Hikotaのバルサ考察ブログ

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【マッチレビュー】25−26 ラ・リーガ第35節 バルセロナ対レアル・マドリード

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こんにちは。Hikotaです。日本代表主力組の負傷者が止まりませんね...。

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試合背景

今季3度目となるクラシコは、バルセロナのラ・リーガ優勝をかけた一戦となりました。エル・クラシコの舞台で優勝が決まったのは、1931-32シーズン以来一度もないとのことです。

残り4試合を残した時点で、首位バルセロナと2位マドリーの勝ち点差は11に開いており、この試合の結果に関わらず、ラ・リーガのタイトルは十中八九バルセロナのものになるでしょう。

ただ、タイトルレースは別にしてもクラシコは特別なゲームです。バルセロナとしては宿敵の前でトロフィーを掲げるという最上級の喜びを手にするモチベーションがありますし、マドリー側も目の前で優勝を決められる屈辱は、プライドが許さないでしょう。今年の1月にはスーペルコパでも敗れておりリベンジの思いもあるでしょう。

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しかし、そのプライドを揺るがすような事態でマドリーは揺れています。報道によると、中心選手のバルベルデとチュアメニが練習後に激しい口論の末に、チュアメニがバルベルデを殴打し、病院送りにしたとのことです。

前々回のクラシコでのヴィニシウス事変で露わになった今季のマドリーのマネジメントの問題がクラシコ直前という最悪のタイミングで爆発してしまった形になりました。サッカーの試合以前の問題を抱え、マドリーはこのビッグマッチに挑むことになります。果たして雨降って地は固まったのでしょうか。

一方のバルサはラミン・ヤマル不在時の戦い方という課題を明確に持ってこの一戦に挑むことになります。今季ここまでチームの攻撃を引っ張ってきた新たなスター抜きでマドリーを迎え撃つことに一抹の不安はあるはずです。

試合当日には訃報が届きました。指揮官ハンジ・フリックのお父様が亡くなられたとのことです。ご冥福をお祈りするとともに、悲しみの中でベンチ入りすることを決断したフリックに最大級の敬意を払いたいです。バルサとしては負けられない理由が1つ増えました。

 

スタメン

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バルセロナ

先週のオサスナ戦から2名のメンバーチェンジ。ルーニー、レバンドフスキに代わってラッシュフォード、フェランが先発します。

欠場者はクリステンセン、ヤマル。

レアル・マドリード

先週のエスパニョール戦から5名の先発変更。クルトワ、アセンシオ、フラン、カマヴィンガ、ゴンサロがスターティングメンバーに選ばれます。予定ではハウセンが先発予定でしたが、ウォーミングアップ中の負傷でアセンシオがCBに入ることになりました。

欠場者はミリトン、カルバハル、メンディ、バルベルデ、セバージョス、ギュレル、ロドリゴ、エンバペ。

 

試合展開

前半
首尾よく2点を奪う

前回対戦と同じくマドリーはヴィニシウスを2トップの一角に置く4-4-2をベースにゲームに入ります。スタンスとしてはハイプレスもしくはミドルプレスに行く構えを見せますが、強度が低くバルセロナは比較的自由にボールを持つことに成功します。

バルサは左ウイングのフェルミンがいつもと比べると外側に張ることが多く、右のラッシュフォードと合わせてマドリーのSBをピン留めする意図を持っていました。その分左SBのカンセロが中央に進出することが多く、中央での数的優位を確保することに成功しました。

バルサの先制点は開始から僅か13分のことでした。右のハーフスペースでボールを受けたフェランが素早い90度ターンで前を向くとエリア手前でリュディガーのファウルを誘い、フリーキックを獲得します。キッカーはラッシュフォード。見事なファーサイドへのシュートでクルトワを破りました。

ラッシュフォードは今季2つ目の直接フリーキックでのゴールです。メッシ退団以降で最も直接フリーキックの期待値が高い選手ですね。やはり彼の最大の魅力はキックの質で、この大一番でそれを発揮してくれました。ちなみに流れの中でのキックの質は試合を通して悪く、この直接フリーキックでマジックポイントを使い切ってしまったのでしょうか。

更に、バルサが畳み掛けます。18分、左の大外でボールを受けたフェルミンがエリア内へ浮き玉のパスを送ります。走り込んだオルモがワンタッチで落とすと、後方から遅れて入ってきたフェランが落ち着いてフィニッシュを決めて、バルサが2点目を奪います。

フェランは1点目のフリーキックも獲得しており、2点に絡んだ形です。やはりフェランは明らかに復調しており、好調さをこのゲームでも見せつけました。もう少し復調が早ければ…の思いもありますが、昨季のクラシコでも活躍しており、このままクラシコを得意にしてくれたらいいですね。

テンションが上がらないマドリー

一方のマドリーはなかなかテンションが上がりません。2失点目の直後にはバルサの緩慢な守備の隙をついて、ゴンサロが決定機を迎えますがモノにできず。一方的にバルサにボコボコにされた感はないものの、終始ギアが上がらない印象でした。

ヴィニシウスはいつもよりはプレスに行く姿勢は見せていたのだと思いますが、「決戦仕様」と呼ぶには程遠い強度でした。ファーストプレスがハマらない状況でマドリーの選手たちはバルサのボール保持に後手を踏み続けました。

また、ヴィニシウスやベリンガムといった中心選手たちはボール保持時に沈黙。スーペルコパでは1人で全てを解決したヴィニシウスでしたが、このゲームではドリブルを仕掛ける素振りがなく、簡単にバックパスを選択するシーンが目立ちました。

唯一可能性を見せたのは右サイドのブラヒム・ディアスでした。推進力のあるドリブルでバルサ陣内を何度か切り裂き、状況を変えようとする気概を感じました。

ただ、やはりチーム全体が重い印象で、雰囲気は暗かったように感じます。この大一番でテンションが上がらないのは重症と言えるでしょう。

負傷前の姿を垣間見せたガビ

マドリーの選手と別次元のテンションを見せたのがピボーテに入ったガビでした。フレンキーが戻ってきてもポジションを譲らない番号6は、フリックの評価が誤っていないことをこのゲームでも証明しました。

トランジションの速さとデュエルの強さで素早くマドリーの攻撃を摘み続け、ハードなディフェンスで内側に入ってくるベリンガムに仕事をさせませんでした。前半戦の対戦ではベリンガムにやられたので、ここをガビが抑えてくれていたのは戦術的に大きかったと思います。

また、保持面ではミスが少なく、落ち着いて逆サイドに展開する場面も見られました。上手く顔を出してボールを捌くのは流石に上手いですね。チームの安定したポゼッションに寄与していたと思います。

思い出したのは長期離脱前の23-24前半戦クラシコでのパフォーマンス。敗れはしましたが、ギュンドアンとピボーテを組んだガビは中盤で獅子奮迅の働きを見せ、大きなインパクトを残しました。

負傷から戻ってきて2ヶ月程度でこのレベルまで戻してきたのは非常にポジティブです。この出来なら来月のW杯に招集されてもおかしくありませんね。元々デラフエンテのお気に入りなわけですし。再負傷には気をつけて欲しいですが!

個人的にはガビを左ウイングで起用する予想をしていましたが、フェルミンの左起用がハマっていたのでフリックの選択が正しかったですね。

個人的な予想はこれでした

前半はこのまま2-0で終了。バルサが2点リードでハーフタイムを迎えます。

 

後半
ハーフタイムでもスイッチは入らず

ハーフタイム明けの交代は両チームともなし。マドリー側は何かを変えたいところでしたが、ベンチにトップチーム所属のアタッカーも中盤も全然いないので動くに動けなかったといったところでしょうか。

前半と比べてもマドリーのプレッシングの強度はそれほど上がりません。4-4-2ベースで何となくスペースと人をケアはしているものの、2度追いやプレスバックの意識は乏しく、バルサは比較的スムーズにボール保持ができる環境が続きます。

シュートチャンスを作ったのもやはりバルサ側で、60分までにフェルミンやフェランがチャンスを迎えますが、ここは名手クルトワのセーブに阻まれリードを広げることは叶いませんでした。

2点のリードをキープしながら試合を盤石に進めたいバルサは63分に2枚替え。オルモとラッシュフォードを下げてフレンキーとラフィーニャを投入します。よりバランスを意識した選手起用ですね。フレンキーはそのままトップ下に入りました。

一方のマドリーは70分にカマヴィンガを下げてピタルチを投入し、エネルギーの注入を図ります

遂に並び立った3人

しかし中盤を1枚変えたくらいではどうにもならないのがこの日のマドリーでした。猛ダッシュでプレッシングをかけるラフィーニャとコントラストを描くように、マドリーのプレッシングは義務感の域を出ないままでした。

バルサは77分にガビとフェランを下げてベルナルとレバンドフスキを投入します。ペドリ、フレンキー、ベルナルが同じ時間帯にピッチに揃い踏みするのはこれが初めてです。実現まで長かったですね。4月のラフィーニャ離脱の際の記事で真っ先にこのオプションを試すのではないかと書いたのですが(笑)

しかし、これだけガビやフェルミンが良いパフォーマンスを見せてしまうと、中盤のスタメンのチョイスが悩ましいですね。バルサにとって中盤が充実度は重要なので、勿論良いことです。

マドリー側は最も可能性を見せていたブラヒムと、ゴンサロを下げてマスタントゥオーノとパラシオスを投入し、最後の望みをかけます。しかし、後半マドリーが流れの中から放ったシュートは、背後に抜け出したパラシオスが大きく枠外に外した1本のみと寂しい結果に終わってしまいます。

バルサは88分にフェルミンを下げてバルデを投入しクローズ体制へ。カンセロを左ウイングに上げるお馴染みの形ですね。

最後は主審のエルナンデス・エルナンデスがアディショナルタイムを一切取らない"温情"を見せ、試合はタイムアップ。2-0でバルサが勝利しました。

 

雑感

この試合の結果により、バルセロナが2年連続でラリーガを制することが確定しました。現状のバルセロナでリーグ戦の連覇は簡単なことではありません。選手たちとコーチングスタッフの面々を素直に称えるべきでしょう。

CLに比べるとリーグ戦のタイトルはしばしば軽く見られがちですが、バルセロナはどう考えてもリーグ戦向きのプレースタイルであり、リーグでの成功はチームの機能性を評価する上で無視できない要素です。

勿論ライバルの躓きに救われた部分も否めませんが、3試合を残した時点で昨季の最終勝ち点を上回っているのも事実であり、その点も評価されるべきでしょう。どのチームもフリックバルサへの対策を敷いてくる中でしぶとく勝ち点を積み続けました。

しかし、正直な気持ちを打ち明けると、本来この勝利で得るべきだったラ・リーガの連覇以上の喜びの感情は湧いてきませんでした。誤解を恐れずに言えば、今日のマドリーは勝って然るべき相手でした。

08-09からバルセロナを追っている筆者は08-09の「2-6」や10-11の「5-0」といったクラシコでの圧勝劇もリアルタイムで目撃してきましたが、この試合のマドリーは今まで見た中で最もひ弱なチームだったと言えます。来季はどこに向かうのでしょうか。

バルセロナのファンとしてはマドリーの凋落は気分が悪いものではありませんが、クラシコ特有のヒリヒリ感がなくなるのは決して本意ではありません。個人的にはシャビ・アロンソマドリ―に行く末が気になっていたので、途中解任は残念でした。

さて、25-26シーズンも残り3試合となりました。今夏はワールドカップもあるので、プレータイムを上手く調整しながら勝ち点100をめざしたいですね。次節はミッドウィークにアウェイでアラベスと対戦します。残留争い中のチームだけに簡単ではないでしょうが、上手く戦いたいですね!

 

最後までお読みいただきありがとうございました。