Hikotaのバルサ考察ブログ(仮)

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【マッチレビュー】20-21シーズン CL第1節 バルセロナ対フェレンツヴァーロシュ

こんにちは!早いものでCLが開幕しました!8月に昨季の決勝トーナメントが開催されるというイレギュラーなスケジュールだったので今季は尚更早く感じますね。昨季のCLはもう思い出したくもない記憶でございます。ちなみに惨殺されたバイエルン戦のレビューは今までで一番読まれたレビューです。有難いのですが、非常に不名誉な記録です、はい。

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気持ちを切り替えて、今季はCLでここ数シーズンとは異なる形で話題になって欲しいものです。とにかくまずはこのフェレンツヴァーロシュ戦(何度見ても覚えられないし、そもそも読み方が合っているのかも分からない)に勝って、いいスタートを切りたいところですね。リーグ戦ではヘタフェに良いところなく敗れてしまったので、それを払拭するような試合を期待したいところです。

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スタメン

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ホームのバルサはヘタフェ戦から4人のスタメン変更。アンス、コウチーニョがスタメンに復帰し、リンコンピャニッチバルサでの公式戦初先発を飾ります。後にクラシコユベントス戦という前半戦最大の連戦を控えてはいるものの、レギュラー主体のメンバー選考で全力で叩くことを選択したクーマン監督。この選択はどちらに転ぶでしょうか。メッシ、フレンキー、セルジ・ロベルトあたりは代表招集された上に出ずっぱりなのでちょっと状態が気になるところです。

アウェイのフェレンツヴァーロシュに関してはノーインフォメーションです笑。SofaScoreで確認する限りは殆どの試合4-2-3-1で戦っているようです。ハンガリーリーグでは4勝1分の戦績で現在首位。直近のリーグ戦からは5人先発が入れ替わっています。それ以外は何も知らないので、楽しみですね。

 

両チーム陣形・噛み合わせ

バルサボール保持時

まずはバルサのボール保持時から。この試合の1つのトピックとして何かを挙げるとすれば、それはリンコンが入った右サイドグリーズマンやメッシに比べてサイドアタッカー色の強い彼の起用でバルサの右サイドは大きく変わりました。

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平行四辺形のような配置

これまでのレビューでもお伝えしている通り、今季のバルサの後方ユニット(2CB+ダブルボランチ)は平行四辺形の形を取ります。フレンキ―が左寄りにポジションを取り、もう片方のボランチ(この試合はピャニッチ)が真ん中に陣取るため、このような形になるのです。さらにトップ下のコウチーニョも左に寄るので、必然的にチームの重心は左に傾きます。

今季、ここまで右サイドを担当したグリーズマンとメッシはいずれも中央でのプレーを好むタイプなので、右サイドにはそもそも人がいないことが多く、右からの攻勢というのは殆ど見られなかったのがここまでの4試合でした。

しかし、この試合で右サイドハーフに入ったトリンコンは2人に比べるとウイングタイプ。実際に彼は大外でボールを引き出すことが多かったです。彼が大外に張ることで全体の配置はこのような形に。

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バルサボール保持時

フェレンツヴァーロシュの非保持時の陣形は4-4-1-1。ハイプレスはほとんどなく、ブロックを作ってからのミドルプレスが主原則だったと思います。しかし、フェレンツヴァーロシュのブロック作りは甘く、隙が多くありました。特にサイドハーフの守備が不十分でした。

右サイドの88番イサエウはフレンキ―を掴まえるのか、デストについていくのか判断がつかず右往左往していましたし、左サイドの11番ズブコウに関してはあまり守備をしたがらない様子でした笑。そのため、フェレンツヴァーロシュは綺麗な2ラインを築くことができず、その守備ブロックは正直穴だらけでした。やっぱりリーガのチームのサイドハーフって守備上手なんだなって改めて実感しました笑

リンコンが右サイドにいることで両サイドを幅広く使えるようになったバルサはフェレンツヴァーロシュを振り回します。特にこれまであまり見られなかったフレンキ―から右サイドへの展開が増えたのは良かったですね。トリンコン自身もシュートこそ精彩を欠いたものの、積極的な縦突破を見せ、相手にとって脅威となりました。

一方、グリーズマンが担っていたような「メッシが下りた時のストライカー役」コウチーニョやアンスが飛び出すことが多かったように思います。ここは選手によって役割は柔軟に変えているのでしょうね。そこまで違和感なくやれていたのは良かったなと感じました。

ただ、繰り返しになりますが相手の守備があまり巧みではなかったことは念頭に置くべきかと思います。これがリーガでも同じようにできるかどうかはちょっとやってみないと分かりませんね。それくらいあれあれ?という守り方ではありました笑

バルサボール非保持時

それでは次、非保持時行きましょう。基本的にはプレスをかけるのがクーマンバルサ。引かない姿勢をこの試合でも見せてきます。

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バルサ同数プレス

状況や相手によって勿論変化はしますが、クーマンバルサがプレスをかける際、多いのはこのような陣形。特徴はサイドハーフの相手の左CBへのプレスをスイッチに、右SB(セルジ・ロベルト)が左SB、右CB(ピケ)が左SH(WG)を担当すること。右サイドがズレていくイメージを持っていただければいいのかなと思います。

でもこれって毎回上手くいくわけでは当然ありません。場合によっては右SHが左CBと左SBの両者を監視することになるので、グリーズマン特有のタスクなのかなと思いきや、普通にトリンコンもやってましたね。ここはキャラで変わる部分ではなく、チームとしての約束事っぽいです。

でもこれって結構リスクのある守り方なんですよね。なんせピケがサイドに釣りだされること前提の守備ですから。ピケ自身も、カバーするラングレも速くはありませんから、普通のロングボール1本であっさり裏を取られるリスクがまあまあ高いんですよね。

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ピケの背後を狙われた!

守備はいまいちだったフェレンツヴァーロシュですが、攻撃は明確にこの弱点を狙ってきました。僕が毎年購入しているNumberさんの選手名鑑によると、この日CFに入ったヌゲンは本来ウイングの選手のようです。明らかに快足アタッカーをピケとラングレのところにぶつけてきた格好ですよね。

事実、ヌゲンはこの試合何度もピケ、ラングレの間のスペースを快足を飛ばして割って入りました。かなりのスピードであり、敵陣からの1本のロングスルーパスであっさり裏を取られてピンチを招くこともしばしば。ピケの一発退場もヌゲンに裏を取られて、慌ててユニフォームを引っ張った結果でした。

シンプルでしたが、今のバルサ相手には有効な攻め手なんですよね。右SHを1枚上げてプレスするのは恐らく、メッシの負担を軽減するためでしょう。「メッシはとりあえず相手の右CBにプレスをかけてくれさえすればいい」という状況を作るために。それはとても理解できるのですが、守り方とCBの特性がマッチしていないというのは現実としてあるのかなあと思います。

結果としてはPKによる1失点に抑えましたし、5得点で大勝しましたが、もう少し失点しててもおかしくはなかったのかなとは思います。逆にピケが退場して4-4でブロック作って撤退守備してからのほうが安定感はあったかもしれませんね笑。バルサの選手たちは退場者が出ても本当に動じません。

 

試合雑感

「ニュースター、アンス・ペドリが揃ってゴール」「1人退場後も攻め続け、5-1の大勝」「キレキレのレオ・メッシ」「ウスマン・デンベレ、復活か?」「ヘタフェ戦の暗雲を払拭し、クラシコへ」「トリンコングリーズマン以上のパフォーマンス」見出しを打とうと思えばたくさん打てそうな、そんな試合でした。

しかしまたしても繰り返しになりますが、相手のレベルは考えなければならないかなと思います。CLとはいえ、あまりレベルが高いとは言えない守備の相手だったということは考慮に入れなければなりませんね。個で優っている上に組織としてあまり統率されていないチームに勝つのは当然と言えば当然です。

それこそヘタフェやアトレティコ、セビージャのような相手に同じことができたかと言えば、現時点の完成度ではNOだと思います。もう少し強度の高い相手ではないと真価は測れないでしょうね。特にCFの位置に誰も入ってこない時間帯が続くと展開は詰まってしまうかもしれません。

ただ、その中でも光るものがあったのも事実。それこそ、アンスは当然のように1ゴール1アシスト。最早アンスが結果を出してもクレは誰も驚きませんよね。点を取るのが当たり前になってしまった17歳。今後が本当に末恐ろしいですね。そしてアンスへ出したフレンキ―のパスが見事でしたね。フレンキ―があの局面にもっと関わってくると面白くなりそうです。

同じ17歳であるペドリのゴールも地味ながら難易度の高いものでした。デンベレの折り返しはマイナス方向に流れましたが上手く腰を捻ってシュートを強引に枠に収めました。前線の選手としては結果が出るとホッとしますよね。デンベレもとりあえずは良かったですが、この選手には散々騙されてきたのでもう少し様子を見ましょうか笑。ああいう突破もっと見たいですね。

今日の試合では右サイドでトリンコンが躍動し、交代でデンベレが投入されました。右サイドにはウイング色の強い選手が起用され、グリーズマンは最後まで出場機会を得ることができませんでした。もし、クーマンが今日の試合を受けて、右サイドにウイングタイプを置くとするのであれば、今後の前線の序列はこのようになるやもしれません。

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考えられる前線の序列

ただ、今日の試合を観てやはり思ったのはアタッカー4枚+SBの攻め上がりはかなりカウンターのリスクが高いということ。先述したようにバルサのCBは速くはないので、そこが薄くなっちゃうのはちょっと怖い感じはします。今は結構フレンキ―の爆速カバーリングに救われちゃっているシーンもあるので大事には至っていないという感じですね。

クーマンはかなりサイドハーフの守備の部分を大事にしている感じはあるので(それだけにヘタフェ戦のメッシ右SHは謎だった)、トリンコンデンベレはその部分でどうなんだろうという疑問はあったりします。グリーズマン+アンスが現時点では一番守備面で計算できるのかもしれませんね。

まあいずれにしてもグリーズマンは今後得点という付加価値を付けないと相当厳しいだろうなとは思います。トリンコンデンベレのようなドリブルは望めないだけに尚更。強豪相手では守備を意識してグリーズマン使いたい!みたいな試合もありそうですが、大前提として結果を残さないと競争に生き残るのはちょっと難しそうです。

リンコンと同じく初先発だったピャニッチは悪くなかったと思いました。テンポよくパス回しに参加出来ていましたし、技術の高さは改めて確認できました。ただ、気になるのはやはり強度の部分なので、そこは今後注視していきたいところですね。特に右ボランチはなかなか負荷がかかるポジションにはなってしまっているので。

ピケの退場に関して。3-0で勝っている中で退場自体は軽率だったと思います。ただ、ユベントス戦にピケが出場停止で出られないことに関しては必ずしもネガティブではありません。正直レギュラーCBの負傷や出場停止でもないと若いCBはビッグマッチで出場機会を得ることはできません。アラウホにとっていい機会だとポジティブに考えるように僕はします笑。

最後になりますが、メッシを休ませることに関しては半分諦めました!それは多分クーマンでも無理なんだろうなと笑。

さ、次はクラシコです。何はともあれポジティブな空気で最大のビッグマッチに臨めるのは大きいです。昨季の悔しさはまだ忘れていません。負け越しとタイトルを逃した悔しさをそのままお返しするくらいの気持ちのいい勝利を期待したいですね。日本時間で23時キックオフなので、皆さんで盛り上げましょう!

 

 

最後までお読みいただきありがとうございます。