Hikotaのバルサ考察ブログ(仮)

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【マッチレビュー】19-20 ラ・リーガ第17節 レアル・ソシエダ対バルセロナ

はい、皆さんこんにちは。2019年も残すところ3試合となりました。ミッドウィークのインテル戦に控えメンバー中心に見事勝利したバルサは今節、レアル・ソシエダの本拠地に乗り込みます。ソシエダはここまで勝ち点27を挙げ、CL圏内に照準を定める好調なチーム。後方からショートパスを繋いでのビルドアップを志向し、前線にはタレントが揃います。クラシコを4日後に控えるバルサですが、ここは全力で叩きたいところです。

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インテル戦のマッチレビューはこちらから! 

 

■スタメン

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 ホームのソシエダは4-2-3-1が基本システム。当然ボール保持非保持で形が変わるのですが、それは後述します。CBにけが人が出ているため、本来中盤の選手であるスベルディアジョレンテ・リオスとCBコンビを組みます。CFはエースのウィリアン・ジョゼではなく若いイサクが起用されました。平均年齢はなんと24.8歳。若いチームです。

一方のバルサ。恐らくこれがバルベルデが選ぶベストメンバーでしょうか。アルバが先発復帰。セメドもベンチに戻ってきました。デンベレは依然として離脱中。CLで光るものを見せたアレニャは今節も招集メンバー入りしました。

 

■前半

ソシエダの意図

今シーズン好調のソシエダ。好調なのは結果だけではなく、ピッチ上のサッカーにも表れています。

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ソシエダのハイプレス

このようにバルサが低い位置でボールを保持している時は積極的に中盤と前線の選手が前に出て強烈なハイプレスをかけます。当然ビルドアップの局面ではボールを持っている側が1人(+キーパー)多くなるのですが、多くの場合はバルサのSBのどちらかががフリーマンになっていることが多かったと思います。

特に上図のようにソシエダの左サイドハーフのオヤルサバルがラキティッチとセルジ・ロベルトの2人を監視している場面が多かったです。そのため、前半は特にバルサはセルジ・ロベルトを使った攻めが目立ちました。ポルトゥとオヤルサバルでは前者のほうが守備にエネルギーをつけるタイプですし。

このようにハイプレスをかけることで高い位置でボールを奪ってショートカウンター、またはバルサにロングボールを蹴らせてボールを回収が、ボール非保持時の狙いだったと思います。バルサにハイプレスを搔い潜られれば、4-4-2のブロックを作って撤退をします。この辺りのハードワークは徹底していましたね。

続いてはソシエダのボール保持時。基本的に後方からショートパスを繋いでいくのがスタイルですね。配置は大まかにこのような感じでしたね。

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ソシエダのボール保持時

配置は2-1-4-3のようになっていました。2CBとアンカーが後方でビルドアップを担い、メリーノが一列上がり、ウーデゴールが一列下がります。SBは2枚とも高い位置を取り、3人のアタッカーは内寄りにポジションを取ります。ポルトゥとオヤルサバルは外に立つシーンも見られましたが、基本の立ち位置は中でした。

この立ち位置の狙いは基本的に中央で数的優位を作ることです。2CB+アンカーVSメッシ・スアレスに後方はなるはずなのですが、ご存じの通り、彼ら2人の守備貢献は低いので、後方の3人は自由にボール出しすることが許されました。CBにはスバルディアが入っていますし。そのため、中盤中央で3人(ゲバラ&メリーノ&ウーデゴール)VS2人(ブスケツ&フレンキ―)という状況が生まれていました。

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アンカーのゲバラをあまりフリーにしたくないバルサとしては、仕方なくブスケツがポジションを捨てて前に出て行きますが、そうなればソシエダの思うつぼです。

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ブスケツが釣りだされる

数的不利な上に、後方のスペースを空けてしまえば、いいようにスペースを使われてしまいます。さらにソシエダのアタッカー3人も内側にポジションを取るので中央の数的不利感は半端なかったですね。言ってしまえばライン間にボールを入れ放題なので、ソシエダは前半45分間ほとんどバルサを殴り続けました。まさにソシエダの配置勝ちです。

結構見られたパターンはポルトゥが落ちることでラングレを釣り出して空いた裏のスペースにイサクが走り込むパターン。これも数的優位故の攻め方ですね。

大きかったグリーズマンの同点弾

さて、このように前半ボコボコにされたバルサソシエダのアグレッシブさにまさにたじたじになってしまった格好です。最早このように攻守にアグレッシブなチームとのアウェイ戦は恐怖しかありませんね笑。

特に今シーズンのバルサはインテリオールに厳しくプレッシャーをかけられるとビルドアップが行き詰ってしまう現象は明確にありますね。例えば、アトレティコ戦やマジョルカ戦のようにインテリオールを下げてプレスを躱せれば、上手く運べるのですが。ソシエダの様に全選手が連動してプレスをかけてくるチームにはどうしても脆さがでてしまいます。

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参考画像

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そのため、前半はシュート7対4、ポゼッション率56%対44%というデータが示すように圧倒されます(SofaScoreより)。いや、多分このデータ以上に圧倒されましたね笑。正直攻め手がなく、12分にオヤルサバルにPKを決められ、かなり雲行きは怪しかったですね。

だからこそ前半大きかったのは38分のグリーズマンの同点弾。浮き球にソシエダジョレンテ・リオスが被ってしまい、スアレスがハーフェーラインからドリブル。左を駆け上がったグリーズマンにパスを出すと、グリーズマンはGKとの1対1をおしゃれなループシュートで制して同点弾をたたき出します。

いやー、この得点は大きかったですね。ほとんどチャンスが無かった中であれを決めてくれるのは大きかったです。流石、GKとの1対1には無類の強さを発揮しますね。批判されつつもこの時点で公式戦7ゴール4アシストです。少なくとも昨シーズンのコウチーニョよりはスタッツはいいですね。

何度もこのブログでお伝えしていますが、今シーズンのグリーズマンに要求するのは組み立てや守備、オフ・ザ・ボールでのランニングでチームに貢献することと、勝負所での得点を重ねることです。それこそこのような試合やCLのアウェイ戦で貴重なゴールを奪ってくれればほぼ満足ですね。

 

■後半

さて、ボコボコにされた前半からバルサはどう立ち直るかなと思って見ていたら、いきなりバルサが勝ち越しに成功します。48分、一瞬のスキを突いて、ブスケツが浮き球のスルーパス。メッシが飛び出し、横のスアレスにパス。スアレスはこれを難なく決め、バルサがあっさり勝ち越しに成功します。

組織の連動感で圧倒したソシエダに対して、バルサが出した答えは「圧倒的な個」。若さ溢れるソシエダに対してオーバー30の3人であっさり点を取ってしましました。良くも悪くもこれが今のバルサです。寂しくもあり、それで助けられている部分もあるのでチームにとっては難しい状況ですね。

ここから約10分間はバルサの時間になりました。前半よりもメッシ・スアレスも守備に参加するようになりました。51分には、ラングレのロングフィードからグリーズマンが裏に抜け出し、シュート。これはキーパーのセーブに遭います。55分にも良い崩しを見せます。前半に比べるとかなり裏を取れるようになりました。

57分には大チャンス。コーナーからピケが強烈なヘディングシュートを放ちます。これはGKを越えて、ゴールに吸い込まれたかに思われましたが、ギリギリのところでDFがクリア。これが文字通りビッグプレーで、後々に効いてくるわけです。これ決まってたら多分バルサが勝ってましたから。

ただ、やはりソシエダのようなスタイルのチームは90分間同じインテンシティを保つのは不可能な訳です。だからこそインテンシティの高い時間帯に得点をできるだけ奪い、インテンシティが下がった時間帯はペースを下げてカウンターを狙うのがセオリーです。だからこそ、前半のグリーズマンの得点と、この後半立ち上がりの得点はかなりバルサとしては大きかったはずです。

交代で流れを引き寄せたソシエダ

この展開を受けて、ソシエダはメンバーチェンジ。58分、ポルトゥに代えてヤヌザイを投入します。違うタイプのアタッカーを投入することで挽回を図ります。61分、そのヤヌザイが中央で粘って左サイドに展開をすると、左からのクロスが上がります。これがラキティッチに当たって微妙にコースが変わり、テアがこのボールを弾いてしまいます。こぼれたところに詰めたのはイサク。ウィリアン・ジョゼに代わって先発抜擢の若手が結果を残します。

バルサとしてはこれは手痛い失点でした。やはり中央は手薄でしたし、サイドに対する寄せも甘かったですね。ちなみにこの失点でテア・シュテーゲンを責めるのはちょっと酷かなと思います。多分「彼ならなんとかしてくれる」状況に慣れ過ぎましたね笑。

サイドのレーンで仕掛けるタイプのヤヌザイが入ったことでバルサは異なる守備対応を余儀なくされます。基本ポルトゥは内側に入ってクロスを呼び込む役割だっただけに。そのためヤヌザイが開いて空けたスペースに、ウーデゴールが侵入!はパターンとして何度か見られました。

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ウーデゴールのこういうドリブルが何度か

この処方箋の出し方は非常に速かったですね。やはり色んなタイプの選手を持っているチームは強いですね。特にアタッカーはタイプを変えるだけでガラッと変わりますから。良くも悪くもですがね。64分にはイサクに代えて、ウィリアン・ジョゼを投入します。

ここからはほとんどソシエダペースで試合は進みます。やはりバルサが致命的なのは、守備のソリューションが圧倒的に少ないことですね。メッシ・スアレスが前にいることで、前の2は確定。そこからのパターンはいつもの中盤フラットの4-4-2か、最近提唱されているグリーズマントップ下の4-3-1-2。そして先日のインテル戦で見せた、3-5-2くらいですかね。

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この試合では中盤を厚くする選択肢があってもよかったのかなとは思いますが、ただ得点が欲しい展開でその決断はできなかったのでしょう。4-3-1-2にすれば問題が全て解決するというわけでもありません。勿論解決することもあるのですが。

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4-3-1-2で守るとこんな感じ

4-3-1-2で守るメリットとしてはトップ下(ここではグリーズマン)を明確にアンカーの選手にぶつけられることですね。これでアンカーの選手に闇雲にブスケツがプレスをかけるシーンは激減するはずです。つまり中盤で数的不利に陥りづらくなるわけです。

デメリットは当然、インテリオールの負荷の強さですかね。相手のSBがフリーになりやすいのでその分、左右のインテリオールの横移動の負担は大きくなってしまいます。ますますインテリオールの人選に制限がかかってしまいそうではありますよね~。もっとも、サッカーの守備で優先すべきは外より中。この試合に限って言えば、このソリューションのほうが適当だったかもしれません。

終盤にかけて試合はオープンになりましたが、両チームこれ以上得点は奪えず。メッシもこの試合はさほどキレがなく、ゴールに迫るシーンはほとんど見られませんでした。まあそういう日もありますよね、彼にも笑。

試合はこのまま2対2で終了。クラシコ前に勝ち点3を奪うことは叶いませんでした。

 

■雑感

いやー、ソシエダ強かったですねえ。バルサにとってみればものすごく苦手な相手です。後方からポゼッションできますし、ハイプレスも強烈なのでちょっと打つ手がなかったですよね。正直勝ち点1はラッキーだったかもしれません。こういう相手にはどうしたらいいんでしょうね、今のバルサは。

さて、次はいよいよクラシコです。マドリ―も仲良く引き分けてくれたので、同勝ち点での決戦となります。ここで勝って、首位で今年を終えられたらとりあえずポジティブなオフが選手たちも僕たちも過ごせそうです。

本当はマドリ―の分析もあげようと思っていたのですが、時間がなかったのと、マドリ―も例年とそこまで変化ないので需要ないかなと笑。

あ、最後にこれだけ。CLの組み合わせ出ましたね!バルサは1回戦でナポリと対戦します。こちらも楽しみです。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございます。