Hikotaのバルサ考察ブログ

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【マッチレビュー】20-21 ラ・リーガ第31節 バルセロナ対ヘタフェ

こんにちは!週末の国王杯決勝でビルバオを下し、タイトルを手にしたバルサ

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次なるリーガのタイトルに向けて達成すべきは「残り試合の全勝」。全勝すれば無条件でリーガ制覇が決まります。国王杯だけで満足している選手もファンもいないと思います。しっかりと1戦1戦勝ち切って、今季2冠目と行きたいところです。

今節対戦するヘタフェは今季苦しんでおり、ギリギリ残留圏内に位置している状況です。とはいえ、バルサの今季初黒星の相手はこのヘタフェでした。力のある選手たちは依然として在籍していますし、油断ならない相手です。

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尚、今節のレビューは諸事情により簡易版とさせて頂きます。普通に中2日はキツいです笑

 

スタメン

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バルサの国王杯からの変更点はデスト→セルジ・ロベルトのみデンベレが負傷によりリストから外れています。対するヘタフェは前節マドリー戦から6人の先発変更となりました。

 

ハイライン+ブスケツ放置=

この試合のヘタフェの基本フォーメーションは4-1-4-1。普段の4-4-2ではなく、中盤を厚くしたシステムに変えてきました。

ピケが最終ラインにいるので、ハイプレスにはそれほど来ませんでした。ディフェンスラインは高めに設定しており、ライン間を圧縮・ミドルゾーンを狭めて中盤を殺すボルダラスお馴染みのやり方ですね。

ミドルプレス・ハイラインのヘタフェ。しかし、先手をあっさり取ったのはバルサでした。

前半8分にブスケツの縦へのスルーパスに抜け出したメッシがキーパーとの1対1を制して先制しました。

まさにここはヘタフェのハイライン戦術が裏目に出た部分で、あっさりとそこを突いてしまうブスケツ-メッシラインのクオリティは圧巻です。タイミング、パスの強度、精度全てが完璧な連携でした。

しかし、この試合を通して、ヘタフェがブスケツに蓋をできなかったのも事実です。

デフォルトの噛み合わせを考えると、ヘタフェもバルサも中盤3枚なので、上手くマークできそうな気もしますが、バルサはメッシやグリーズマンが頻繁に中盤に落ちるので、ヘタフェからするとこれが面倒です。

DFラインの選手がそのままメッシやグリーズマンについて行くとハイラインは一気に脆くなってしまうので、判断は極めて難しいところですね。ヘタフェは基本的に3バックにほとんどプレッシャーをかけられなかったので、前進を許す→誰かが出て行く→ブスケツが空いてしまうという悪循環に陥った感がありました。

これまでブスケツマンマークをつけてくるチームはいくつかありました。しかし、3バック+ブスケツの現システムを相手にする場合、ブスケツに張り付いても簡単に3バックの左右から前進されてしまうので、相手からすると悩ましいところではあります。

3バックの右は持ち運びが得意なミンゲサで、左は対角線に蹴れるラングレが担当しており、中央にはビルドアップの鬼であるピケがドンと構えているので、ここに対しては同数4枚でプレッシングをかけないとなかなか難しいと思います。

なので、ヘタフェからするとハイライン敷くならガッツリブスケツを潰さなきゃいけなかったとは思いますし、ブスケツをケアするのが難しいようならラインをもう少し下げた方がいいのかなというのは対戦相手のファン目線では感じました。

ブスケツは基本的に放置されると本当に無双状態になってしまうので、この試合は彼の能力が本当に光りました。ハイラインでブスケツを自由にしてしまったらああなっちゃうよ!みたいなお手本の試合だったと思います笑

3バックを導入してから彼のパフォーマンスが向上しているのは決して偶然ではないと思います。これまでの2CB+ブスケツから3CB+ブスケツに変わったことで彼の負担が軽減されたことは見逃せません。

ブスケツがイキイキとすればバルサのサッカーは輝きます。この試合のバルサのシュート本数は9本でしたが、終わってみれば5ゴールの大勝でした。タイトル獲得後の試合で難しさもあったと思いますが、ブスケツやメッシ、ピケはいつも通りチームを引っ張ってくれたと思います。

若い選手が多いだけに、チームが今後優勝争いで浮ついてしまうこともあると思います。それだけに彼らベテラン選手の働きは不可欠です。

 

セルジ・ロベルト復帰の意味

バルサは先制した後、ミンゲサが一時負傷でピッチを離れている隙を突かれて失点。あっさり同点に追いつかれてしまいます。

しかし、28分にヘタフェの連携ミスであっさり勝ち越すと、33分にメッシがリードを広げる1発を決めます。後半PKで1点差に詰め寄られたものの、終盤2点を追加し、結果的に5-2の大勝となりました。

先程書いた通り、この試合はブスケツの日でした。しかし、見逃せないのはセルジ・ロベルトの貢献も同じです。

この日のセルジは個人のパフォーマンスとしては怪我明けというエクスキューズを挟んでもギリギリ及第点といったところでした。安易なパスミスが多く、不用意なロストも散見されました。

ただ、彼がいると右サイドが上手く回り始めるのもまた事実。フィジカル的・能力的にはデストが優れていますが、フレンキーやメッシを立たせるという意味ではセルジの方に一日の長があります。

ヒートマップを確認してみると、この試合のバルサの攻撃は右サイドからのものが最も多かったことが確認できます。いつもならアルバのいる左サイドに偏ってしまうことが多いので、これは決して偶然ではないでしょう。

彼がいると右サイドからの構築や崩しがスムーズになるので、やっぱりいてくれるとありがたい存在ですね。中盤もできますし、3の右もやれるユーティリティ性も含めて彼の復帰は非常に大きいなと思います。デストには彼から大いに学んでほしいですね。

 

 

まとめ

勝ちました!1点差に詰め寄られた時はヒヤリとしましたが、ちゃんと突き放すあたりは流石ですね。

次節はビジャレアルとの1戦になります。ここ数試合は思うような結果が出ていないようですが、それでもリーガ有数のチームです。ここも勝ってリーガ制覇に向けて一歩一歩進めていけたらいいですね!

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最後までお読みいただきありがとうございました。