はい、こんにちは。段々と暑くなってきましたね。自粛期間も終わり、少しずつ日常が戻りつつあります。そしてリーガも今週ついに戻ってきます!色々と不安要素はあるものの、テンションは上がりますよね笑。ってことで高頻度でブログは更新していきたいと思います。
↑前回記事はここから!
今回は「セティエンバルサを読み解く」シリーズの5回目になります。前回はバルサのインテリオールについて書きました。内容としては、バルサのインテリオールが非常に大きな負荷を強いられているという趣旨のことを書きました。詳しくは是非記事を読んでください!
今回は第4回に関連して、バルサの中盤が抱えるある課題について書いていきたいと思います。ここが少しでも再開後改善されていれることを願っています。それでは記事に入りましょう。
※データは『WhoScored』より
■圧倒的に足りないスタッツは?
突然ですが、この数字は何のデータだと思いますか?
・ラキティッチ 18
・ビダル 13
・アルトゥール 8
・ブスケツ 8
・フレンキ― 4
大体見当はつきますかね笑。答えは、今季のバルサの中盤の選手の、リーガでのシュート数です。27節が終わった時点での総数です。
え?総数?マジで?フレンキ―たったの4本?え?4本って1試合で打てそうじゃん!って思いましたか?笑 僕も色々データ見ててたまたまシュートスタッツ見ててビックリしました。流石に少なすぎますよね。
参考までにライバルのレアル・マドリーの今季スタッツも載せておきますね。
・クロース 44
・カゼミーロ 34
・モドリッチ 21
・バルベルデ 20
出場時間はそれぞれ違いますし、チームのプレースタイルの違いもありますが、流石に比べるとバルサの中盤のシュート数は少ないですよね。今季出場機会が限られるラキティッチとビダルの両ベテランはそこそこシュートを撃っている印象はありますが、フレンキ―やアルトゥールには正直もう少し積極的に撃ちまくって欲しいところですよね。
というかフレンキ―は今季2ゴール、アルトゥールは3ゴールを記録しています。決定率高いですよね。もっと撃つべき!です笑。フレンキ―は基本スタメンで出場してますし、ブスケツより少ないのはちょっとショッキングですよね。
■シュート数が少ない理由は?
理由は3つあると思います。
1、インテリオールの過負荷
2、ウイングのポジショニング
3、メンタル面
1は其の肆で大体話したので、ここで割愛しますね。半端なく仕事量が多く、ゴール前に進出するとバランスが崩れるのは間違いなく要因としてあります。SBも高い位置を取るので、インテリオールが攻守のバランスを整えている場面は多いですからね。
近年のバルサでは、ボール保持時このような形になっていることが多いです。
SBが高い位置を取り、WGが内側に絞るこの形。WGがハーフスペースにいるからこそ、インテリオールが頻繁に前線に顔を出すと、バイタルエリアは渋滞してしまいそうですね。ましてや、今のバルサはメッシのためにスペースを作らなければならないチームではあるので尚更です。
ちなみにアルトゥールが今季2ゴール目を決めたビジャレアル戦はちょっと違う形になっていたので、それだけ紹介しておきますね。
右インテリオールのセルジ・ロベルトがサイドに張り出し、4-2-3-1のような形になったことで、積極的にアルトゥールが前に出てこられるようになりましたね。この試合でのミドルシュートはゴラッソでした。ただ、これはかなり攻守のバランスが厳しかったので、シーズンを通しては出来なかったでしょうね。
ただ、それにしたってもう少しシュート撃てるでしょ!って感じもしますよね。恐らく前線の選手、特にメッシに遠慮してシュートを撃たない傾向は強いように思います。 自分で撃つよりもメッシに渡した方が・・の精神はチームに共通するところです。逆に、ラキティッチなんかはメッシを無視してミドル撃って、白い目で見られてることはまあまあありますね笑
■バットは振らなきゃ当たらない
まあチームの構造的に中盤の選手のシュート数が少ないのはもう仕方のないことです。ですが、チームの最大の得点源のメッシとスアレスはもう33歳。前線の選手に得点を依存し続けるのは今後厳しくなっていくでしょう。メッシ・スアレスが不調だったらどうしようもなくなってしまうのは困ります。だからこそ、中盤の選手にも状況次第でどんどん得点を狙いに行って欲しいと思います。
ちなみに散々フレンキ―のシュート数が少ない!という話をしていますが、彼キーパスは意外と多くて、中盤ではトップの数字です(それでも1試合あたり0.9本ですが・・)。それでもシュートという形でもっと相手ゴールを脅かしてほしい気持ちはあります。
僕野球全然詳しくないのですが、「バットは振らなきゃ当たらない」的な格言ありますよね。それと同じです、シュートは撃たなきゃ入りません。撃たなきゃ入らないだけではなく、守備者にとってシュートを撃つ選手には恐怖を感じるものです。やはり心理的にはシュートを撃たれたくないので、ミドルを狙っている選手にはプレッシャーをかける必要があるのです。
それでDFラインの選手を引っ張り出せたら儲けもの。そのギャップを今度は前線の選手が突けば得点のチャンスを増えます。バリエーションを増やすためにも、色んな選手が得点を狙った方が相手は対応しづらいですよね。ミドルだけでなく、中盤の選手がペナルティエリアに侵入するシーンはもう少し見たいですね。
今のバルサが難しいチーム構造であることは百も承知ですが、それにしたってシュート数少ない!ってことで今回の記事を書きました。何だかんだ言っても、フレンキ―(シュート決定率50%)、アルトゥール(シュート決定率37%)、ビダル(シュート決定率46%)とちゃんと得点を奪う力がある選手たちなんですよ彼らは。
再開初戦はマジョルカとのアウェイゲームが待っています。彼らは中断前のエイバル戦に5バックで挑み、2-1で勝利しています。バルサ相手にも5-4-1のブロックを築いてくる可能性は十分にあります。引いてくる彼らを前にして、中盤の選手たちがどのように振舞うのか、注目していきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます。