Hikotaのバルサ考察ブログ

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【マッチレビュー】25−26 ラ・リーガ第34節 バルセロナ対オサスナ

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こんにちは。Hikotaです。気がつけばW杯の開幕まであと1ヶ月ちょっとですね。日本代表のメンバー発表が気になるところです。今回の選考は割と難しそうです。

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試合背景

5月に入り、25-26もラストスパートに入りました。今季のラ・リーガも残すところ5試合となったタイミングでバルセロナは連覇に王手をかけました。

今節バルサが勝利した上で、2位マドリーが勝ち点を落とせば2年連続のスペイン王者が確定します。試合日程としてはマドリーの方が後なので、バルサとしては勝ち点3を積んでライバルにプレッシャーをかけたいところです。

一方のオサスナは11勝9分13敗の勝ち点42で9位に位置しています。今季も残留は確定的で、カンファレンスリーグ出場圏内の6位セルタとの勝ち点差は2となっています。前半戦は苦しんだ印象ですが、しっかり上位が狙える位置まで上がってきましたね。

両チームの前回対戦は昨年の12月のリーグ戦。ホームカンプノウでバルサがラフィーニャの2ゴールで完封勝ちしています。

 

スタメン

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オサスナ

先週のセビージャ戦から3名の先発変更。トロ、モイ・ゴメス、モロがスターティングメンバーに選ばれます。

主な欠場者はビクトル・ムニョス。マドリーから昨夏移籍してきて、ラ・ロハにまで呼ばれるようになったサイドアタッカーの欠場はオサスナにとって痛手になるでしょう。

バルセロナ

先週のヘタフェ戦から1名のメンバーチェンジ。クンデに代わって出場停止明けのエリックが先発します。ベルナルとラフィーニャはこのゲームからメンバーに戻りました

欠場者はクリステンセン、クンデ、ヤマル。クンデは累積警告で今節は出場停止となります。

 

試合展開

前半
オサスナの非保持に苦しんだ前半

前半はオサスナの洗練された非保持に苦しめられる展開になりました。4-2-3-1をベースに試合に入ったオサスナですが、非保持では主に3つの局面に分けて可変する形になっていました。

ゾーン3では4-4-2ベースのハイプレス、ゾーン2では5-3-2ベースのミドルプレス、ゾーン1では5-4-1ブロックで撤退と、ボールの位置で細かく配置を変える設計になっていました。前節のヘタフェと似たような設計ですね。

ちなみにゾーンの区分は下記を参照ください。ゾーン1が後方で、ゾーン3が前線ですね。

(参考)ゾーン区分

特徴的だったのは右ウイングのルベン・ガルシアの挙動で、ゾーン2の早いタイミングからDFラインに吸収されるルールとなっていました。これはカンセロ対策だと思います。ヤマルとラフィーニャ不在の状況ではバルサで最も怖いアタッカ―はカンセロになるので、当然の対応です。

そして、ルベン・ガルシアが下がって後方の数的優位を確保することで、オサスナはボールサイドのバルサの選手を掴まえやすい構造になっていました。単純にスペースを消すだけではなく、ボールホルダーに圧力をかけることでバルサのボール保持を遮断していきます。

右ウイングが下がって守備する分、攻撃の活路は左ウイングのモロになることが多かったです。奪ったらバルサの右SB裏を強襲するパターンは試合を通して狙っていた形だったと思います。

火力が足りないバルサ

オサスナの巧みな非保持を前に、バルサは火力不足を露呈します。ヤマルとラフィーニャの両方がピッチにいないと苦しくなってしまうのは否めません。特にドリブルで局面を打開できるヤマルの不在はチームに大きな影響を及ぼします。カンセロも警戒されており、オサスナの守備を完全に崩すには至りませんでした。

オサスナは先述の通り、スライドを徹底し、ボールサイドの選手をきっちり掴まえる設計になっていたので、例えば上記のようなシチュエーションでサイドで数的優位を作るのが難しくなっていました。逆に言えば1枚剥がせればチャンスになりそうな場面もありましたが、バルサはこの部分をヤマルに依存してきた節はあります。

代役のルーニーは2試合連続での先発になりましたが、この試合でも爪痕を残しきることはできませんでした。ヤマルと比べるのは酷ですが、バルサのウインガーとしては敵陣でのドリブル成功とキーパス(シューターへのラストパス)がともに0回は寂しい数値です。

ルーニーは単独突破よりも周囲とのコネクションを通じて敵陣を攻略していくタイプなだけに、本領を発揮するには味方との相互理解の時間が必要です。また、彼と組むラテラルは背後を守ってくれるCBタイプではなく、カンセロのようなSBタイプの方がハマるのだと思います。

ヤマルが健在な時にもう少しルーニーを起用してあげられていれば...の思いはあるものの、来たチャンスで結果を残さなければ生き残れないのも確かです。今季の残り4試合の出来で彼の去就は大きく変わるでしょう。

また、気になるのはトップ下のオルモのパフォーマンスの不安定さです。昨季よりも稼働率は高いものの、今季はプレーの継続性に欠けており、イージーなパスミスやゴール前でのシュートミスが目立ちます。ライバルのフェルミンもプレーが安定しているわけではありませんが、彼の方が若く数字を積み上げていることから、オルモの地位は決して安泰とは言えません。

レバンドフスキ先発の意味を考える

そして、気になるのはレバンドフスキの2試合連続の90分起用です。第33節のセルタ戦ではベンチに座ったままでしたが、ここ2試合はフル出場が続いています。レバンドフスキ自身の調子が特筆すべきほど良いようには見えず、むしろ第31節のエスパニョール戦以降はライバルのフェランのキレの良さが際立っています。

フェランのコンディションに何らかの問題がないのであれば、考えられる理由としては来季に向けたレバンドフスキの”査定”でしょうか。90分単位でどれだけ働けるのかという観点で、来季の彼の去就を判断しようとしているのではないでしょうか。

昨季から大幅にプレータイムを落としており、今夏契約満了を迎える38歳のストライカーは従来であれば退団が濃厚かと思いますが、クラブが新たなエースを連れてこられる目途がなければ残留の芽もあるのでしょう。実際問題フェランをシーズンを通して9番の軸として考えるのは難しく、あと1年はレバンドフスキに頑張ってもらう可能性もあるのだと思います。

個人的には今夏でリーグタイトルとともに去るのが綺麗だと思っていますが、中途半端なストライカーを代役に据えるくらいなら、レバンドフスキで1年凌ぐという方針自体は理解できます。1年凌いだところで状況が改善するのかは分かりませんが...。

そのレバンドフスキにそれほどゴール前でのチャンスを供給することもできず、前半は0-0で終了します。

後半
両WGの投入で活性化

ハーフタイム明けの選手交代は両チームともにありませんでした。

後半に入ってからはルーニーを内寄りでプレーさせるシーンを増やし、保持率を高めていくバルサオサスナを敵陣に押し込むことには成功しますが、その守備を崩すには至らず。後半序盤で掴んだチャンスは50分のオルモのシュートのみでした。

62分、得点が欲しいバルサが先に動きます。ガビ、ルーニー、オルモを下げてフレンキー、ラッシュフォード、フェランを投入します。フェルミンをトップ下に配し、ラッシュフォードを右WG、フェランを左WGで起用します。

一方のオサスナも70分にブディミルとモイ・ゴメスを下げてラウール・ガルシアとアイマール・オロスを投入します。前線を入れ替えて活性化の意図だと思いますが、ブディミルを下げるタイミングが早かったのは意外でした。

選手交代の効果がより大きく出たのはバルサの方でした。特に両ウイングの働きは大きく、左のフェランは積極的な斜めのランニングや中央への顔出しで局面的に「+1」を生み出すことでオサスナのバックラインをかき乱していました。フェランがライン間でしばしばボールを受けるのは、じわじわオサスナに効いていた印象です。

右に配置されたラッシュフォードは高精度の順足クロスでオサスナのゴールを脅かし始めます。また、大外で彼がボールを持ったタイミングでエリックやペドリ、フェランらがが右サイドを抜け出すシーンが増えました。より相手のマークを引き付ける彼の登場で、明らかに右サイドは活性化されました。

伏線があった決勝点

バルサのトライがようやく実ったのは81分のことでした。自陣左側でフレンキーがボールを奪うと右側へ展開。エリック経由で右大外高い位置のラッシュフォードにボールが渡ります。

バルサの素早いカウンターに対して、オサスナの帰陣も早く一旦バルサの攻撃はスピードダウンします。しかし左WGのモロと左SBのガランのマークの受け渡しが曖昧で、ボールホルダーのラッシュフォードへのアプローチに誰も行かない状況が発生します。

ラッシュフォードが余裕が持ってクロスを上げると、ファーサイドから飛び込んだレバンドフスキがヘディングを叩き込んでバルサが先制点を奪います。ラッシュフォードのキックの精度と、レバンドフスキのオフザボールの巧みさが際立ちました。

実は72分にも、ボールホルダーのラッシュフォードとオーバーラップするエリックに対するマークの受け渡しが若干曖昧で、ラッシュフォードが余裕を持ってクロスを上げたシーンがありました。これが伏線でしたね。やはりルーニーに比べると、単騎ではラッシュフォードの方が怖く、その分距離を開けてしまった印象です。

オサスナからするとこの時間まで上手く守れていただけに、この場面の対応は悔やまれるところでしょう。数は足りていましたし、彼ら目線で言えば、72分の伏線から左サイドの守備対応を修正できなかったのが痛手となりました。

オサスナが86分に3枚替えを敢行した直後、バルサが追加点を奪います。敵陣左サイドでカンセロがボールを奪うと、左ハーフスペースのフェルミンにボールがこぼれ、背後に抜けたフェランにスルーパスを出します。フェランはダイレクトシュートでGKを破ってゴールネットを揺らし、チームに2点目をもたらします。

一発で仕留める辺り、フェランの調子の良さを感じましたね。必ずしもパフォーマンスがいいわけではありませんでしたが、何だかんだ数字を出し続けるフェルミンも流石です。

2点のリードを得たバルサは、82分にエリックを下げてアラウホ、88分にペドリを下げてベルナルを投入してゲームのクローズを図ります。

しかし、選手交代直後に失点してしまったのはバルサも同じで、88分に途中出場のブレトネスにフリーでクロスを上げられてしまい、ルベンガルシアのヘディング弾で1点差に詰め寄られてしまいます。ここは明らかに右サイドの守備ユニットが気を抜いていましたね。アラウホにはこういうところで締めて欲しいのですが。

とはいえ、時間が足りずオサスナの反撃もここまで。試合は2-1で終了バルサが大きな勝ち点3を手にしました。

雑感

ラ・リーガ連覇に向けて大きな勝ち点3の獲得になりました。翌日に行われた試合でマドリ―が勝利したため、今節での優勝はなくなりましたが、残り4試合で2位との勝ち点差が11ポイントという状況なので、極めて優勝が近づいたと言えるでしょう。

次節のクラシコが優勝決定戦になるわけですが、そこに向けてラッシュフォードが右サイドで1つ結果が出たのは大きいと思います。ルーニーのここ2試合のパフォーマンスと、ラフィーニャがこの試合で復帰とならなかったことから、ラッシュフォードの右サイドでの先発の芽はあると思います。

ヤマルほどの突破力があるわけではありませんが、この試合で示したように順足でのクロスは1つの武器になるでしょう。フリックバルサの右WGは「単騎で何ができるか?」を求められる傾向があるのは間違いなく、その点でルーニーは価値を示しきれていないのも確かです。あとはビッグマッチでラッシュフォードとカンセロを同サイドで組ませたくありません(笑)

こんな感じのメンバーを予想している

負傷明けのガビを継続的にプレーさせているのはクラシコで重要な役割を任せたいからなのでは?という仮説を個人的には持っていて、フレンキーのコンディション次第ですがエリックやベルナルが控えていることも踏まえると、ガビは左サイドで使ったりするんじゃないかなと思ったりしています。

この試合もそうだったように、基本的にヤマルがいなくてラフィーニャが十分に使えない以上、火力で勝っていくのは難しいです。なので、ボール保持とプレッシング、ネガトラの部分に力を注ぐ方向性がベターとすると、ガビをそのキーマン的に使う線はあるのではないでしょうか。

エリックの扱いに迷うところですが、今のCBコンビを崩す理由もないので頼れるマルチロールとしてベンチに待機してもらう方がいいでしょうか。CFのチョイスはフェランの調子が良いということ以上に、レバンドフスキはラフィーニャとセットで使いたい気持ちがあるが故です。

いつの間にかクラシコのマッチプレビューみたいな内容になりそうなので、この辺で締めましょう。タイトルがかかっていなくてもいつだってクラシコは必勝ですが、マドリ―の眼前で優勝を決められるチャンスがあるなら、それを逃す手はありません。勝利を期待しましょう!

 

最後までお読みいただきありがとうございました。