサの夏を振り返る

こんにちは。9月になりました。本当に日々あっという間で、早くも今シーズン最初のインターナショナルウィークに入ってしまいました。やはりバルサの試合がないと寂しさはありますよね。ということでこういう期間こそ、精力的に記事を書いていきたいと思います。試合がない期間もこちらのブログでバルサを楽しんでいただけたら幸いです。

さて、今日のテーマは夏の移籍市場を振り返る、です。今シーズンの補強と放出、またネイマール復帰騒動について振り返っていけたらいいなと思っています。是非お付き合いください。

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 ↑8月の3試合のマッチレビューはこちらから!

 

 ■即戦力4人補強

 バルサが今夏獲得した選手は以下の通り(トップチームのみ)

とりあえず各ポジションに1人ずつ選手を獲得することができましたね。フレンキーは昨季のCLで大活躍し、18-19シーズンのヨーロッパ最優秀MFに選出されましたし、他の3人は昨シーズンまでリーガの他のチームでレギュラーとして活躍していました。まさに即戦力補強と言っていいのではないでしょうか。

ただ、今夏に費やした金額はインセンティブを除いても2億4000万€ほど。またしても派手にお金を使うバルトメウ政権という印象を残しました。選手の市場価値自体が上がっているので仕方のない面はあるのですが、毎年毎年このように投資されるとクラブの財政面を心配してしまいますね。

もちろん今夏獲得した4選手はクラブのためにしっかりと貢献してくれるでしょうし、実際良い補強だと思います。しかし、バルトメウが会長に就任した2014年以降、どうにも物事を金にモノを言わせて補強で解決しようという傾向はますます強くなっていると感じます。補強することは決して悪ではありません。しかし、お金を使うのであれば、しっかりとビジョンを持って補強してほしいものです。

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繰り返しになりますが、今夏補強したメンバーは非常に素晴らしい選手たちだと思います。グリーズマンには3人目のアタッカー、フレンキ―には中盤の核になることが求められるでしょう。ジュニオルとネトはサブからのスタートになると思いますが、チームに競争をもたらして欲しいところです。Bから昇格したワゲも含めて、彼らの活躍には大いに期待したいところです。

 

◾︎余剰戦力の放出は上手くいったのか?

さて、次は放出を見ていきましょう。
売却益は9000万€ほど。マウコムがこの値段で売れたのは正直奇跡です。というかゼニト様様です笑。昨シーズンローマとトラブルを起こしてまで獲得し、にも関わらずほとんど出場機会のなかった(出た試合ではそこそこ結果を残したけど)彼の取引はもう少し足元を見られてもおかしくはありませんでしたが…。
シレッセンはほぼほぼネトと等価トレードという形でしょうかね。アンドレ・ゴメスはレンタル先のエバートンがそのまま買い取る形になりました。懸念のコウチーニョはなんとかバイエルンがレンタルで引き取ってくれました。ヴェルマーレンは普通に契約満了です。日本に来てくれて嬉しいですね。
まあマウコムに関してはもう笑うしかないくらいの失態ですが、コウチーニョの獲得はもう少しフロントが糾弾されて然るべきではないでしょうか。なにせ、クラブ市場最高額で獲得してきた選手を僅か1年半でレンタル放出してしまったのですから。このようなことがあってはいけません。イブラヒモビッチと同じくらい酷いケースだと思います。
もちろん、コウチーニョ本人にも、起用したバルベルデにも大きな責任がありますが、やはり僕はなぜあのタイミングでコウチーニョを獲得するに至ったのか、正直今でも理解に苦しみます。それはこちらの記事に詳しくまとめてあるので是非。
そして人員整理がうまくいったかといえば答えはNOです。フロントは恐らくラキティッチを売却したかったのでしょう。何度も何度もネイマールとのトレード相手に名前が上がり、開幕3試合では僅か45分しか起用されませんでした。最終的にはトレードではない、PSGへの完全移籍が報じられましたが実現することはなく。結局ラキティッチ側に遺恨を残したまま残留という最悪の形で移籍市場が終了してしまいました。
アレニャ背番号事件(クラブがアレニャには無断で彼の21番をフレンキーに渡す発表をした)から分かる通り、現在のフロントは選手への敬意を欠くケースが非常に多くなっています。推測に過ぎませんが、ラキティッチともロクに話すこともなく様々な移籍話も進めていたのではないでしょうか。
こちらとしてもラキティッチの放出はやむを得ないと思っています。この5年、中心選手と活躍してきましたが、彼ももう来年32歳。誰かが来れば、誰かが席を譲らなければなりません。しかし、それにしたってやり方があるだろうと思うのは僕が甘過ぎますかね。
なんか普通にフロント批判記事になりつつありますのでこの辺で止めておきます笑。ラキティッチ、そしてビダルの両ベテランは今シーズンどのように使われるのでしょうか。バルベルデは彼らなしでのチーム作りも想定していたと思いますが、いたらいたで強大な戦力なので扱いに苦慮しそうですね。バルベルデの皺は今シーズン一層増えること間違いありません笑。
 

◾︎誰もが踊らされたネイマール狂想曲

はい、今夏の移籍市場、特に8月を語る上で欠かせないのはこの男が復帰するか否かでしたね。ご存知の通り、僕はネイマール復帰に関しては否定派の立場を取っていたので、連日ヒヤヒヤしながらTwitterで情報を追っていました。
普段はあまり移籍報道を積極的にチェックしたりしませんが、今回ばかりはあまりに気になりすぎて毎日ソワソワしていました笑。そのストレスのせいか、8月の末にはこのような半分おふざけ半分心の叫びの記事を出してしまいました笑。(ほぼヤケクソだったのですが、色々な方に好意的な反応をいただき、とても感謝です)
で、最終的にバルサが提示したオファーは、
2億€+ラキティッチデンベレ+トディボ
だったと言われています。イヤイヤ、さすがにバルサ損し過ぎでしょって感じの条件ですよね笑。いや本当にパリよく断ってくれました。僕がパリ側でこの条件出されたら多分飲んじゃうと思います。まあこれも確かな情報とは限りませんが、『BBC』が報道したようなので現実味はありますね。
ネイマールは素晴らしい選手です。獲得を望む声が一定数あるのも十分理解できます。しかし来年28歳を迎え、故障癖があり、問題行動も少なくない、おまけにボーナス云々でバルサと裁判中(ここが1番びっくり!)の選手にここまで執着するバルサフロントには狂気以外の何も感じません。多分僕のような凡人には到底理解し得ない感覚なのてしょうね。
何度も言いますが、バルサにメッシとスアレスがいる以上、空いているアタッカーの枠は左ウイングのみ。ネイマールの獲得が実現していれば、バルサはここ2年で4人(デンベレコウチーニョグリーズマンネイマール)の左ウイング候補にそれぞれ1億€以上費やすことになっていました。流石にこれはまずくないですかね。
最近の報道で、そもそもネイマール復帰に向けた動きはメッシを始めとする重鎮選手に対するポーズで本当は獲得する気などなかった。という情報が流れてきています。それなら流石にあそこまで大々的に動いてそれはないと思いますし、もしそうだとしたらトレード候補に上がった選手はたまったものではありません。
ひとまず今夏の復帰はなくなったので、一安心かもしれませんが、ここから毎回毎回の移籍市場でこのように振り回されるのは正直勘弁願いたいところです笑。パリにももう居づらいでしょうし、ネイマール側は全力でパリ脱出を目論むはずです。これから数年間は移籍シーズンが憂鬱になりそうです笑。
 

■雑感

今回のバルサの移籍市場に点数をつけるとすれば、60点くらいでしょうか。補強はいいのですが、相変わらずバタバタ感は否めませんでしたね。返す返す、バルサの財政状況は大丈夫なのでしょうか。売上自体は上がっているものの、人件費が跳ね上がり続けている現状は憂慮すべき案件ではないでしょうか。

プレシーズンマッチでリキ・プッチ、開幕3試合でカルラス・ペレス、アンス・ファティが重用されたように少しずつカンテラーノの良さが再び認識されようとしています。願わくば、補強は必要最小限に留め、カンテラーノや現有戦力を上手くやりくりできるバルサになって欲しいところですね。

何度も言いますが、フロントの改革なくしてバルサ復権は決してあり得ません。目先の実益ではなく、クラブの後の繁栄を考えられるようなフロントになってくれることを願うばかりです。
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最後までお読みいただきありがとうございました。