Hikotaのバルサ考察ブログ(仮)

主にFCバルセロナが好きです。他サポの方大歓迎です

【考察】セティエンバルサを読み解く其の肆 バルサのインテリオールはなぜ難しい?

こんにちは!久しぶりのブログ投稿となります。もう少し高頻度で更新したいものの、何だかんだやることがあったり、試合がないのでモチベーション維持に苦労しているHikotaです笑。ただ、どうも6月にリーガ再開の動きがあるようで、先日バルサも練習再開していましたね!期待感はあるものの、本当に再開していいものなのかはちょっと疑問です。何にせよ、選手の健康を最優先に動いて欲しいものです。

さて、今回はセティエンバルサを読み解くシリーズの4回目です。というかこのテーマは別にセティエンバルサに限った話ではないんですけどね笑。まあただ、今のバルサにとってかなり大事な要素になってくるのがインテリオールの人選。ここはしっかりとおさえていきたいところです。もちろん、何度か僕のブログでも言及していることなので、ご存じの方も多いと思いますが。何回も聞いたよ!って方はサラっと流してください笑。

早速、記事に入りたいところですが、ここで1つ宣伝を。note企画のほうも是非、お願いします笑。

note.com

 

■アスリート化する中盤の選手たち

昨今、トレーニング理論の確立や技術の発展により、選手たちのフィジカル能力は格段に上がっています。そのため、選手たちには、サッカー選手としてのスキルだけでなく、アスリートとしての高い身体能力も求められるようになりつつあります。

それは、本来ボールスキルやプレービジョンを求められるはずのバルサの中盤においても例外ではありません。特にルイス・エンリケ政権以降のバルサのインテリオールには、ラキティッチアンドレ・ゴメス、パウリーニョビダルなどの、よりフィジカル的に特長を持つ選手が重用されてきました。

反対に、シャビやイニエスタは(勿論年齢が主因ですが)チームを去り、デニス・スアレスやアレニャといった選手たちもチームを離れることを余儀なくされました。時代の流れによってサッカーのトレンドも変化します。今のバルサもその流れを汲んでいるのは間違いありません。

しかし、バルサのインテリオールが抱える問題の原因の本質は、時代の流れではありません。ペップ時代においても、フィジカルの強いセイドゥ・ケイタは貴重な駒でしたからね。今に始まった傾向では決してありません。

 

■メッシの右WGという甘い罠

現在、といっては語弊があるかもしれませんが、バルサの基本フォーメーションは4-3-3。怪我人が誰もいなければ、多分こんな感じになります。

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バルサ基本フォーメーション

メンバーはそれっぽく選びました。4人のDF、3人のMF、そして3人のFW。図では、バルサ伝統の4-3-3(4-1-2-3)と相違ありません。が、これが大きな落とし穴です。

現チームのカピタンであるリオネル・メッシはそのキャリアを右ウイングとしてスタートさせました。しかし、ジョゼップ・グアルディオラの就任以降、徐々に真ん中のポジションにコンバートされ、名実ともにNO1の選手になりました。所謂偽9番というやつですね。中央に置かれることで、守備タスクが軽減し、自由に動き回れるようになったメッシは得点とアシストを量産します。

2014年、再びメッシのポジションはサイドに移ります。理由は世界的なストライカー、ルイス・スアレスが入団したから。以降、スアレス真ん中、メッシ右がチームの基本形となっています。一般的にはメッシは右サイドの選手という認識も濃くなったのではないでしょうか。

しかし、実際の試合を観てみると、メッシが右サイドに留まっている時間はほとんどありません。むしろボール保持時もボール非保持時も中央や右のハーフスペースに積極的に進出して、プレーする傾向が強いのです。

これが何を意味するのかというと、メッシがいない右サイドを誰かが埋める必要があるのです。ボール保持時であれば、SBが高い位置を取ることが多いですね。右インテリオールはそのサポート及びカバー。そしてボール非保持時であれば、左SBのケアをするのは大抵右インテリオールのお仕事になります。ボール非保持時に4-4-2に可変するのは最早お馴染みですよね。

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4-4-2への可変と右インテリのお仕事

つまり、右インテリオールとは名ばかりで、実態は右インテリオール兼右サイドハーフ。ボール保持時はメッシとSBの位置に応じて、立ち位置を微妙に変えなければなりません。非保持時は、4-「4」の右を担当しなければならないという、中々戦術的にもフィジカル的にもしんどいお仕事を強いられるのが現在の右インテリオールなわけです。メッシの御供的な感じですね。

で、何が罠かと言えば、最初の4-3-3の図だけを額面通りに受け取ると、右インテリオールも左インテリオールも大した違いはないように「見えます」。だからこそ、机上ではアルトゥールやアレニャ(ベティスへレンタル中)を右に置いても問題ないような気はします。しかし、実態は圧倒的に右インテリオールの負荷が強いのです。明らかに右での方がプレーしやすそうだったアレニャが、継続的に左で起用されたのもこのカラクリによるものだと僕は考えています。

だから右インテリオールと左インテリオールは今のところ別ポジションとして考えるべきです。ちなみに、左インテリオールも簡単ではありません。特にアルバが高い位置を取るので。そして、ボール非保持時はダブルボランチの一角に収まることを求められます。ただ、右に比べると難易度はそれほどでもありません。

ということで、今のバルサのインテリオール起用法としてはこんなイメージを持っていただくと良いのではないでしょうか。

・右インテリオール→フィジカル的な強度を持ち、戦術的に柔軟な選手

ex)ラキティッチビダル

・左インテリオール→フィジカル強度はさほどない、ボールプレーヤー

ex)アルトゥール、リキ、アレニャ

もちろん起用法はこの限りではありませんが、1つの目安としては参考になると思います。ちなみにフレンキ―に関しては難しく、右でもやれるだけのポテンシャルを持っていますが(そして実際起用されている)、正直右の過負荷タスクをこなすだけで終わっていい選手ではないので、個人的には左に置きたいなーなんて思っています。

 

■セティエンバルサは今後メッシとどう向き合うのか

「でも、バルサの右インテリの負荷が強いのって本当にメッシが原因なの?」って思う方もいると思います。この問いの答えは限りなくYESに近いです。なぜなら、メッシがいるときのバルサといないときのバルサでは守り方が違うのです。メッシがいてもいなくても形はほぼほぼ4-4-2で守りますが、可変の仕方が異なります。18-19シーズンの前半戦クラシコや、今シーズンのメッシ不在の前半戦を見ていただければわかりやすいと思います。

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メッシなしの可変の仕方

過去記事から引っ張ってきました。こんな感じでメッシがいるときの可変と比べると全体的に移動距離が抑えられているのが分かりますね。選手の横移動も最小限であり、少なくとも一人の選手に大きな負荷がかかるようなことにはなりません。

ただ、メッシ+ストライカーの構図が続く限り、この可変は残念ながら実現しません。33歳のメッシがサイドを上下動することに期待することはできないのです。現段階ではメッシのゼロトップも現実味が薄いですね。その状況が変わって欲しい!と願うのか、それとも与えられた状況の中で選択肢を探るのか、人によって行動は別れるでしょう。

とりあえず、このブログでは後者の道を探りたいと思います。セティエンバルサは今後メッシとどう向き合うのでしょうか。目を背けたくなうような事実ですが、今後メッシはどんどん衰えていきます。既に今シーズンはその兆候が目に見えるようになりました。メッシが魔法を使えなくなった時、残るのは歪なチームだけです。

最早、メッシの右ウイング設定は限界があります。4-3-3前提で考える限り、メッシ中心のバルサは今後沈んでいくだけだと僕は思います。であるなら、最初からメッシを中央に置く4-2-3-1のような形を基本セットとし、それに沿ったチーム作りと選手選考を行うべきではないでしょうか。

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こんな感じ

つまり右インテリというポジションはなくし、はっきりと右サイドハーフには求められる人材を置くと。その、条件はもう実は妄想記事の方に書いてます笑。

www.footballhikota.com

そして、クリエイティブな選手はダブルボランチの一角、もしくは左サイドハーフとして起用するというマイナーチェンジを僕は推しています。こちらのほうが、チームとして迷いは少なくなるんじゃないかと思っています。少なくともそれぞれがやることははっきりします。

ちなみに、僕はセティエンが序盤で使った3バックシステムにはあまり可能性を見出せませんでした。少なくとも今のバルサには適応させるのが難しい戦術だと思います。もちろん、オプションとして3バックは持っていて欲しいですが。

この4-2-3-1は言ってしまえば、バルベルデ1年目の4-4-2と大差ありません。大差ないですし、このシステムに合う選手も連れてこなければなりません。もうあの4-4-2は見たくない!という方も多いと思います。でも、現実を考えるとメッシを活かしながら、美しいサッカー(これは人によって定義分かれるけど!)を両立するのって可能なんでしょうか?

そこに挑戦するのがバルサでしょ!と言われれば、返す言葉もありません笑。でも、メッシの存在は最早、哲学より重いです。そして、哲学はこれからも継承されていく可能性はあります。が、メッシの煌めきはあと僅かです。どちらかを選ばなければならないのであれば、今最優先すべきはメッシだと思います。僕はメッシ信者なので・・。

(あれ、この記事のテーマってなんだっけ・・・笑)

 

 

最後までお読みいただきありがとうございます。