こんにちは。皆さん、バルサの試合のないこのインターナショナルウィークいかがお過ごしでしょうか。最近Twitterで何かと話題になっているのはこちら。
何やら文房具のPILOTとバルサ含む欧州の3クラブがコラボ商品を出しているようで、バルサのロゴが入ったシャーペン、ボールペン、ペンケースが販売されているようですね。早速買い求めた人も多いようです。
ですごくどうでもいい話なんですが、僕ビックリするくらいグッズに興味ないんですよね笑。それを証拠に僕の家にはユニフォームが1枚もありません。なんだか愛が足りないような気がしてならないのですが、まあグッズに興味がないんですよね~。まあ微々たるものですが、クラブの経済には一切貢献していないのは少々心が痛いような・・笑
ということで文房具はまあ使い道もあるので買ってみようかな~って思ってます。皆さんも是非買ってみてはいかがでしょうか?すみません、無駄な話をしました笑。
■人材過多の中盤
さて、今日はバルサの中盤の選手起用について書いていきたいと思います。再三当ブログではお話していますが、今シーズンのバルサは中盤の選手が多くなっています。セルジ・ロベルトの中盤再転向と、フレンキ―・デ・ヨングの獲得によって現在トップチームの中盤の選手は7人に。
- イヴァン・ラキティッチ
- セルヒオ・ブスケツ
- アルトゥール
- カルレス・アレニャ
- セルジ・ロベルト
- フレンキ―・デ・ヨング
- アルトゥーロ・ビダル
この7人に加えてBチームのリキ・プッチもカウントするとなると8人の選手が中盤の3人の枠を争うという熾烈なスカッドになっています。なぜこのようなことになってしまったかと言えば、ひとえに人員整理に失敗したからなのですが。
明らかに人数が多い上に、バルベルデはメンバーを固定して戦いたいタイプの監督なので、各選手の出場機会という意味ではかなり心配なところですね。スタメンで3人、ベンチ入りで3人だとしても必ず1人(2人)あぶれてしまう計算になってしまいます。
開幕3試合で、この選手層の厚さの煽りを受けたのはアレニャでした。開幕戦でスタメンで45分で出場したものの、後の2試合はベンチ外。リキ・プッチも全くトップチームに呼ばれる気配がありませんよね。今後も同じ状況が続くとは限りませんが、あまり好ましくはありません。
かなり各選手の起用法に関しては気を遣いそうですね。1番避けたいのはアレニャやアルトゥールの出場機会が減少して、移籍を希望されることでしょうか。ベテランのラキティッチやビダルを起用しないのも中々難しい決断になってきそうです。
■結局中盤は前線のメンツ次第?
選手層の問題を理解していただいたところで具体的な話に入っていきましょうか。問題はこの8人から誰を選ぶかです。8人から3人を選ぶとすると中盤の選手の選び方は56通り(僕、数学音痴ですが頑張って計算しました。合ってます?笑)です。
じゃあその56通りから1番良い組み合わせを考えていこう!というほど単純な話ではありません。サッカーというスポーツは能力の高い選手を11人並べれば勝てるほど甘くはないのが現実です。中盤の組み合わせを考えるのに、中盤のことしか考えないのはあまり危険でしょう。
例えば、今全世界のバルサファンにアンケートを取るとします。「中盤の組み合わせで見たいのは?」恐らく断トツでブスケツ、フレンキー、アルトゥールが選ばれるはずです。人によってはリキをゴリ押しするかもしれませんね。事実、この3人が同時にピッチに立った、先日のオサスナ戦の後半は非常に期待が持てましたよね。僕も大いに興奮しました。
しかし、彼ら3人の組み合わせは「1番見たい組み合わせ」ではあっても、それが「最適解」とは限らないというのが難しいところですね。もっと踏み込んで言うと、バルサの中盤はリオネル・メッシの存在で大きく変容します。彼が不在であった第1節~第3節は中盤の選手たちは「やりやすかった」はずです。
バルサのインテリオールの負荷を非常に重いものにしているのはこの可変システム、特に守備時の4-4-2への可変です。右サイドに稀代の名手、リオネル・メッシを配置していることで中盤は負担のかかる可変をすることを強いられています。
基本的に守備を免除されているメッシ、さらにはスアレスを前線に残すとなると、残る選択肢は4-4のブロックを敷いて後方に下がることです。この際、インテリオール2枚は大きなポジション変更を要求されます。具体的に言うと右インテリオールは右サイドハーフ、左インテリオールはダブルボランチの一角を占めています。
こちらは先日のリキ・プッチの記事からの引用です。既に当ブログでは何度もお伝えしていることではありますが。
特に守備面でメッシが右サイドに配置されると途端に中盤に負担がかかりすぎてしまうのがここ5年のバルサの大きな課題です。例えば負傷者が全員回復したとして、前述の3人を中盤で起用するとなるとこのようなメンバ―になるのではないでしょうか。
はい、非常に攻撃時は面白そうなメンバーですね。右サイドはメッシがハーフスペースで無双、フレンキ―は若干低めの位置を取り、ビルドアップに積極的に参加。左サイドはグリーズマン&アルトゥール&アルバのローテーションアタックを志向。中央にはスアレスが陣取り、得点を虎視眈々と狙います。1度は見てみたいメンバ―ですね。
しかし、ボール非保持時はどうでしょう。昨シーズンと同じくメッシとスアレスが前残りをするのであればこのような4-4-2になるのではないでしょうか。
フレンキ―が右サイドハーフにスライドし、ブスケツとアルトゥールがダブルボランチを組みます。左ウイングのグリーズマンが左サイドハーフに落ちるという昨シーズンお馴染みの形ですね。何度もお伝えしている通り、この形で、最も負荷がかかるのは右インテリオールの選手。ここではフレンキ―ですね。
このようなタスクをフレンキ―に負わせるのはどうなんだろう?というのがここでのポイントです。多分フレンキ―なら無難にこなせそうな気もしますが、それだったらこのタスクはラキティッチやビダル、またはセルジ・ロベルトのほうが適任なのでは?ということにはなってしまいますよね。
■前線ありきか?中盤ありきか?
ということで今シーズンもメッシ・スアレスを前線の軸とするのであれば、右インテリオールはラキティッチかビダル、セルジ・ロベルトが起用されるでしょう。負荷がそれほど強くない左インテリオールはアルトゥール、フレンキ―、アレニャが争う構図になるのではないでしょうか。アンカーは今シーズンもブスケツでしょう。
序列はまだ何とも言えませんが、このようなイメージでしょうか。ブスケツが出場できない場合は、フレンキ―かラキティッチ、もしくはセルジ・ロベルトがアンカーで起用されるはずです。右インテリオールにはフィジカルとカバーリング能力に優れるタイプを、左インテリオールにはどちらかと言えばテクニカルな選手を配置するのでしょう。
ただ、これでいいのでしょうか。これでは昨シーズンとコンセプトは変わりません。今のバルサは前線のメンバーによって中盤の選手たちを選ばざるを得なくなっています。それだけリオネル・メッシの存在は大きいということなのですが、今シーズンこれだけの中盤スカッド誇っているにも関わらず、その方針を貫くのは無理があるかもしれませんね。
何度か当ブログでも主張していますが、メッシと抜群の連携を誇るルイス・スアレスの出場機会を制限するのは1つの案でしょう。彼をサブに置き、メッシを中央に配置するフォルス9の復活を検討するべきかもしれません。
例えばこのようなメンバーであれば、ブスケツ・アルトゥール・フレンキ―を同時起用できそうです。このメンバーであれば、メッシ1人を前線に残して下がる4-1-4-1、またはアルトゥールを前線に上げる4-4-2でバランスの良い陣形を保つことができます。
さらにこのようなメンバ―であれば、継続的に相手にプレスをかけることも可能になりそうです。相手にプレスがかかっていればアンカーのブスケツの輝きは非常に増します。
今日に限らず見逃せないのはブスケツの躍動です。彼の真骨頂はパスや体格ではなく、その卓越した認知力にあります。危機察知能力とポジショニングセンスが抜群に高く、その能力を活かした相手のカウンター潰しは特筆に値します。ただフィジカル能力(特にスピード)は極端に低いので、広大なスペースをカバーする役割には向いていませんね。そしてここ5年くらいはブスケツはその苦手なタスクを負わされ続けてきました。
しかし、ここ3試合は近い距離でパスを繋ぎ、前線の選手も積極的にプレスをかける本来のバルサらしいスタイルになっているため、ブスケツの能力が光りやすくなっていると感じます。個人的にはとても嬉しいですね、ブスケツが躍動している姿を見ると。今後どうなるかわかりませんが、ブスケツのプレーには今後も注目していきたいです。
こちらは第3節オサスナ戦のマッチレビューの引用です。ブスケツが輝くのが本来のバルサの形だと僕は考えています。スアレスをスタメンから外すことで得点力という意味では低下するかもしれません。取れるはずの勝ち点を落とし、今シーズンはリーガのタイトルを逃してしまう可能性も否定できません。
それでも、今シーズンはタイトルよりも優先すべきことがあると僕は考えています。
■ポスト・メッシ時代に備えて
まとめると、今シーズンもメッシ・スアレスを軸にするのであればラキティッチやビダルが重用されるでしょう。しかし、僕は今シーズンに限ってはたとえ勝てなかったとしても、中盤を重視し、主導権とボールを握るバルサのサッカーを少しずつ取り戻していくべきだと考えています。
今シーズンは恐らくバルベルデの最終年になるかと思います。そして刻一刻と迫っているのがポスト・メッシ時代の到来です。「メッシがいなくなってから考えよう!」では遅いのです。少し言い方は悪いかもしれませんが、バルベルデ最後のシーズンなのであれば、色々と試しやすいと思います。
昨シーズンまでのように「メッシの能力を最大限に引き出す!」をテーマにその尻拭いをラキティッチやビダルにさせているようでは先が思いやられてしまいます。このような難しいスカッドになってしまってはいるものの、バルベルデがメッシ復帰後も思い切った変化をチームにもたらしてくれることを期待しましょう。
最後までお読みいただきありがとうございます。