こんにちは!さて、19-20のリーガ・エスパニョーラが終わり、CL再開までしばし時間があるので、ぼちぼち今季のリーガでのバルサを振り返っていきましょうか。ということで今回はデータ編。昨季や他チームとも比較しながら、今季のバルサってどうだったの?というのを見ていきたいと思います。
↑バルベルデバルサとセティエンバルサの比較はこちらの記事を是非!
■成績・ゴール数
今季バルサは25勝7分け6敗の成績で2位。3年連続のリーグ戦を逃すことになりました。今季はメッシがケガをしたり、ラキティッチが冷遇されたり、バルベルデが解任されてセティエンが就任したりと、色々なことがあったシーズンでしたね。今回はデータでガンガン振り返っていきましょう。
昨季は26勝9分3敗の勝ち点87で優勝しました。勝ち点を落とした試合は18-19が12試合、今季が13試合とさほど差はないものの、18-19は敗戦が僅か3つと安定感がありました。
さらに今季は昨季と比べると上位陣に勝ち切れなかった印象です。特にセティエンが就任してから、今季のトップ4及びCL出場チームのバレンシアに対しては1勝もできず。一方で、昨季はトップ4のチームに対して無敗。特に優勝争いの直接のライバルであるマドリ―に2勝、アトレティコに1勝1分と好成績だったのが大きいですね。
そして今季はとにかくアウェイ戦に弱いシーズンでした。7分6敗のうち、5分5敗がアウェイで喫したものです。ビックリするくらいの内弁慶ですよこれ笑。しかもホームで勝ち点を落とした3試合のうち、2試合は無観客の再開後の試合ですから、カンプノウのお客さんはチームにとって大きな存在だということが分かります。
ただ、意外と得失点には差がないんですよね。今季はメッシもスアレスも得点が下がっているので、得点力は下がっているかと思いきや、4点減で済んでいるんですね。失点も2点増に留まっています。もっと失点が増えているような印象もあったんですけどね。
18-19の得点者はこんな感じに。
当然のようにメッシとスアレスが全体の60%以上を占めています。デンベレって昨季8ゴールも決めたっけ・・?という疑問はさておき、昨シーズンは得点した選手数が少なめでしたね。メッシ・スアレスに多くのチャンスを提供し、それを彼らが決め切るというのがチームの大きなコンセプトでしたね。中盤の選手の得点が少ないのが気になりました。
そして、今季の得点者はこちら。
今季に関してはメッシ+スアレスの得点数が50%を割りました。その代わり得点者の数が増えました。18-19の得点者が13人、それに対して今季は18人に増えています。これはチームとしてはいいことですね。得点源が集中するよりも、色んな選手がゴールを奪うチームの方が僕は魅力的だなと思います。
大枚を叩いて買ってきたグリーズマンはともかく、出場機会がそれほど多くなかったビダル、アンスがそれぞれ8ゴール、7ゴールを挙げているのは大きいですね。ビダルもそうですし、個人的には今季アルトゥールの得点が増えるような予感がしていたので、退団することになったのは非常に残念です。
そして、一応アシスト者のデータも載せておきます。正直アシストに関してはメッシ、スアレス以外の数字が伸びて欲しかったところではあります。特にサイドバックのアシスト数が少ないのはちょっと気がかりですね。
■チームスタッツ色々
そのほかにも色々と印象に残ったスタッツを見ていきます。
数値として向上したのはポゼッション。セティエンの就任以降70%以上を記録する試合も珍しくなかったです。セティエンのポゼッションはそれほど得点には結び付かなかったものの、ボールを持って相手の攻撃機会を削いだ分、失点数の減少には繋がりました。どちらかと言えば、守備的なポゼッションと形容することができるかもしれません。
今季何度か言及していますが、シュート数の少なさは気になりました。昨季と比べるとシュート数が少なくなっているのは要改善ですね。得点数が依然として多いので、そこまで気にしなくてもいいのかもしれませんが、やはりチームとして攻撃をシュートで終わらせることは重要ですね。
今季突出していたのはこの数値。昨季と比べて3.7上昇しています。バルサの選手たちの決定力の高さを示していますね。ちなみに今季優勝したマドリ―は4.6と低い数値に留まっています。バルサのこの数値はやはり異次元なんですね。マドリ―は決定力というよりも手堅さのチームでした。
逆に減少しているのがペナルティーエリア内へのパス。なんか今季はエリア内への侵入頻度が少なかったような印象はありますね。特に再開後はブロックを後方に築くチームを相手にすることが多く、その分エリア内に侵入しづらくなった感もあります。
■チーム内スタッツ
さて、ここからは今季のチーム内のスタッツを紹介していきたいと思います。最早データだけ垂れ流してもいいかなって感じですね笑。尚、極端に出場機会が少ない選手は省いています。
トップは当然GKのテアシュテーゲン。そしてそれに続くのはピケとメッシの重鎮2人。メッシは序盤負傷で不在だったものの、再開後全試合フル出場したこともあり、3位まで順位が上がっていますね。新加入のグリーズマンは4位。ブスケツは途中交代が多かったですが、それでも5位にランクインしていますね。今季はスアレス不在が長かったシーズンでもありました。
ここはブスケツがダントツの数字。昨季は79.2本でしたので、大幅に増加していますね。ここはセティエンになってからブスケツの存在感が増した感はありましたし、納得です。そして毎年毎年、ラキティッチのパス本数は多いですね。色々あった彼ですが、依然として良くボールに絡む選手です。
続いてパス成功率。これは流石のCB陣ですね。特にピケ・ラングレのコンビはビルドアップに関しては殆ど非の打ち所がないコンビになっています。中盤では新加入のフレンキ―がトップの数字をたたき出しています。安全圏のパスが多い印象もありますが、このあと紹介するキーパス数は意外と多いので、簡単なパスばかり通しているわけでもありません。
そのキーパスはこのような結果に。1位メッシはもちろんのこと、2位3位にリキとアンスがランクインします。守備面はともかく彼らはファイナルサードで決定的な仕事ができる選手たちですね。リキもアンスも今季は出場機会自体多くはないので、あくまで参考値ですが、実質1年目の選手としては素晴らしいです。彼らの後ろはベテラン選手が続きます。
こちらもメッシが圧倒的。ドリブルに関しては、2種類あるのでそこは分けて考えなければなりません。中盤の選手は主に「剥がす」ドリブル、アタッカー及びセメドは「抜く」ドリブルがメインになってきますね。アルトゥールは剥がすドリブルの達人ですね。セメドが1試合あたり2回ドリブルで抜けているのはチームにとって大きいです。セメドは一旦前の位置で使ってみたい気もします。
これもメッシがトップ。アンスが積極的にシュートを撃っているのは素晴らしいですね。ゴールへの意識が強いアタッカーは相手にとって脅威ですから。その点、グリーズマンはもう少しシュートを積極的に撃って欲しい場面は多かったかなと思います。中盤に関してはフレンキ―あたりがもう少しシュート数増えてくるといいんですけどね。
ゴール数-ゴール期待値は、難易度の高いシュートを叩き込む「理不尽さ」を表す指標です。この数値が高ければ高いほどより期待値以上の得点を挙げられているということになります。メッシ、ビダル、アンスはしっかりとリーグ内でもトップ10に入る数値を叩き出しています。メッシはともかくビダル、アンスの効率の良さは素晴らしいですね。
■まとめ
今回の記事はほぼほぼデータしか載せていませんが、いかがでしたか?データを見るのは楽しいですが、当然取り扱いには注意が必要です。特にサッカーではデータは解釈によってその意味が変わるので、データを鵜呑みにするのではなく、データはあくまで参考に、自分の目で見たものを信じるのが一番です笑
データではなく、ちゃんとした総括はまた後日出すので是非そちらもよろしくお願いします。
最後までお読みいただきありがとうございます。