Hikotaのバルサ考察ブログ(仮)

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【考察】夢を叶えた男。カルレス・アレニャが生き残るために必要なこと

 

▪️「カンプノウでゴールを決めることが夢だった」

2018年12月2日、その時は突然訪れました。センターサークルでラキティッチからのパスを受けると目の前のリオネル・メッシにボールを預け、自らは最前線へ。まるで何年も共にプレーしていたかのように世界最高のプレーヤーからのスルーパスにタイミング良く抜け出すと、名手セルヒオ・アセンホとの対決を華麗なループシュートで制しました。

これがカルレス・アレニャのプリメーラ初ゴールとなりました。これは素晴らしいゴールであると同時に、バルサファンとしては1つのノスタルジーを掻き立てられるものでもありました。13年前、当時のエースであったロナウジーニョのアシストを受けて、初ゴールを刻んだのは他でもないメッシ。そのメッシからのパスを受けてネットを揺らしたアレニャの姿と若き日のメッシを重ねたファンは少なくなかったかと思います。

カンプ・ノウでゴールを決めることが夢だった」と本人は試合後に述べています。偶然にもメッシが初ゴールを決めた2005年にクラブのスクールに入団したアレニャ。以来13年バルサのトップチームでプレーすることを夢見ていたわけですから、喜びも相当のものだったでしょう。ゴールパフォーマンスでは胸のエンブレムにキスをしていましたし、クラブ愛の強さが窺えます。

このゴールの3日後、アレニャに再び嬉しいニュースが届きます。Bチームから正式にトップチームに昇格することが決まったのです。アレニャの昇格はファンにとっても大きな喜びでありました。なんせ、バルサの本来のアイデンティティの1つであったはずのカンテラですが、カンテラ出身選手でレギュラーに定着したのは、現在27歳のセルジ・ロベルトが最後。カンテラーノ復権の旗頭としてアレニャにかかる期待は非常に大きいものがあります。

 

▪️期待と裏腹の出場機会

リーガ出場14試合(うち先発5試合)、出場時間488分、2ゴール。これが今シーズンアレニャが残している成績です。これをどう評価するか人によって異なるかと思います。デビューシーズンとしては上々とするか、はたまたもう少し出場機会を与えて欲しいと思うのか。

個人的には後者の考え方を持っています。世界的に見て、21歳という年齢はサッカー選手としては決して若くはありません。セルジ・ロベルトやイニエスタのようにレギュラー定着が遅かった例もありますが、そこまで悠長に待っていられないのではないかと考えています。

チームの中盤の枠は3枚。うち2枚はブスケツラキティッチの大黒柱2人で確定。残りの1枠を勝ち取りたいアレニャですが、経験豊富なビダルと、新加入ながらチームに完璧にフィットしたブラジル産MFのアルトゥールが競争相手なので現状は分が悪いですね。さらに来夏には超逸材のフレンキー・デ・ヨングの獲得も決まっています。

これから飛躍が望まれるアレニャですが、来シーズン、出場機会がさらに減る可能性も十分に考えられますね。中盤に関しては去年のアルトゥール、今夏のフレンキーと補強が上手く行き過ぎている部分はありますね笑。

 

▪️出場機会が少ない=バルベルデの信頼を得られていない、ではない

ということで、熾烈なポジション争いに身を置いているアレニャですが、実際のところ監督の評価はどうなのでしょうか。今シーズン全公式戦で先発した試合はわずかに8。あまり信頼されていないように思われますが、本当にそうなのでしょうか。

個人的には、バルベルデのアレニャに対する評価は割と高いと思うんですよね。その理由はアレニャの途中出場での起用法に表れています。以下のデータを見ていただければ納得していただけると思います。

 

◎今シーズンアレニャの途中出場(全公式戦)

※スコアはアレニャ投入時点

 

こちらが今シーズンアレニャが途中出場したデータです。もうお気づきの方もいらっしゃると思いますが、このデータからわかること、それはズバリ「得点の欲しい状況で投入される」ケースが多いということです!

11の途中出場のうち、ビハインドもしくはスコアレスの状況で投入されたのは実に過半数の6試合。バルサのような勝率の高いチームにおいては非常に高い確率だと言えるのではないでしょうか。しかも、アトレティコ戦やセビージャ戦、コパクラシコのような大一番でもしっかりと起用されていますね。

現段階では、スタメンはまだ早いけど、得点が欲しい時の切り札のような評価を受けているのだと思います。実際に途中出場からゴールやアシストを奪ったのは先述したビジャレアル戦のみですが、バルベルデがアレニャの能力に高い信頼を置いていることがこちらにも伝わってくる起用法です。

 

▪️アレニャの持ち味は?

では、具体的にアレニャのどのような能力をバルベルデは評価しているのでしょうか。

アレニャ。どちらかといえばアタッカー色の強いMFです。ドリブル、ラストパス、さらに飛び出しなど、「崩し」の局面で真価を発揮するタイプかと。まだトップチームでのサンプルが少ないのでこれからどのようなタスクを担うのか楽しみです

こちらは僕の過去のツイートの抜粋ですが、個人的にはアレニャの特徴はこう捉えています。アルトゥールやラキティッチよりも前寄りのポジションでプレーすることを得意としていますね。B時代に素晴らしいドリブルシュートを披露していたり、ビジャレアル戦や先日のアラバス戦で見せたような2列目からの飛び出しなど、ゴールに直結するプレーが現チームの中盤のメンバーの中では最も多いプレーヤーです。

また左利きでもあり、攻撃にアクセントをつけられる稀有な存在でもあります。バルサの中盤の選手で左利きは、長期離脱中のラフィーニャと彼しかいませんからね。

だからこそバルベルデは攻めたいときにアレニャを起用しているのだと思います。「崩し」の局面にはなかなかアルトゥール、ラキティッチは関わってきませんからね。アレニャの魅力はラスト30メートルで発揮されます。タイプとしてはシャビよりイニエスタに近いですかね。

 

▪️生き残るために必要なこと

じゃあ、アレニャがトップチームで生き残り続けるにはどうしたらいいの?って聞かれたら、まずは今評価されている「武器」を磨き上げることかと思います。早い話、巡ってくる途中出場で結果を残し続けることが安定した出場機会に繋がるのではないでしょうか。

カンテラ出身のアレニャは補強選手と違って、既にバルサで生き抜くだけのベースは持っています。アラベス戦でも上手くコウチーニョを立てながらプレーしていましたね。プレーの幅をあれこれ広げるよりも、今は自分の持ち味を最大限に活かすべきだと思います。スタイルとしては今でも唯一無二なところはあるので、あとはそれをブラッシュアップしたいところです。

欧州1年目のアルトゥールをほとんどの試合で途中交代させるように、バルベルデは選手起用に非常に慎重な指揮官です。恐らくアレニャに関しても細心の注意を払いながら起用プランを立てているかと思います。

先日のアラベス戦のアレニャのゴールにバルベルデは非常に嬉しそうな顔を見せていました。少なくとも来シーズンのスカッドには必ず入っていると僕は考えています。

フレンキーやアルトゥールを抑えてスタメンを勝ち取るのは困難なことかと思います。しかしここまで見てきたように、アレニャにはアレニャの良さがあります。マネジメントするバルベルデは大変でしょうが、アレニャが主力になってくれたらそんなに嬉しいことはありません。

 

頑張れ、アレニャ!

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。