Hikotaのバルサ考察ブログ

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【マッチレビュー】25−26 国王杯4回戦 ラシン・サンタンデール対バルセロナ

こんにちは。Hikotaです。前回のスーペルコパクラシコで久々にレビューを書いて楽しかったのでまた書きます。

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毎試合は無理なので気が向いた時に満足するまで書くスタイルでいきます。分量は少なく、スピード重視で。

 

試合背景

ラシンは現在セグンダで首位を走っています。僕がリーガを見始めたときはプリメーラにいましたが、11-12を最後に1部からは遠ざかっています。直近のリーグサラゴサ戦からは中4日。

バルセロナは4日前に行われたサウジアラビアでのクラシコを制して今季初タイトルをゲット。その結果でシャビアロンソを退任に追い込み、マドリーは国王杯も敗退。クレにとって気分の良い1週間となったからこそ気をつけたい落とし穴です。同じ轍は踏みたくありません。

国王杯は現在ベスト16。マドリーも敗退しましたし、連覇を成し遂げたいですね。

 

スタメン

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ラシン

直近のサラゴサ戦からは7人の変更。どちらがベストなのかは分かりませんが、めちゃくちゃ変えてきましたね。プレータイム一覧を見る限りは、この試合で出ている人たちは主力組ではないような気もします。

バルセロナ

クラシコから6人の変更。こちらも大幅に変えてきました。クラシコから引き続き先発したのは、ジョアン、クバルシ、クンデ、バルデ、ヤマルの5名。ベンチには新加入のカンセロが早速入ります。

欠場者はフレンキーが出場停止、クリステンセンとガビが長期離脱中。ドロも不快感のため欠場となります。

 

試合展開

前半

バルセロナがボールを持つという構図は多くの試合と同様です。ラシンのアプローチとしては、まずはきっちりロースコアで持ち堪えつつロングカウンターを狙う構え。

ラシンの非保持は5-3-2のゾーン重視で撤退守備がメイン。ハイプレスに行く時は行きますが基本は自陣にて縦の距離を詰めてコンパクトな陣形でバルセロナの攻撃を遮断します。

特に秀逸だったのは中盤3枚の非保持の挙動で、的確に危ないスペースを埋め、バルセロナがやりたいサイドでのコンビネーションからの侵入を防ぐことに成功していました。2部で首位だけあって非保持がきっちり整備されています。

対して、ペドリがいないバルセロナはゲームを作る作業に苦労します。対5バックでバルサが苦しむ特徴としては横への揺さぶりが足りずに、拙速に勝負のパスを差し込み、相手を楽にしてしまうパターン。

同サイドを崩し切ることに固執して、攻撃のやり直しやサイドチェンジがないので、ラシンとしては意外と中盤3枚でも横幅守れるなって感覚だったと思います。ここはもうちょっとカサドとベルナルに頑張って欲しいポイントでした。

特に右サイドはヤマルがいることもあってボールが集中。ラシンが5-3-2なので構造的にバルサのSBが空きやすく、クンデの攻め上がりを積極的に活用します。しかし左の中盤である14番のゲイエ、左CBの5番カストロの攻守もあり破りきれません。

左サイドはラッシュフォードもバルデもレススペースが得意ではないタイプで、いずれも大外のレーンを使いたいのでシナジーが出ません。カサド含めて左のIH(8番)位置を活用する選手がおらず、選手間の繋がりが乏しい形に。

中央にスペースが少ないため、フェランやオルモにボールが入る回数もほとんど見られず中央のレーンはほとんど有効に活用できなかった印象です。

ラシンは流石にシュートまで行く場面は少なかったですが、きっちりバルサの攻撃を止めつつ、前線の2トップにボールが入った瞬間に前にガッと出ていくロングカウンターの意図は随所に見られましたね。

前半は0-0で終了。ボールを持ったのはバルサですが、ゲームを意図通り進めたのはラシンでした。

 

後半

ハーフタイムはラシンの方が動きます。2トップの一角だった9番のアラーナに変えて27番のロサーノが入ります。まだ18歳の選手ですね。ヤマルやクバルシと同じ2007年生まれ。

ラシンの方は大枠の枠組みは変わらず。バルサはメンバーは変わっていませんが、多少はバルデやカサドが先述した左のIH位置を活用するようになっているように見えました。

ただし、攻撃の単発感は拭えず、ヤマルとラッシュフォードがシュートを放つも決定機には至りません。ヤマルもラッシュフォードもイージーなミスが多く、なかなかリズムが出ない展開が続きます。カサドとベルナルの存在感も低下したまま。

これを受けてフリックが動きます。58分にベルナルを下げてフェルミンを投入。オルモを左のボランチに下げ、カサドを右側にスライドさせました。ちなみにベルナルは今日が復帰後最長のプレータイムとなりました。

フェルミンの投入及びオルモが左に回すことで攻撃を活性化したいバルサに先制点がもたらされたのは、フェルミンの投入から8分後のことでした。

自陣左ハーフスペースでボールを持ったオルモが、右ハーフスペースのフェルミンへサイドチェンジ。これをフリーで受けたフェルミンは前方へ即座にスルーパス。浅いラインの背後を突いたフェランがGKをかわして無人のゴールへ流し込みます。この試合で自身唯一のシュートを決め切りました。これぞストライカー。

そして、一連の流れは前半にはなかった横の揺さぶりからのゴールに繋がりましたね。5-3-2はミドルゾーンのサイドチェンジに弱いので、あそこでフェルミンが余裕を持ってスルーパスが出せたのは必然でした。フリックの采配が当たりましたし、こういう仕事を本当はカサドにやって欲しかった感はありました。

バルサは先制直後の68分に3枚替え。オルモ、ラッシュフォード、フェランに替えてペドリ、ラフィーニャレバンドフスキの主力組が入ります。ここで一気に勝負を決めたいところです。

一方、得点が欲しいラシンも動きます。72分、78分に立て続けに選手を入れ替え、5-3-2から4-4-2に変更し、攻勢を強めることを意図します。後半の一連の交代の中で20番のカマラが右WB→CF→左WB→左SBの順にポジションを変遷していってたのが面白かったですね。ユーティリティ。

4-4-2に変えて以降のラシンは18歳のロサーノが2回ネットを揺らしますが、いずれもオフサイド判定。プリメーラのチームは慣れたものですが、ラシンはバルセロナの過剰なオフサイドトラップに困惑気味でした。やはり初見殺し感はあります。

バルサは85分に最後の交代。カサドを下げてエリックを投入。試合のクローズを目論みます。カンセロはこの試合でデビューならず。

しかし、後半アディショナルタイムに大ピンチ。クバルシのミスパスから一気に背後を取られ、ロサーノとジョアン・ガルシアが1対1に。3度目の正直を覚悟しましたが立ちはだかったジョアンがセーブ。神様仏様ジョアン様です。

ちなみにロサーノの横には11番のマルティンが走っていたので横にパスを出せば確実に1点でしたが若さが出ましたねオフサイドとはいえ2度ネットを揺らしてフィーリングが良かったのでしょう。ちなみにしっかりパス出せよとマルティンに怒られてました。バルサとしては助かりましたね。

直後、猛プレスをかけてくるラシンを自陣のパスワークでかわしながら、エリックが背後に蹴り込むとヤマルが右サイドを抜け出します。ヤマルの折り返しは中に合いませんが、素早くリカバリーしたラフィーニャが再び折り返してヤマルが押し込んでゲームセット

2-0でバルサが勝利し、準々決勝へ駒を進めました。

 

雑感

大いに苦しみましたが、何とか次のラウンドに進めたのはポジティブでしょう。サウジアラビアからの移動とクラシコ勝利&タイトル獲得の直後のゲームだったので、コンディションとメンタルの両面で調整が難しく、ある程度苦戦は仕方のないことかと思います。

とはいえ、ベストメンバーが揃わない時に大きくクオリティと機能性を落としてしまうのは課題と言えるでしょう。ただ財政的に難しい状況が続いている中で、これ以上の選手層を求めるのは無理な話だと思うので、ローテの際は上手く耐えつつ、主力に大きな怪我が出ないようにお祈りするほかありません。

特にSBとピボーテの主力選手への負荷はなかなか拭えないでしょう。カンセロが入ったとはいえ、クンデとバルデを外すのはなかなか難しいと思います。ピボーテはベルナルが元のレベルに戻っておらず、カサドも昨季前半の輝きを失ったままでペドリ、フレンキーへの依存はしばらく続きそうです。

そして、気になるのはヤマルのプレータイムの異様な長さです。チームで1番序列が高いアタッカーであることに異論はありませんが、最近のプレーは常時90分フル出場に相応しいレベルとは思えません。

代役がいないならともかく、スーペルコパ準決勝で質の高いプレーを見せつけたルーニー・バルドグジが90分ベンチに座ったままなのは違和感しかありません。クラシコのような重要度の高いゲームなら理解しますが、結果を残したゲームの後の2試合で一切プレータイムがないのは不憫としか言いようがないですね。

巷で言われているように契約でプレータイム条項があるのか、はたまたヤマルの強い意思なのか、フリックの判断によるものなのかは分かりませんが、あまり健全ではないように感じます。少なくともヤマルにはまだ競争と休養が必要なはずです。

11/30のアラベス戦から全勝を続けるチームは1月に4試合を残します。特に重要になるのはCLのスラヴィア・プラハ戦とコペンハーゲンでしょう。決勝トーナメントへのストレートインは厳しい状況ですが、可能性は0ではないだけにトライして欲しいところです。選手たちの健康のためにも試合数は減らせるなら減らしましょう!

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最後までお読みいただきありがとうございました。