Hikotaのバルサ考察ブログ(仮)

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【考察】キケ・セティエン就任 新監督への期待と不安

こんにちは。さて、バタバタしてきました笑。最近はめちゃくちゃ更新頻度高くなってますHikotaです。試合ない時期にここまで更新するとは・・笑。まあそれだけ監督が代わるというのは衝撃ですよね。しかもシーズン途中の交代ですから。僕がバルサを応援し始めてから初のシーズン途中の監督交代ですからね~。

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さて、今回はその新監督キケ・セティエンについて。前回はバルベルデのことを書いたので満を持して新監督についてガッツリ考察していきたいと思います。ではいきましょう。

 

■就任の経緯を整理する

1月10日、バルセロナアトレティコマドリーとのスーペルコパ準決勝に敗れてしまいました。ここから一気に事が動きます。この敗戦後すぐにバルサの首脳陣はドーハへと飛びました。彼らの目的はシャビ・エルナンデス。この伝説的な名手を新たな指揮官に据えるべく、数回にわたり彼と交渉をしたようです。

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しかし、シャビは賢明にもこの申し出を断ります。これは勇気のいる決断だったと思います。シャビにとってバルサの監督を断るのは簡単ではなかったはず。こちらの記事でも書きましたが、今はまだその時ではありません。現役と違わず、流石の判断力だったと思います。

さあここで困ったのはバルサのフロントです。これだけ大々的にシャビ招聘に動いてしまった以上、バルベルデを留任させるわけにもいきません。ということで急遽後任監督を探す必要性に駆られたわけです。メディアに名前が挙がったのは主に以下の4人の監督。

上3人はフリーの大物監督、ピミエンタはバルサBを率いているということで4人ともかなり現実味がある候補ですよね。実際に誰と交渉したのかは分かりませんが、結果として新監督はキケ・セティエンに決定しました。セティエンは早速次節のグラナダ戦から指揮を取ります。

 

■キケ・セティエンへの期待と不安

キケ・セティエンはリーガファンにとってはかなり馴染みのある名前ですよね。昨シーズン、カンプ・ノウバルサを4対3のスコアで撃破したことに象徴されるように、とにかく攻撃的なサッカーを志向する監督です。正当なクライフサッカーの信奉者であり、まさに理想に生き、理想に死ぬタイプの監督であることは間違いありません。

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タイプとしては理想追求型。バルサの求める指揮官であることは間違いありません。後方からしっかりとショートパスを基調としたビルドアップを志向し、5レーンを用いたポジショナルな攻撃を目指しています。ボールを失うことを良しとせず、ファンが見ていて、そして選手がプレーしていて楽しめるよなサッカーが印象的ですね。

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セティエンベティス 18-19

一昨年のfootballistaのキケ・セティエンのインタビュー記事が手元にあるのですが、そこで言及していたのが、下部組織の選手を登用する重要性です。これは口先だけではなく、実際にベティスではファビアン・ルイス(現ナポリ)、ジュニオル・フィリポ(現バルセロナ)、ロレンなどのカンテラーノを積極的に起用し、飛躍を促しました。

これらの事実から、アンス・ファティやカルラス・ペレス、さらにはリキ・プッチといった選手たちの出場機会が増えることが期待されます。バルベルデ時代はなかなかカンテラーノが台頭しなかっただけにここは改善してほしい部分ではあります。もちろん、カンテラーノを使っていればいいということではありませんが。

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 一方で不安視されるのは、彼の頑固なまでのボールプレーに対する執着心です。これは決してバルサの監督として間違ってはいない姿勢なのですが、今のバルサスカッドの状況を鑑みると、必ずしもうまくいくとは限らないというのが現時点での正直な感想ですかね。

「何年も前に決めた自分のやり方をここでも実践するだけだ。それと心中する覚悟だ」

「私が唯一保証するのは、私のチームはいいプレーをすること」

https://www.footballista.jp/news/78432より引用)

セティエンの就任会見での言葉です。この言葉に全ての期待と不安が詰まっていると言っても過言ではありません笑。バルサバルサらしさを取り戻してくれるかもしれないという期待はあるものの、スタイルを結果を重視する現在のフロント、そして戦術や哲学の枠組みなどをとうに超越してしまったリオネル・メッシとどう折り合いをつけていくのでしょうか。

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ファンの中では勝てなくても、美しいサッカーを見せてくれればいい!という意見もちらほら見られますが、これは現実的ではありません。セティエンが自らのやり方を貫いいて勝てない時期が続けば、フロントからの介入度合は増し、ベテラン選手からも厳しい目で見られることになるでしょう。というかファンも結局勝てなければめちゃくちゃ文句言いますからね笑

問題は、そのような状況に陥った時でも、セティエンの哲学やこれまでのキャリアを考慮に入れると、彼が妥協し自らのスタイルを曲げるとは考えにくいということです。自らのアイディアを放棄しないことが彼の美徳であり、監督としての価値を高めてきた要素でもあるわけです。そこを曲げたらそれこそバルベルデで良かったじゃんという話になりますし。

どこまで彼がそのようなビッグクラブ特有の現実と向き合い戦えるのかちょっと未知数なわけです。結局ベティスでも自らのスタイルとアンダルシア特有の気質のズレが軋轢を起こして退任に追い込まれました。バルサでもそのような事が起こり得るということは頭に入れておくべきでしょう。セティエンはバルサOBではない分、内部事情には疎いでしょうから。

 

■キケ・セティエンの途中就任に妥当性はあるか

正直、今でもこのバルベルデ→キケ・セティエンのシーズン途中での監督交代の妥当性はあまり僕の中で見いだせていません。確かに今シーズン、バルベルデのサッカーは上手くいっていませんでした。内容は悪くチグハグさが目立つ試合も数多くありました。それでもリーガで首位、CLも無敗で通過だったわけですから厳しいなあとは思います。

ただそこはバルサの監督ですし、結果だけで測れない部分はあると思います。まあ逆に今のフロントからして監督の評価軸で「結果」と「扱いやすさ」以外に何があるのか甚だ疑問なわけですが。とりあえずバルベルデの解任が妥当なものだとしましょう。その後任にキケ・セティエンというのはどうなんでしょう。

誤解しないで欲しいのは、僕はセティエン大好きな監督です。むしろバルサに来てくれて本当に嬉しく思っています。ただ、先述したように、キケ・セティエンはとことん理想を追求する監督なわけですよ。つまり彼の頭の中身を実現させるためには、壮大な準備とプロジェクトが必要だと僕は思っています。

シーズン途中での解任というのは、応急処置のためであることが多いのが現実です。今シーズンもトッテナムアーセナルなどで監督交代が行われました。いずれもチームが不調に陥り、その処方箋として監督交代を敢行しました。的確にチームの穴や弱点、強みを分析し、チームを再び軌道に乗せるのが主な役割ですよね。

で、ここでとても疑問なのがバルサのフロントは何を修正しようと思って、キケ・セティエン(最初はシャビですが)の招へいに至ったのでしょうか。チームのプレースタイルに疑問を感じたというのであれば、これは通りません。もしチームのプレーに不満があるのであれば、とっくにバルベルデは首を切られているはずですから。結果を求めてという方向性なのであれば、これも妥当性は感じません。

確固たる自分のスタイルもっており、かつクラブの内情に明るくない監督をシーズン途中で就任させるのは相当なリスクだと思います。セティエンのアイディアはバルベルデのそれとは全く異なります。今更遅いですが、できることならセティエンはシーズンの頭から就任してしてほしかったなと思います。今シーズンもまだ全てのコンペティションが残っていますし、厳しい後半戦を戦いながら自らのスタイルを植え付けるのは至難の業です。あのフロントがセティエンに全面協力するとも思えません。

セティエンが上手くやってくれることを祈るばかりです。仮にセティエンが成功を収めたとしても引き続きフロントには厳しい目線を向けていきたいですね笑。

 

■楽しみな後半戦

ちょっと不安要素を多めに書きましたが、実際はキケ・セティエンのバルサを観るのがとても楽しみですね。バルベルデ時代とは全く違うスタイルのサッカーが見れそうです。惜しむらくはスアレスの離脱です。ゴリゴリのクライフ派であるセティエンがメッシ&スアレスの2大スターとどう向き合い、活用するのか、それともスアレスをベンチに置くのか見たかったなと思います。

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 スアレスがいない分、もしかするとチームは作りやすくなるかもしれません。しかしその分、得点力は低下してしまいます。今シーズンリーグ戦で11ゴール7アシストのスコアラーの離脱はチームの結果を想像以上に左右してしまうでしょう。それを現有戦力、それこそカンテラーノを起用して乗り切るのか、それとも新しい9番を冬の市場で獲得するのか。注目が集まりますね。

もう1人注目なのが、アントワーヌ・グリーズマン。最近急激にチームに馴染んできた彼がセティエン政権でどのようなタスクを担うのか非常に興味深いところです。これは次回以降の記事で書いていこうと思っているのですが、キケ・セティエンのサッカーではポジションチェンジがあまり好まれません。幅広く動いてボールに絡むグリーズマンがこのスタイルとどう折り合いをつけるでしょうか。それともセティエンがスカッドに合わせてマイナーチェンジするのか、果たして。

さて、次回はもう少し詳しくキケ・セティエンのサッカーを詳しく掘り下げていこうと思います。といっても僕も詳細に覚えているわけではないので、とりあえず昨シーズンのベティスの試合を観戦してマッチレビューを書きたいと思います。試合はもちろん、18-19シーズンのバルセロナベティス。是非そちらもご覧ください。

 

 

 

最後までお読みいただきありがとうございます。