Hikotaのバルサ考察ブログ(仮)

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【考察】大エースから真のリーダーへ。リオネル・メッシに起きた変化

こんにちは。今日は偉大なカピタン、リオネル・メッシについて書いていきます。

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  ↑ちなみにメッシの記事は過去にも書いていますので是非。前回は具体的な話をしましたが、今回は抽象的なスタンスで書いていきます。

 

▪️10年越しの夢、キャプテン

あのペップ・グアルディオラの就任初年度の2009年、3冠を達成したあの歴史的シーズンに、アルゼンチン出身の若者はインタビューでこう答えました。

「いつかバルサでキャプテンを務めたい」

あれから時が経つこと10年、ヴィッセル神戸に去ったアンドレス・イニエスタから腕章を譲り受けたのはリオネル・メッシ。あのシャイで恥ずかしがり屋だったメッシが遂にバルセロナのキャプテンに就任したのです。

彼は言わずと知れた、現代サッカー界の頂点に立つ男です。クリスティアーノ・ロナウドと並んで、史上最多の5回のバロンドール受賞。プロキャリア通算のゴール数は600を越えます。あのモウリーニョをして、「メッシに前を向かせたらジ・エンド」と言わしめるほどスーパーな選手です。

しかし一方で、内気な性格が災いしてか、リーダーシップの欠如はこれまでによく指摘されてきました。バルサにおいてはプジョルやシャビなどの素晴らしいリーダーに支えられていましたが、アルゼンチン代表でプレーする際には厳しく糾弾されることがやはり多くなっています。必要以上に神格化されているマラドーナとの比較はメッシにとっても簡単なものではなかったと思います。

そのため、今シーズンキャプテンに就任する際には、一部のファンから不安の声も挙がりました。「メッシはプレーに集中させたほうがいいのではないか」そのような意見も散見されました。

 

▪️あのメッシが高らかに

メッシのキャプテンとしての最初の仕事はカンプ・ノウの観衆に向けてのキャプテン就任のスピーチでした。彼はここでファンに向けて大きな宣言をしました。

「今シーズンはCLをカンプ・ノウに持って帰る」

あの内気なメッシがこのように力強いメッセージをカンプ・ノウの観衆に放ったのです。個人的には非常に驚きでした。数ヶ月前に負ったローマ戦の惨敗のダメージが癒えていなかったファンにとっては、これは本当に心強い宣言でした。

その言葉を裏付けるようにメッシは今シーズンも好調を維持しています。5/7時点で、リーガ34ゴール13アシスト、CLで12ゴール3アシストと相変わらずの超人ぶり。特に後半戦アトレティコ戦やCLユナイテッド戦、リバプール戦などの重要な試合でのゴールは記憶に新しいところです。先日のレバンテ戦でも途中出場から見事な決勝ゴールを奪い、リーガ優勝決定の立役者となりました。

キャプテンの重圧など関係ないとばかりに例年通りの活躍を披露し続けるメッシ。重圧に弱いという批判はすっかり過去のものですね。今シーズン、特徴的なプレースタイルの変化がありました。バルベルデが就任した昨シーズンにもこの傾向はあったのですが、ボール保持時にあまり中盤に下がってこなくなりました。これまでのメッシはボールを触りたくて中盤に下がってビルドアップに参加するシーンが多々ありました。元々、グアルディオラのメッシシステムも彼が中盤に下がって数的優位を作ることを前提に構築されていましたね。

ところがバルベルデが就任してからというもの、そのようなプレイは減り、前線に待機している場面が多くなりました。メッシはよく全知全能の神だと崇められますが、正しく言うと、「最後の30メートルの局面で前向きの状態を作れることができれば全知全能の神」です。いくらメッシでもビルドアップからフィニッシュまで全てをこなすことができないのは、アルゼンチン代表で証明済みです。つまり、メッシが中盤に下がってくることは、チームのビルドアップを助けることに繋がりますが、と同時に相手に与える脅威が半減してしまう可能性も大いにあるのです。

今のメッシはできるだけエネルギーを抑えながら、ここぞという場面で最大出力が出せるようにかなり気を遣っているように見受けられます。何でもかんでも自分がというスタンスではなく、チームが自分の元にボールを運んでくることを信じ、自らの強みを最大限に生かすプレイを意識しています。まあ元々、彼はこのレベルのプレーヤーにしては非常にエゴが少ない選手だったんですが笑。

明らかにフィジカルレベルが落ちているにも関わらず、今シーズンのドリブル成功数は90分あたり4.5回、昨シーズンが5.6回と20代の頃と比べても数字が落ちていないのは、彼がプレーヤーとしてフィジカル能力に頼らずとも活躍できるほど成熟した何よりの証左です。今のメッシはチームのリーダーとして、自分がすべきことを完璧に心得ています。

※データは「whoscored」より

 

■見逃せない精神面での充実

メッシが変わったのはピッチ上のプレースタイルだけではありません。試合前の円陣で選手たちを鼓舞したり、試合中に指示を出したりと主将らしい振る舞いも多く見られます。

シーズン前半戦のセビージャ戦でメッシは腕を骨折し、3週間ほどの離脱を強いられました。間の悪いことに、この離脱期間中にCLインテル戦、さらにはカンプ・ノウでのクラシコの日程が組まれていました。

グアルディオラバルサの監督を勤めていた時、ふとこう漏らしていました。「メッシにベンチスタートを納得させることは本当に難しい。」メッシにとって試合に出場することは何よりも大切なことです。ルイス・エンリケの1年目にローテーションを巡って対立したのはほんの4年前の話。ビッグマッチを欠場さざるを得なくなって、メッシが失望していることを想像するのは決して難しいことではありませんでした。

ところがインテル戦、そしてマドリ―戦、カンプノウのカメラに映されたのはスタンドで息子を隣に座らせ、終始笑顔のメッシでした。これにも非常に驚かされました。数年前ならこのようなことは考えられませんでした。父親として、チームのキャプテンとして精神面で本当に成熟したことが伝わってきます。

故障以外でも今シーズンは欠場及び途中出場が多くなっているメッシ。フィジカル的な衰えも一因だとは思いますが、精神的に大人になりましたよね。休むべき時は休むことができているからこそ毎試合ベストパフォーマンスが発揮できているのです。バルベルデとも信頼関係を築いていますし、お互い納得して出場機会を減らしていると思います。

2ゴールを挙げたリバプール戦の後には、不振のコウチーニョに対して執拗にブーイングを飛ばすカンプ・ノウの観衆に向けて苦言を呈すと共に、彼へのサポートを呼びかけました。リバプール戦と言えば、後半に判断の遅さでチャンスを潰してしまったビダルに対して怒鳴りつけていましたね。今までのメッシは攻撃が失敗に終わったら俯いてしまうことが多かっただけに、このシーンには熱いものを感じることができました。

 

▪️Greatest Of All Captainsになるために

カピタンメッシに率いられたバルサは今シーズン、既にリーガ優勝を決めており、国王杯は決勝進出、CLは決勝進出に王手をかけている状態です。三冠が実現すればルイス・エンリケ政権下の1年目以来、実に4年ぶりの快挙となります。

既に”Greatest Of All Time “と称されるメッシ。プレーヤーとしての評価はもうこれ以上上がらないほど高みに到達しました。そして、もし、バルサが今シーズン三冠を達成すれば、メッシは偉大なキャプテンとしてもその名を歴史に刻むことになるでしょう。

今シーズンもあとわずかに6試合。カピタンメッシの為にも是が非でも三冠達成して欲しいところです!

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。