Hikotaのバルサ考察ブログ

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【考察】待望の左SB ジュニオル・フィルポ獲得決定 

こんにちは。Hikotaです。はい遂にきました。待望の左サイドバックの補強が!バルセロナは8月4日、レアル・ベティスからジュニオル・フィルポを獲得することを発表しました。クラブ公式サイトによれば、移籍金1800万€+インセンティブ1200万€、2024年までの5年契約を結んだようです。
www.fcbarcelona.jp

 

■ジュニオルってどんな選手?

ジュニオルは1996年生まれの22歳。スペインのU21代表に選出されるなど進境著しい選手です。17-18シーズンの後半戦、ポジショナルプレーの信奉者であるキケ・セティエンのもとで左WBのポジション徐々に掴むと、今シーズンはベティスの主力として活躍。負傷の影響もあり、リーガで24試合の出場に留まりましたが、残したインパクトは大きいものがありました。

キケ・セティエンに重用されたことからも分かる通り、足元の技術には確かなものがあり、縦への推進力も文句なし。リーガデビュー当初はポジショニングに難がありましたが、セティエンの指導の甲斐あってか、昨シーズンはかなり完成度の高いサイドプレーヤーになっていた印象です。クロスの精度も悪くなく、攻撃力には特長があります。

守備に関しては未知数なところが大きいです。ベティスでは基本的に3-4-2-1(3-1-4-2)の4の左を担当していたこともあり、4バックの左はあまりイメージがありません。基本的にボールを握る昨シーズンのベティスにおいて、WBは高い位置を取っていたので。ただ、184cmと上背があるのはアルバにない大きな武器です。特にバルササイドバックの空中戦に致命的な弱さを抱えるクラブなので、重用される可能性はありますね。

 

■起用法

基本的にはアルバのバックアッパースタートですね。ポテンシャルは高いものがありますが、アルバにはメッシとの好連携という絶対的な武器があります。現時点ではアルバレギュラーの序列は覆らないでしょう。ジュニオルに求められるのはカップ戦やターンオーバー時にクオリティを見せ続けることです。

実はバルサはアルバの後継者作りに一度失敗しています。2016年に加入したルカ・ディニュは有望なサイドバックでしたが、結局最後までアルバの牙城は崩せずじまいでした。ディニュも何度かチャンスは与えられましたが、周りとの連携を深めることに失敗し、無難なプレイに終始しました。彼は昨シーズンエバートンで活躍しましたから決してクオリティの低い選手ではありません。

やはりある程度継続して試合に出場しないと前線の選手、特にメッシと好連携を築き上げるのは難しいようです。厄介だったのはディニュはアルバと同じく攻撃に特長のあるサイドバックでしたから、戦術的チョイスで選ばれることがほぼなかったということです。例えばアビダルのような守備力のあるサイドバックがバックアッパーであれば、試合や状況によってアルバと上手く使い分けることができます。

ここが懸念すべきポイントでジュニオルも先述した通り攻撃に重きを置いたサイドバックなので、純粋なクオリティでアルバを上回らなければ試合に出るのは難しくなるのではないでしょうか。よってジュニオルに求めたいのは自分の持ち味も出しつつ、アルバにない要素を磨いてチーム内で居場所を確保することではないでしょうか。

まさに空中戦の強さはジュニオルが押し出していくべきストロングポイントではないでしょうか。(正直、ジュニオルの空中戦そこまでイメージないけど、WhoScoredの選手紹介で空中戦STRONGになってるからとりあえず強いということにしておこう笑。)

https://www.whoscored.com/Players/351252/Show/Júnior-Firpo

あとは3バックの採用も一応頭に入れておいたほうがいいかもしれませんね。

 

■ジュニオル獲得でバルサの補強は終了?

さて、ジュニオルの獲得は今シーズンのバルサにとってフレンキー・デ・ヨング、ネト、グリーズマンに続く4人目の補強となりました。各ポジションに1人ずつ。リーガの実力者を3人、超有望株を1人とかなり手堅い補強をしてきました。前回フロント批判記事を書きましたが、今夏の補強に関しては評価したいところです。

www.footballhikota.com 

懸念の左サイドバックとアタッカーを獲得できたところでひとまず今夏の補強は終わりますかね。以前として例の彼の噂は根強いですが、どうなんでしょう。まあまず移籍金が払えないよねで終わると思ったら、買い取りOP付きのレンタルなんてトンデモ話が噂レベルですが、出ているようです。その上バルトメウ会長がさらなる補強を示唆したとかなんとか・・笑

いやとりあえず人員整理が優先じゃないですか?ということで現スカッド確認しておきますか!ジュニオルを含めた最新バージョンです。

GK
右SB
  • ネルソン・セメド
  • ムサ・ワゲ
CB
  • ジェラール・ピケ
  • クレマン・ラングレ
  • サムエル・ユムティティ
  • ジャン・クレール・トディボ
左SB
中盤
アタッカー

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とりあえず並べるだけ。わりと適当です笑
以上23名が8月4日の時点でのトップチームのメンバーになります。ポジションは僕の裁量で振り分けました。基本的に各ポジションに2人ずつ+1人の陣容ですね。まあこれでも悪くはないのですが、本当に積極的にカンテラーノを使っていきたいのであれば、もう少しトップチームの戦力は軽くしておきたいところです。
具体的には中盤から1人~2人、アタッカーから1人放出があるのではないでしょうか。ジュニオルの加入でDFはユムティティの放出がない限り動きはないかと思われます。放出候補としては、中盤はラキティッチビダル、アタッカー枠からはコウチーニョラフィーニャの退団が取り沙汰されていますよね。
そもそも売っていいのか迷うラキティッチビダル。売れるのか心配になってきたコウチーニョ。放出が既定路線だろうけど個人的感情から売って欲しくないラフィーニャ。とかなり(個人的には)ここの見極めが難しいなといったところです。しかし、恐らく財政的にも誰かは売らなければならないでしょう。
今後誰を残すべきかの記事は書いていきたいと思いますのでそちらも是非。どのみち、この人員整理をきちんとやらないと噂の彼の獲得は現実的なものにはならないでしょう。

■雑感

ジュニオルの獲得に思うことはあります。多くの方も仰っていましたが、ククレジャやミランダにチャンスをあげてほしかったという想いもあります。しかし、バルサに来てくれたからには精一杯応援するだけです。

これだけの選手をインセンティブ込みでも3000万€で獲得できたことは素直にフロントを評価したいところですし。それに見合う選手だと思います。もちろん最初は順応に苦労するでしょうが、アルバもいよいよ30の大台ですから。

アルバのポジションを脅かすような活躍を期待したいところです。ウェルカム、ジュニオル!

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。