Hikotaのバルサ考察ブログ

主にFCバルセロナが好きです。他サポの方大歓迎です

【マッチレビュー】25−26 ラ・リーガ第32節 ヘタフェ対バルセロナ

f:id:hikotafootball:20260423085149j:image

こんにちは。Hikotaです。GWが待ち遠しいですが、カレンダーを見る度にCL敗退のダメージをじわじわ実感し始めています。

www.footballhikota.com

 

試合背景

今季のラ・リーガも残り6試合となりました。我らがバルセロナは前節終了時点で、2位マドリーに勝ち点差9をつけて首位に位置しています。先行して開催されたゲームでマドリーがまたしても勝ち点を落としており、今節は更に差を広げるチャンスになります。

優勝に向けては極めて有利な状況にいるバルサですが、ここにきてエースのヤマルが負傷でシーズン残りを欠場することになってしまったのが不安要素です。ヤマルとラフィーニャ抜きで戦う必要がある今節はチーム力が試される一戦になります。

一方のヘタフェは13勝5分14敗で6位につけます。一時は降格圏付近まで沈みましたが、いつの間にか上位争いに戻ってきています。相変わらずの堅守を発揮しており、今季の失点数はバルサとマドリーに次いで少ない32点となっています。

バルサのホームで行われた前半戦は3-0でバルサが勝利しています。

 

スタメン

f:id:hikotafootball:20260426144404p:image

ヘタフェ

ミッドウィークのソシエダ戦から3名の先発変更。ドゥアルテ、ダビンチ、ビルマンチェヴィッチがスターティングメンバーに選ばれます。

主な欠場者はロメロ、ファンミ、マジョラル。

バルセロナ

3日前のセルタ戦から3名のメンバーチェンジ。エリック、ヤマル、フェランに代わってフェルミン、ルーニー、レバンドフスキが先発します。

欠場者はクリステンセン、エリック、ベルナル、ラフィーニャ、ヤマル。エリックは前節5枚目のイエローカードを受けたため、今節は出場停止となります。


試合展開

前半
ハイプレスのヘタフェへの対応

ヘタフェはいつも通り、ハイラインを前提としたコンパクトな守備陣形をベースに、前線からバルサのボールホルダーに圧力をかけてきます。ホームということもあり、プレスの開始位置はいつもよりも高かったです。

試合序盤のヘタフェプレス陣形

上図のようにハイプレス時は4-4-2のような形に変形して、バルサのビルドアップに人を噛み合わせてきています。左SBのカンセロに対しては、右WBのイグレシアスがジャンプして出て行き、右SBのクンデには左IHのアランバリがそのカバー範囲の広さを活かしてケアする設計になっていました。

得点力に乏しいヘタフェはカウンターとロングスローも含むセットプレーで、序盤はバルサゴールを脅かす場面を作ります。特に12分のスローインからのアランバリのヘディングシュートはバルサ側は完全に意表を突かれており、危ないシーンでした。

バルサからすると、右WBのイグレシアスが出て行く分、フェルミンがフリーになりやすく、序盤は何度か彼への縦パスから前進する場面は見られました。

また、10分過ぎからは上記の様にクンデを3バックの一角に下げることで、アランバリのプレスの基準点を崩すことを試みます。これによってヘタフェのハイプレスの足は止まり、ここからはミドルゾーン~ラストサードの局面でのプレーが増えていくことになります。

ヤマル不在の影響とヘタフェの素早い修正

徐々にヘタフェ陣内でのプレータイムが多くなってきたバルサですが、プレスラインを下げて5バックで守るヘタフェを崩すのは容易ではありませんでした

やはり大きかったのはヤマルの不在で、2枚程度はドリブルで容易に剥がす彼はヘタフェの堅守を崩す上で、必要なピースでした。

代役のルーニーはヤマルほど単騎突破に優れているわけではありません。また、2026年に入ってから僅か3度目の先発だったこともあり、試合勘に乏しさから周りとの連携も上手く行きませんでした。オルモとの絡みはほとんどなく、右サイドでポケットを陥れるシーンはほとんどありませんでした

クンデとの連携で36分にペナルティエリア右からシュートを撃ったのが唯一の見せ場でしたが、それ以外はイージーなロストやバックパスが目立ち不完全燃焼に終わりました。彼のようなタイプは周りとの絡みの中で良さを発揮するタイプなので、もう少し連携が深まれば良さは出てくると思いますが、その時間がなかなか与えられない状況なのも事実です。

必然的にバルサはマルティン、カンセロ、フェルミンがいる左サイドからの侵入が増えていくことになりますが、ここはヘタフェが素早く応急処置をします。

2トップの一角でスタートしたビルマンチェビッチを、ミドルプレス~ローブロック構築時は右SHに落とすことで5-4-1に可変します。この交代で左CBのマルティンからの侵入ルートを遮断し、バルサの左サイドの攻撃ルートをより複雑にすることに成功します。

この変更で試合はより膠着状態に向かうことになります。ビルマンチェビッチの位置を下げた分、ヘタフェも攻め手を失うことになりますが、バルサもヘタフェの守備を攻略できない時間が続きました

一瞬の隙で勝負を決めたペドリ

苦しい時間を過ごしたバルサですが、前半終了間際に一瞬のクオリティから先制点をあげることに成功します。

45分、敵陣手前中央でボールを受けたガビからマルティンがボールを奪うと、ヘタフェがカウンターに移行。そのまま前線に走ったマルティンがリターンを受けますが、ここを素早くクバルシが潰してカウンターを防ぎます

こぼれたボールをセンターサークルでペドリが拾い、素早く前線へスルーパスを送るとヘタフェのDFラインの背後でボールを受けたフェルミンがGKとの1対1を制してチームに先制点をもたらします

まさに一瞬の隙、カウンターに出て行こうとしたヘタフェをひっくり返す形で先制点を奪うことができました。クバルシのカウンターケアと、ペドリの圧巻のスルーパス、ラインブレイクから決め切ったフェルミン。それぞれの得意なプレーが重なり合って生まれたハイクオリティの得点でした。

特に、ペドリに1つ得点に直結するプレーが出たのは良かったです。まだ本調子ではないように見えますが、この試合では随所にクオリティの高いプレーを見せており、セルタ戦に引き続き少しずつ復調傾向にあると思います。

前半はこのまま1-0で終了。バルサが1点リードで試合を折り返します。

後半
チームを救ったクバルシのビッグプレー

後半開始から動いたのはヘタフェでした。ボセッリとビルマンチェビッチを下げてキコとバスケスを投入します。

再び2トップ気味に戻すことで、バルサに対して前から圧力をかけ始めます。ただ、ヘタフェのプレスにペドリ中心に慌てずに対応できていたのは良かったと思います。バルサは52分にクバルシの素晴らしい背後へのフィードからクンデが抜け出してオルモにシュートチャンスを提供しますが、これは決められず。

バルサ側は60分に3枚替え。クンデ、ガビ、ルーニーを下げてアラウホ、フレンキー、ラッシュフォードを投入します。右側のユニットを入れ替えてきた形です。ラッシュフォードの右サイド起用は久々ですね。

フレンキーが投入されたことでボール保持の密度を上げてゲームのコントロールを図るバルサに対して、ヘタフェは攻めの形を作ることに苦労します。前から奪いに行ってもなかなかボールが取れないので苦しそうではありました。

しかし、73分にヘタフェは千載一遇のチャンスを迎えます。中盤のミジャが左のダビンチに展開すると、ダビンチは左足でアーリークロス。これが逆サイドに流れ、右のキコが素早くゴール前に折り返します。

絶体絶命のピンチを救ったのはクバルシでした。ゴール前で待っていたマリオ・マルティンの後方から足を伸ばした決死のクリアで何とか難を逃れました。これは勝敗を決めるビッグプレーでした。

当たり前にやっていますが、クバルシの特筆すべきスキルはクロス対応です。ポジショニングがとにかく素晴らしく、相手のクロスに対して危ないスペースを常にケアできているので、自然と彼がクリアできる範囲にボールが飛んでくるようになります。目立たないかもしれませんが、彼の勘の良さに救われることは少なくありません。

そして、直後のヘタフェのスローインからバルサに2点目が生まれます。投げ入れられたロングスローのこぼれ球をレバンドフスキが拾うと、優しい軌道で浮き球のスルーパス。抜け出したラッシュフォードが自陣から独走し、GKとの1対1を制して追加点を奪いました

ヘタフェ側からすると、本来ラッシュフォードについておくべきジェネが完全にボールウォッチャーになっており、カウンターケアが全くできていなかったのが痛恨でした。

セットオフェンスで点を獲ることができなかったバルサですが、前半に続き効率よくカウンターで得点が奪えたのは良かったです。得点後にジョアンが好クリアのクバルシを称えていたのは良いシーンでした。

得点が欲しいヘタフェは76分と81分に計3枚替えで4-4-2に変更。勝負をかけますが、際立ったチャンスシーンは作れず。ゲームをクローズしたいバルサは82分にフェルミンを下げてバルデ、88分にペドリを下げてカサドを投入します。ベンチに下がるペドリにヘタフェサポーターが拍手を送っていたのが印象的でした。

ゲームはこのまま2-0で終了2試合連続のクリーンシートでバルサが勝ち点3を手にしました。

 

雑感

手放しで褒められる内容ではなかったですが、セルタ戦から40時間後の開催という厳しい日程できっちり勝ち切ったのは良かったと思います。また、ヤマルとラフィーニャのどちらも欠いた状態で勝利したことはこのチームにとって大きな出来事でした。

セルタ戦でも書きましたが、アタッカーが揃わないゲームで中盤の構成力で勝負するのは現実的な解だと思います。その中でガビの復帰とペドリの復調は大きなトピックです。ベルナルもクラシコに間に合うといいのですが。

今節の結果で、バルサは2位マドリーとの勝ち点差を11に広げました。次節、バルサがオサスナに勝利し、マドリーが勝ち点を落とせばバルサの2年連続のラリーガ優勝が確定します。

試合順としてはバルサが先なので、マドリーの試合結果待ちになりますね。クラシコで決めるのも一興ですが、早く優勝するに越したことはないので、次のオサスナ戦もしっかり勝ちたいですね。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。