Hikotaのバルサ考察ブログ(仮)

主にFCバルセロナが好きです。他サポの方大歓迎です

【マッチレビュー】19-20 ラ・リーガ第18節 バルセロナ対アラベス

こんにちは。今回は2019年最後の試合になりましたアラベス戦のレビューを書いていくわけですが、その前に1つ。僕、このブログとは別にnoteを始めまして、こんな記事を書いてみました。

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クラシコに思うところがありすぎて、勢いでバーッと書いた記事なのですが、これが驚くほど読まれました笑。

いやもうこれが優勝したチームの勢いなんでしょうか笑。バルサの記事よりも読まれてちょっと複雑な気持ちもありつつ、嬉しかったですね。このブログはバルサメインで続けていきますが、noteのほうでは他のチームのこともゆるーく書いていければいいなと思っていますので、そちらもご贔屓にしていただければ!

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■スタメン

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ホームのバルサクラシコから4人のスタメン変更。ウムティティ、アレニャ、ビダルにチャンスが与えられ、ブスケツがスタメンに戻ってきました。年内最後の試合でローテしてくるとは思っていなかったので、ちょっと意外でしたね。

アラベスのシステムは4-4-1-1。1トップには本格派のホセルやグイデッティではなく、セカンドトップまたはウイングタイプのルカス・ペレスが入ります。恐らくカウンターを意識した人選でしょう。右サイドのアレイシュ・ビダルは元バルサの選手です。

 

■前半

アラベスの狙い

まずはいつものようにアラベスの意図を見ていきましょうか。まずはボール非保持時から。この試合アラベスはムニョスをトップ下に置いた4-4-1-1システムを敷いてきました。

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アラベスボール非保持時

バルサと対戦にするにあたって重要になってくるのが、アンカーの選手(ブスケツ)のケアです。バルサの心臓たる彼を潰すことができれば、本体であるチームは途端に機能性が低下してしまいます。衰えが囁かれるブスケツですが未だにバルサにとってはこれほど重要な存在なのです。

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で、アンカーポジションの選手を止めるために各チームは様々な対策を施すわけですよ。例えば、開幕戦で戦ったビルバオはトップ下のラウール・ガルシアを明確にアンカーの選手(この時はフレンキ―)にぶつけてきました。マンマークとまではいきませんでしたが、かなり厳しいチェックを受けていました。

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ビルバオのアンカー潰し

また、CL開幕戦のドルトムントはパコ・アルカセルとロイスの2人で2CBとアンカーの3人を監視するタスクを課しました。ロイスのカバーシャドーの上手さが光った試合でしたね。この試合では、ブスケツがロイスにかなり後手を踏んでいるのが印象的でした。ロイスのインテリジェンスと能力を改めて実感する試合だったと記憶しています。

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ドルトムントのアンカー潰し

また、直近の試合ではソシエダやマドリ―のボランチの選手を積極的に前に押し出してケアさせる攻撃的守備がよく見られますね。このアグレッシブな守備にバルサが極めて弱いのは前回のクラシコの記事で散々書きました笑。

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ソシエダのアンカー潰し

まあやりかたは一個じゃないのでチームに合ったやり方を採用すればいいんですが、この試合のアラベスはどうしたいのかいまいち伝わってきませんでした。もっと言うと、具体的にどこに誘導して、どこでボールを奪って、どういうカウンターに繋げたいのかがかなり不明瞭な前半でした。

もちろん、アラベスソシエダやマドリ―と同じことができるとは微塵も思いませんが、バルサがアグレッシブなプレスに弱いのは今シーズンの試合を観ていれば誰でも分かることだったはずです。今シーズン、アラベスの試合を観るのが初めてだったのでよくチーム状況が分かりませんし、僕が見抜けていない意図があったのかもしれません。

しかし、結果的には失敗だったと言わざるを得ません。ブスケツが最近あまりお目にかかれないくらい自由を享受した前半は、バルサに試合を完全に支配されてしまいます。ブスケツを自由にするとこうなるんだぞ!という警告を他チームにさらに強く与えてしまったような恰好です笑。

ボールを奪ってルカス・ペレス、アレイシュ・ビダルらのスピードを活かした速攻を目論んでいたはずですが、70%を超えるバルサのポゼッション率が示す通り、なかなかボールを奪えません。仮に奪ってもすぐにロストしてしまうため、前半は枠外シュート1本に終わってしまいました。ちょっとこの消極的な姿勢は勿体なかったなと思います。

快適にプレーしたバルサ

前述のように比較的プレッシャーが緩くない状況でプレーを楽しむことができたバルサ。アンカーのブスケツは相手のラインを越えるパスを連発して決定機を創出し、先発に抜擢されたアレニャは持ち前の縦を意識したプレーで攻撃にアクセントをつけます。

アレニャに関しては、試合前にこのようなツイートをしました。結果的には、グリーズマンとも良く連携できていた印象です。グリーズマンは幅広く動き回りたいタイプで、アレニャは味方の動きに上手く合わせられるので、この試合のアレニャはさほど飛び出しやライン間でのプレーを試みるというよりは、やや後方でグリーズマンやアルバをサポートするタスクを心がけていたように思われます。

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シンプルな崩し

シンプルですが、効果的な良い崩しです。アレニャが左サイドに入るとこういう連携が増えてくるので良いですよね。シーズン序盤に見られた左サイドの流動的な崩しがもっと見られると楽しくなるのですがね。

試合は13分に動きます。右サイドでビダルがボールを持つと、スアレスが右斜め前へのランニングで背後を取り、抜け出します。スアレスは腰を回してクロスを送ると、中央に侵入したグリーズマンが逆足の右でファーサイドに見事なシュートを突き刺してバルサが先制します。

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右サイドの配置に注目

ビダルが右インテリオールに入る試合はこのような配置になっていることがやっぱり多いですね。ビダルが開いてメッシはスアレスの傍、その分、セルジ・ロベルトが内よりのポジションを取ります。起用される選手で微妙にポジショニングが変化するのは見ていて面白いところです。

グリーズマンも逆足で簡単ではありませんでしたが、しっかりと決め切りましたね。なんだかんだ結果を残しているのは流石ですね。後半戦、さらなる飛躍が期待できますかね。37分のメッシへのヒールパスは見事でした。連携合ってきてます。

右ウイングと化したビダルが、終了間際に強烈なシュートを突き刺し、前半は2-0で折り返します。

 

■後半

アラベスの反撃

両チームともに後半からの交代はありません。変わったのはアラベスの意識です。前半とは打って変わって前線から激しくプレッシャーをかけにいきます。

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後半立ち上がり アラベスハイプレス

やればできるじゃん!とアラベスファンなら思ってしまう立ち上がりでした。前半とは違って、ボランチのペレ・ポンスやマヌ・ガルシアも積極的にブスケツにプレッシャーをかけていきます。それでもバルサのボール保持は止まりませんでしたが、少なくとも前半とは違うんだぞ!という意思は見て取れました。

返す返す最初からやっておけば・・という感じなんじゃないですかね。アラベスのこの試合のゲームプランがどうだったのかはわかりませんでしたが、あまりに前半が消極的過ぎたなと思います。まあこれはガリタノ監督に本当に真意を聞いてみたいところではありますが。

ただ、世界中のどのチームも90分間同じ強度でハイプレスをかけるのは無理なわけで、そこのメリハリは難しいですね。ポゼッションが上手いチームであれば、厳しい時間帯はボールを保持して休みつつ、陣形を整えるみたいなことができるのですが。

52分、アラベスはムニョスに代えてリオハを投入します。サイドアタッカータイプのリオハが左サイドに入り、ワカソが本来の中央に配置を変えます。アラベスとしては勢いをつけていきたい交代です。また、この辺りから右サイドのアレイシュ・ビダルが内側のポジションを取り始めます。

そして55分、いきなりその交代が実を結びます。ワカソが中盤の低い位置でビダルをテクニックで躱すと、左サイドのレーンで待ち構えるリオハに展開します。そのリオハを後ろから左SBのドゥアルテが猛然と追い越してクロス。これに後方からペラ・ポンスが頭で飛び込んで追撃弾を奪います。

いやー、これは交代策が上手くいってしまった格好ですね。代えたところから結果が出ましたから。見事なクロスと見事なヘディングシュートだったと思います。ペラ・ポンスについていくべきはアレニャでしたかね。まあ彼だけの責任では決してありませんが、そこの部分の甘さがちょっと不安要素でしょうか。

個人的にはアレニャは高い位置でプレーしてナンボだと思っています。もっと得点に直結するようなプレーに絡めるのが彼のいいところだと思います。しかし、現チームのインテリオールに求められる能力とアレニャの特長は必ずしもマッチしているとは言い難い状況です。この辺はもう少し詳しく別記事で書きたいと思っています。ひとまずアレニャは昨シーズンのような交代出場でアクセントをつける役割からやり直すしかないと思います。

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放出してほしくは決してないですが、あまりに出場機会が少ないのであればレンタルもやむなしですかね・・。バルベルデの評価は決して低くはないと思います。昨シーズンの使われ方から察するに。ただ、あまりに中盤の層が厚いのでやむを得ない部分もありますよね。まあビダルの去就との兼ね合いにもなってくると思いますが果たして。

個で蹂躙したバルサ

後半の開始から25分のほとんどの時間はアラベスが盛り返した印象が強かったです。バルサが失点後バタついたこともあって、かなり不穏な空気が流れました。それこそアラベスがラスト30メートルでの精度を欠いたので助かった部分もありました。

そんな劣勢の空気を変えたのはやはりリオネル・メッシ。69分、アレニャがスアレスに縦パス。スアレスがメッシに落とすと、メッシは斜め左にドリブルして左足を一閃。これが見事にネットを揺らして、突き放すことに成功します。今日のメッシは(勿論彼基準ですが)精彩を欠いていただけに、より衝撃的なゴールになりました。

そして、71分、低い位置でボールを持つ自分と入れ替わるように、ライン間に陣取るアレニャを見逃さず、メッシが縦パスを打ち込みます。これをアレニャが完璧なトラップで瞬時にターンをするとドリブルで引き付けてパス。スアレスビダルと繋ぎます。ビダルのクロスにスアレスが頭で合わせ、これがDFの手に当たってバルサがPK獲得。これをスアレスが自ら決めさらに点差を広げます。

皆さん、僕が見たかったのはアレニャのこういうプレーなのです笑。簡単にやっているようですが、あのスピードの縦パスを苦も無く止めるだけでなく、良い位置においてスムーズにドリブルの動作に入る姿は流石カンテラーノ!といったところでしょうか。こういう流動性があれば活きる選手はたくさんいるってことですね。

ちなみにスアレスはこの試合、1ゴール3アシストと全ゴールに絡みました笑。やっぱり批判には分かりやすい形で返答しますよね。まあだから結局バルサはこの試合のようにスアレスやメッシの個の力で蹂躙できる相手であれば、無類の強さを発揮できるわけなんですよ。それが通用しなかったり、調子が悪かったりすると全然ダメ。まあー分かりやすいチームです笑

僕はもうメッシ&スアレス中心のチームで構わない(もう今季はそれでいくしかないと腹を括りました)ですが、だったら尚更彼らがダメだったときのプランBがあるに越したことはありませんよね。そのソリューションが第3のFW(グリーズマン)であったり、崩しに関われるインテリオール(アレニャ)になってくれたら嬉しいなと思います。

試合はこのままバルサが4-1で勝利しました。

 

■雑感

年内最後の試合を無事勝利で終えることができました。ちょっとこの試合はアラベスに助けられましたね。もっと積極的に来れば危なかったと思います。ひとまずソシエダ戦とクラシコで漂った嫌な空気払拭して選手たちも休暇に入れると思います。これはポジティブですね。

また、マドリ―がビルバオに引き分けたため、これで単独首位で2020年を迎えられることになりました。かなり苦戦しましたが、今は首位に立てていることに満足すべきでしょう。何度も書いていますが、そんなに簡単に状況は好転しません。ちょっとでもポジティブな要素を拾っていくしかありませんね。

さて、これで年内のマッチレビューは終了となります。あと2019年のうちに前半戦の総括を出そうと思っていますが、皆さんここまでお付き合いいただきまして本当にありがとうございます。今年始めたブログですが、おかげさまで多くの方に読んで頂けました。本当に感謝です。

来年も更新頻度は変わらず、記事のクオリティをどんどんあげたいと思っておりますので、是非2020年もご贔屓にしていただければと思います!2020年は1月からいきなりスーペルコパがあるので、正直マッチレビューが追い付くのか戦々恐々としています笑。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございます。