Hikotaのバルサ考察ブログ

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【考察】23-24シーズン FCバルセロナ前半戦 選手評価(B評価)

こんにちは!Hikotaです。前半戦選手評価、今回はB評価書いていきます。

S評価・A評価の選手はこちらから!

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選手評価一覧

評価基準

S評価:花丸!よくできました。81-100点。

A評価:上出来です!この調子。71-80点。

B評価:及第点です。51点-70点。

C評価:もう少し頑張りましょう。31点-50点。

D評価:赤点...。後半戦の奮起を期待します。30点以下。

記事上のデータは『Football Statistics and History | FBref.com』より。

 

B評価

アンドレ・マルク・テア・シュテーゲン

今季はチーム全体の非保持の部分が杜撰であるが故に、失点数自体は増え昨季ほどの鬼神感は見られません。それでもセービングの部分は傑出しています。今季も変わらず彼の攻守で勝ち点を拾う試合は多くあり、負傷離脱するまで決壊寸前のバルセロナの守備を支えてくれました。

彼の強みは、アタッカーとの1vs1に無類の強さを誇ること。我慢強く、最後まで上体を倒さないアプローチでアタッカーのミスショットを誘う飛び出しは一級品。今季のバルセロナはあっさり背後を取られることが多いので、彼の存在は頼もしいの一言でしか表せません。

残念ながら今季は長期離脱となってしまいました。恐らくバルセロナ加入以来、最も長い離脱になると思います。イニャキ・ペーニャも頑張っていますが、やはりバルセロナテア・シュテーゲンは不可欠な存在です。見込みではCL決勝トーナメント1回戦には戻ってこれそうなので、後半戦での復活を期待しましょう。

https://www.transfermarkt.jp/marc-andre-ter-stegen/verletzungen/spieler/74857

 

ロナルド・アラウホ

今季はキャプテンの1人に選ばれ、名実ともにDFラインの顔となりました。圧倒的な身体能力を誇り、地上戦・空中戦どちらでも強さを発揮するCBです。脆弱なバルセロナの守備組織において、個の力でアタッカーを抑え込める彼もまたバルセロナにとって必要不可欠な存在です。

今季は第1節でいきなり負傷してしまい、5試合欠場したのち復帰。当初はクンデのCB希望もあり、右サイドに回されることもありました。しかしサイドバックではやはり技術的な限界を露呈し、クンデのパフォーマンスが上向かなかったこともあって、最終的にはCBにポジションを戻しました。

トップチーム昇格当初に比べると、明確にボール出しの部分でも進歩が見られ、CBとしての能力は全方位的になりつつあります

気がかりなのは、ここ最近のパフォーマンスレベルが低下していること。バイエルンへの移籍報道の影響、というのはこちらの勘ぐりかもしれませんが、らしくないミスや集中力の欠如が垣間見えます。リーダーとしてチームを牽引するべき存在なので、そういった意味での不満はあるかな、という印象です。あとはもう少し不甲斐ない味方を怒鳴りつけてもいいのでは。

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アンドレアス・クリステンセン

ミスター安定感。バルセロナで最も過小評価されている選手の1人です。しかしながら、コンディションが整わないのか途中でベンチに下げられる試合が多く、フル出場は出場した19試合中8試合に留まります。CBは90分プレーできる選手の方が計算できるのでそこが不安要素でしょうか。

今季怪我がなければ、シャビの中でイニゴ・マルティネスの方が序列は上だと思います。恐らく左足のロングフィードが正確に蹴れるイニゴの方がシャビの好みに近いのだと思います。しかし、イニゴも怪我が多い選手なので、結果として今季もクリステンセンの需要は高いものがあります。個人的にはクリステンセンはCBの軸になるべき選手だと思っています。

バルサのCB陣で最も空中戦に強く、前で潰す能力に長けているのが彼の強みです。長いフィードはイニゴに一日の長がありますが、総合的な能力はクリステンセンの方が一枚上手です。アラウホとの補完性も彼が一番高いはず。今季は苦しい場面に追い込まれることもありますが、怪我無くやり切って欲しいですね。

 

フェルミン・ロペス

突如としてトップチームに現れた彗星。PSMで鮮烈な印象を残し、今季は常時トップチーム帯同となりました。出場時間は多くありませんが、けが人が続出した中盤において必要なピースとしてスカッドを埋めてくれました。

現在のバルセロナのインテリオールの中で、最もアタッカー気質が強く、ライン間でのプレーを好みます。フェルミンの付加価値はパンチ力のあるミドルシュートで、華麗なラストパスに喜びを感じるバルセロナの先輩たちとは一線を画します。シャフタール戦でのニアポストを叩いてゴールに吸い込まれた強烈な一発は見事でした。

リーグ戦での先発の機会が少ないのは、やはり非保持時の不安定さに要因を求めることができるでしょうか。ボールホルダーに突っ込んであっさりかわされることも少なくなく、スペースをプロテクトする意識が若干弱めです。このあたりを1年目から難なくやれていたペドリやガビはやっぱり化け物なんだなあと思います。成長の余地がフェルミンにはあります。

フェルミンは彼らやラミン・ヤマルのような「化け物」側の選手ではないと思います。しかし、彼のようにそれほど将来を嘱望されていなかったカンテラーノがトップチームで居場所を見つけ、定着することは非常に意義のあることだと思います。課題を1つずつクリアしながら、一歩ずつ前進して欲しいですね。後半戦、もっともっと足振っていいですよ!

 

ジョアン・フェリックス

アトレティコとのすったもんだの末、夢だったバルセロナ移籍を強引に実現させた元ゴールデンボーイ加入すると溌剌としたプレーを見せ、左ウイングのスターターに定着しました。

ハイライトは何と言ってもポルト戦、アトレティコ戦での連続決勝弾。CL決勝トーナメント進出(クラブに沢山お金入るので買取可能性高くなる)と古巣への復讐心という2つのモチベーションを胸に精力的にプレーしました。危機に瀕したチームを救ったこの2試合だけ見ればS評価でもおかしくありません。

しかし、アトレティコ時代も露呈したように課題は継続性アトレティコへの復讐が完了したのちは糸が切れたように沈黙。プレーの強度は緩く、どこか覇気のない振る舞いが目立って年始のラス・パルマス戦ではスタメンから外されることになりました。トランジションの部分が緩いのも彼の起用を難しくする要因の1つです。

個人的には現段階ではシーズン終了後の買取の判断は難しいと思います。古巣アトレティコへの振る舞いを見ても他責志向が強く、長期的な管理は難しい選手なんだろうなと思ってしまいます。評価が覆るとすれば後半戦に大きく結果を出した場合のみ。それこそシーズン25G/A以上くらいが基準になってくるのではないでしょうか。

尤も彼はラポルタ会長のお気に入り。会長マターとして強引に取引を進める可能性も否定できませんが(笑)。

 

フェラン・トーレス

ここまでチーム2位の公式戦7ゴールを記録。内3ゴールが途中出場で挙げたものとなっており、右、左、中央全てをこなせる準レギュラーとしての地位を確立しました。昨シーズンのひ弱な印象から一転し、今季はプレシーズン前から肉体改造に取り組み、自信をつけてシーズン入り。レバンドフスキ不在時はCFのポジションを埋めるなど、貢献度は高いものがありました。

ラインブレイクが巧みで、相手のディフェンスラインの隙間から背後に抜け出すランニングは名人芸。綺麗に抜け出して綺麗に外すまでがセット感はありますが、相手の足が止まり始めたタイミングで途中出場でフェランがかき回しし、同点・逆転まで持っていくというのはパターンの1つになりました。

一方で、スタメンで出てきたときの停滞感を感じたのも事実。個人的には、左ウイングで出場した時の立ち位置がやたら真ん中に寄っていくのが気になっています。これはフェランの判断なのか、シャビの指示なのか分かりませんが。ライン間で前を向くプレーはどちらからと言えば不得手だと思うので、その辺はもうちょっと整理してあげたいところです。

どちらにしてもラインブレイク以外の武器はつけていかないと今後スタメンとして厳しいかなと思います。右サイドで起用された際の右足高速クロスのパターンはありますが、現状では左メインになると思うので。

 

ラミン・ヤマル

16歳にして、前半戦の全25試合に出場。出場する度に特大のポテンシャルを見せつけるラ・マシアの大器です。今季はラフィーニャの出場停止や負傷による欠場が多く、右ウイングとして一人前にプレーしています。仕掛けのクオリティ、高精度のクロス、守備者を引き付けて味方をフリーにするセンス。傑出しています。クオリティだけで言えば、現在の所属アタッカーの中でトップだと思います。出てきた時は本当に衝撃でした。

ラフィーニャ復帰後はベンチスタートがメインとなりましたが、起用法としてはそれで正解だと思います。まだ16歳で身体も出来上がっていないので、プレータイムは絞りつつ勝負所で起用するのが吉でしょう。ジョーカーとして後半70分過ぎから出てきて違いを作る。今季はそれで十分すぎる活躍だと思います。

16歳のトップ1年目の選手に不満を言うのもなんですが、1つ挙げるならシュートが全然入らないこと。先輩たちと同じく、これでもかというくらいシュートはバコバコ外しています。ラ・ロハでは綺麗に決めてたので、そろそろバルセロナでも綺麗なゴールを見せてくれたら嬉しいですね(笑)。

 

本記事はここまで!次回は評価の低くなってしまった9選手について書きますので、次もよろしくお願いします。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。