Hikotaのバルサ考察ブログ(仮)

主にFCバルセロナが好きです。他サポの方大歓迎です

【マッチレビュー】19-20 CLグループステージ第5節 バルセロナ対ドルトムント

はい、こんにちは。再び戻ってきたCL。早いものでグループステージは5節を迎えます。バルサはここまで2勝2分けの勝ち点8で首位。今節の対戦相手であるドルトムントは2勝1分1敗の勝ち点7で2位。バルサはホームカンプ・ノウ開催ですし、次節はコンテインテルと敵地ジュゼッペ・メアッツアで対戦するため、ここで勝ってグループ突破&首位を確定させたいところ 。

しかもドルトムントは気が付いたら、監督更迭一歩手前のフェーズまで進んでいるようです。僕、DAZNWOWOWにしか加入していないので、ブンデスは全く追えてなくて全然知りませんでした。尚更、ここで決めておきたいところですが、果たして。

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↑アウェイドルトムント戦はこちらからどうぞ!

 

 

■スタメン

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ホームのバルサレガネス戦から3人のスタメン変更。フォーメーションは4-2-3-1からお馴染みの4-3-3を採用。トピックはラキティッチの今シーズン2試合目の先発とアルトゥールの先発落ちでしょうか。前線にはデンベレが入ります。

崖っぷちのドルトムントは4-4-2を採用。デラネイとパコ・アルカセルは負傷により欠場です。2トップはロイスとブラントが入り、左右のサイドハーフは右がハキミ、左がシュルツと本職がサイドバックの選手を起用。カンプノウでの試合ということで、幾分か守備を意識していたのかもしれませんね。

 

■前半

ドルトムントの意図

前半開始早々、いきなりラキティッチがバックパスをミスし、ドルトムントに決定機が訪れます。ハキミが右サイドを快足を飛ばして駆け上がりクロス。シュルツが飛び込み、ユムティティとテア・シュテーゲンが何とか防ぎますが、非常に危ないシーンでした。やっぱり試合に出ていないぶん、ラキティッチのコンディションには不安があるのかと疑念を抱いてしまうほどの立ち上がりです。まあこれが前半最初で最後のピンチだったわけですが。

さて、アウェイのドルトムントのこの試合の意図はどこにあったのでしょう。前回対戦時はホームだったこともあり、積極的に前線からプレスをかけ、バルサのビルドアップに制限をかけてきました。

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第1節のプレス

このようにがっちり噛み合わせがあっている状態でした。しかし、今回はカンプノウということもあり、さほどハイプレスはかけてこず、ミドルプレスが原則のように映りました。4-4-2できっちり3ラインを構築するオーソドックスなスタイルですね。サイドバックの選手を一列前で使っていることからも守備に相当重きを置いていたことが分かります。

攻めの基本的な狙いはロイスやブラント、ハキミのスピードを活かしたショートカウンターでしょう。まさに序盤の決定機創出のような形の再現はチームとしての目標だったと思います。前線がロイス、ブラントということもあり、ビルドアップの局面ではロングボールはあまり使用せず、ヴァイグルやヴィツェルを一枚落として前進しようという意図が窺えました。これは1節でも見られた特徴です。

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第1節 ドルトムントビルドアップ

そのため、トランジション勝負にはならず、比較的ゆったりとした展開になったことはバルサ側からすると非常に有利に働きました。

ラキティッチの貢献

先週のレガネス戦で不甲斐ないプレーを演じてしまったバルサですが、上記の様にドルトムントがあまり圧力をかけてこなかったこともあり、プレー内容は幾分か改善しました。その要因の1つになったのが、ファーストプレーで致命的なミスを犯したラキティッチ。立ち上がりのミスなどなかったように中盤で見事なプレーを披露します。

ブスケツの脇のスペースに落ちてボールを引き出すとシンプルなパスやサイドチェンジを駆使して、中盤のペースメーカーとなりました。特にこの試合では右CBが左利きのウムティティだったこともあり、ボールの引き出し役として右のハーフスペースに落ちるシーンが多く見られました。

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ラキティッチを使ったビルドアップ

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 (そうは言っても左利き同士って難しいですよね~)

ここ最近、配置の悪さと中盤の選手たちのボールの持ちすぎにより発生していた攻撃がノッキングしてしまうという問題が起こっていましたが、ラキティッチの絶妙なポジショニングによってその問題も改善します。バルサの崩しはメッシにスペースを与えることが肝です。しかし、ここ数試合は前線に人が集まり過ぎてメッシがプレーするスペースがなくなってしまうという問題が発生していました。

ラキティッチという昨シーズンまでのバルベルデバルサに不可欠だった存在がスタメンに戻ったことで、より昨シーズンの形に近くなったというべきでしょうか。それが良いことなのか悪いことなのかはさておき、ひとまず試合内容は劇的に改善しました。やはりラキティッチバルベルデに必要な存在なのではないでしょうか。ちょうどこういう記事を書いたばかりですが。

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 ラキティッチに加えて、右サイドバックに入ったセルジ・ロベルトもまた不可欠な存在であることを示しました。やはりこのトライアングルは歴が長いだけに、安定感があります。

一気に2得点

さて、ラキティッチが上手い具合に躍動するバルサは試合の主導権を握って少しずつドルトムントゴールに迫っていきます。21分には良い形でドルトムントの中盤にプレッシャーをかけてボールを奪うと前に残っていたメッシとスアレスの2人の連携プレーでフィニッシュ。かと思われましたが惜しくもオフサイド判定に阻まれてしまいます。

視界が開けてきたバルサですが、25分にアクシデント。デンベレが負傷により交代を余儀なくされます。もうバルサに加入してから何回目でしょうか・・。怪我は気の毒ではありますが、今までのデンベレの振る舞いや漏れ伝わっている話を聞く限り、本当に自己管理できているのか疑問は拭えません。食生活であったり、生活習慣であったり。もうそろそろチャンスの数も・・。

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デンベレとの交代で適応に苦しむグリーズマンが投入されます。その直後、バルサに先制点。ドルトムントの裏を狙ったロングボールをラングレがヘディングでカット。このボールがフレンキ―→グリーズマンスアレスと繋がると、スアレスは内側を走りこんだジュニオルにスルーパス。これはカットされるものの、こぼれ球の先にいたのはメッシ。すかさず裏に走り出したスアレスにパスを出すとビュルキとの1対1を制し、ゴール。

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先制点の直前

これ見ていただけたら分かるんですけど、ドルトムントの中盤にぽっかり穴が空いてしまっているんですよね。やっぱり強いときのドルトムントに比べると、トランジションの部分でこの試合は難がありました。メッシとスアレスがあのスペースでボール受けたらジ・エンドですし。上手くいっていない理由を垣間見ることができましたかね。

またジュニオルの動きにも注目です。まだまだSBとして難点の多い彼ですが、このように内側のレーンを駆け上がるのはアルバがあまりやらないプレーなので彼の1つの武器かもしれませんね。走力と上背がありますので、使いようによっては面白くなると思います。あとはもう少しリラックスを笑。

そして33分、フンメルスの縦パスをフレンキ―が察知、カットして素早くメッシに預けるとメッシはスアレスとワンツーでペナルティーエリア左に侵入。難なくフィニッシュを決め、電光石火のショートカウンターが成立します。これは上手くプレスが噛み合いましたね。

前半はこのまま2-0でバルサがリードして終えます。

 

■後半

グリーズマンに2つの決定機

後半開始からドルトムントはメンバーチェンジ。シュルツに代わってサンチョが投入されます。そもそもなぜこの大一番でチームで一番怖いアタッカーをベンチに置くのか僕は疑問だったのですが、その答えは試合後明らかに。

kicker.town

なんと試合前のミーティングに遅刻し、メンバー外になったとのことです。何でもサンチョは遅刻の常習犯なのだとか。「ドルトムント 期待の若手アタッカー 遅刻」このキーワードが当てはまる人物を我々はよく知っていますね。いや、誰とは言いませんが。そういうところは別に似なくてもいいのになぁ笑。

後半開始早々いきなりチャンスを作ったのはバルサ。右サイドを駆け上がったセルジ・ロベルトのクロスをメッシが左に美しく流すとグリーズマンがシュート。これはビュルキが左足一本でファインセーブ。これはグリースマン決め切りたかったでしょうね。悔しそうでした。

このメッシのラストパスは何回でも見る価値がありますが、注目してほしいのはその前のシーン。この攻撃は相手のロングボールをテア・シュテーゲンがキャッチして、セルジ・ロベルトにスローしてから始まります。セルジ・ロベルトにボールが渡る過程でラキティッチはすぐさま外側のレーンに移動。ボールを受けてSBのゲレイロを引き付けて、裏のスペースに走りこんだセルジ・ロベルトにパスをだすことでこの決定機が生まれました。

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セルジとラキティッチの定番の

このパターンのビルドアップをこの二人はよくやりますよね。メッシがほとんどの時間内側に入ってプレーする右サイドはこのような右サイドバックと右インテリオールの連携は非常に重要です。ラキティッチとセルジ・ロベルトは仲もいいですし、一緒に右サイドを切り盛りする時間が長いのでここは安心感あります。今日は、ラキティッチを手放しで褒めますよ~~~!笑

ドルトムントの決定機は60分、左サイドのサンチョからエリア内のブラントに好パスが出ますが、テア・シュテーゲンが素晴らしい寄せでストップ。しかし危ないシーンでした。ブラントはウムティティとラングレの間のスペースを後半は意識しているように見受けられました。

しかし、次の得点を奪ったのはバルセロナ。カウンターから中央でメッシがフンメルスを躱すと、左サイドのグリーズマンにスルーパス。これをグリースマンが左足で沈め、ゴール。これはグリーズマンにとって嬉しいゴールになったはずです!

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ビジャみたい!

このゴールは、かつてモウリーニョマドリ―を5-0で粉砕した試合でダビド・ビジャが決めたゴールにそっくりだ!と試合後話題になっていましたね。まさに中央のメッシから左サイドから走りこんでスルーパスを引き出してフィニッシュする姿は重なる部分があります。僕はグリーズマンが加入した際の記事でビジャのような役割を担って欲しい!と書きました。

個人的に、グリーズマンには獲得は現在ヴィッセル神戸に所属するダビド・ビジャを想起させられます。ビジャは2010年夏にバルサにやってきましたが、当時はグリーズマンと同じ28歳。リーガのチームから移籍という点も、W杯優勝を引っ提げての加入というのもビジャと似通っています。

ビジャはたった3シーズンしかバルサに所属していませんが、彼がその3年間(特にファーストシーズン)に残したインパクトは絶大でした。短期的な補強でしたが、チームはビジャ在籍期間にリーグ2回、CL1回、国王杯1回のタイトルを獲得していますから、効果はあったといえるでしょう。

グリーズマンに求められるのはまさにビジャのような役割です。誰も彼に今後10年のバルサを託そうとは思っていません。この3~4年で結果を残してくれればOKといったところです。少なくともアトレティコ時代以上のゴール数は求めたいところですし、守備貢献やオフザボールの動きでチームを活性化させることも大いに期待されます。

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もし仮にこのようなゴールが増えてきて、チームの得点パターンにすることができれば嬉しい話ですね。グリースマンは守備貢献がかなり高い選手なので、このようにチャンスをモノにしていれば必ず優先的に起用されるはずです。流れの中からメッシのパスを決めたのも今後大きいでしょう。スアレスも良い動きをしたので図に書き込んでおきました!

バルベルデバルサ全開のラスト20分

3点というセーフティーリードを手にしたバルサはここから自陣に籠る時間が増え、ドルトムントの猛攻を受けます。この試合を通して思ったのは、非常にバルベルデバルサっぽいなと。というのも今シーズンのバルサってどうもバルベルデの色が見えなかったんですよ。当初は、昨シーズンの失敗を受けて何かにトライしているのかとも思ったのですが、どうもそういうわけではなさそうだと。これ、次の考察記事で詳しく書きます。

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割り切った守備ブロック

この試合ではラキティッチが右に入ったこともあり、昨シーズンのように完全な4-4を作って自陣にリトリートするケースがよく見られました。前半はプレスとリトリートを上手く使い分けられていた印象ですが、最後の20分は殆ど主導権を相手に渡し、後方のスペースを消していました。そういう意味でこの試合は各選手がやることを明確にイメージできていました。

引き篭もったことは、前半飛ばしたことで疲れもあったのでしょうが、かなり手を抜いた印象になってしまい、ネット上の評判は最悪でした笑。「バルサならボールをキープして時間を使えばいいのに!」これ、ごもっともな意見ですよね。

ここで僕が思い出した記事はこちらです。

web.gekisaka.jp

10月に出たメッシのインタビュー記事です。こちらの記事でメッシはこのようにコメントしたと記されています。

「多くの試合では、終盤にロックが解除される。相手チームが疲れて多くのスペースが見つけられるからね。交代して最高の時間を逃すよりも、試合に入って楽しみたいんだ」

いつものように交代したくない宣言をかましたわけですが、これかなり示唆に富んだ発言だと僕は思います。前線にスペースがある終盤にプレーしたい、この発言は終盤のロングカウンターを想定しているということなのでしょう。つまり終盤バルサはボールを持てないのではなく、ボールを敢えて敵に渡しているということが分かります。

何を今更・・と思われるかもしれませんが、これは現状のバルサを考える上で非常に重要な考察だと思います。バルベルデだけでなく、(勿論全員ではないでしょうが)選手たちも好んでそのやり方を選んでいると僕は思えてなりません。そしてそれこそがバルサの未来を暗くする最も大きな要因なのかもしれませんね。バルベルデを代えるのは多分シーズン終了後になりますが、これ相当パーソナリティが強い監督じゃないとキツいです。

75分に3バックにシステムを変えたドルトムントに対応する前に、サンチョに一発を浴びてしまいます。すごいシュートでした。やはり才能はピカイチですね、この選手。デンベレルートから逸れることを願います。是非厳格な指揮官の元へ・・・笑

その後猛攻を浴びたものの、テア・シュテーゲンの攻守もあり、得点を許さず。試合は3-1でバルサが勝利。グループステージ突破と首位通過を同時に決めることができました。

 

◼️選手評価

ある方からの要望で、マッチレビューに選手評価が欲しいとのことだったので、この試合から試験的に載せます。ただ採点は好きじゃないので、寸評のみです。

GKテア・シュテーゲン

いつも通り。60分のブラントの決定機を防いだのは見事。サンチョのシュートは難しかったと思います。

CBウムティティ

グッドパフォーマンス。不慣れな右でしたが、大きなミスなくこなせたのは収穫です。膝の痛みはもう大丈夫なのでしょうか。ピケ、ラングレ、ウムティティのポジション争い、熾烈すぎます。

CBラングレ

安定していました。本当に平均点が高い選手です。ドルトムントのカウンターにも上手く対応できていました。ウムティティが復調してきているだけに安泰ではないので、さらなる進化は必要ですかね。

SBジュニオル

記事の中でも触れましたが、インナーラップはグッド。ただまだまだ自信がなさそうにプレーする。特に低い位置でのミスが多いですね。ベティスでは3バックだったからその分、もっと高い位置が取れていたと思います。4バックへの適応はまだって感じですね。アルバが復帰する前に、何か掴んで欲しい・・!

SBセルジ・ロベルト

さすがのプレーを見せつけました。ボール保持時の挙動はセメドやワゲの二歩先をいっています。レガネス戦休みだったことでコンディションの良さも窺えました。守備対応も改善しつつあります。サンチョレベル相手だとやはり不安ですが笑

アンカー、ブスケツ

この試合では誰かに張り付かれることもなかったため、比較的自由にプレーできていました。横に慣れ親しんだラキティッチがいたのも大きかったですかね。アトレティコ戦はブスケツ不在ですが、中盤のメンバーがどうなるか1つ注目です。

インテリオール、ラキティッチ

個人的MOTM。記事内で褒めたのでもういいですかね笑。まだ必要な選手だと思うんですがね。

インテリオール、フレンキ―

比較的おとなしい試合でしたか。ピカイチだったのはボール奪取。寄せのスピードが素晴らしい、やっぱり運動能力高いですよね。2点目に繋がるボールカットは、彼狙ってました。賢い選手なので今のうちにラキティッチから学べるものを学んでほしいところです。

WGデンベレ

怪我をしないで欲しい。

WGメッシ

サッカーの神様。

CFスアレス

1ゴール1アシストと結果を残すホームで強いお父さん。この試合では守備も結構頑張っていました。3点目のグリーズマンの得点も、スアレスの動きがキーになっていました。しかし、ところどころ足を引きずっているところを見ると、やはり90分フルに走り回るのはもう厳しいんだろうなあとしか。

WGグリーズマン

嬉しいバルサでCL初ゴール。とにかくあのパターンを極めて欲しい。グリーズマンはドリブルがない分、オフザボールで怖さをもっと出せれば、勝手にメッシからパスが出てくる。ここからガンガン結果を出してほしい。

残りの選手は割愛します。超適当ですね笑。今後も続けるかは未定です・・笑

 

■雑感

ひとまず勝ってグループステージ突破出来て良かったです!一部では負けてバルベルデ解任を!という人もいましたが、バルサの試合が少なくなるのはやっぱり嫌ですよね笑。決勝トーナメントに向けては不安しかありませんが、とりあえず一安心といったところでしょうか。

不穏な点は、アルトゥール。レガネス戦はベンチ外で、この試合は出番なし。チーム内で何が起こっているのかは分かりませんが、今季好調を維持する彼のこの扱いは少々不自然です。確かに戦術的な観点ではツイートした通りなのですが、あまりに露骨すぎるというか。あまりよろしくない報道も飛び交っていますが、真偽はどうなんでしょう。

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次節は敵地ワンダでアトレティコとの大一番になります。バルサアトレティコもチーム状態がいいとは言えないだけに、どのような一戦になりますかね。バルサブスケツ不在ですし、バルベルデがどう戦うか楽しみではあります。

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