Hikotaのバルサ考察ブログ(仮)

主にFCバルセロナが好きです。他サポの方大歓迎です

【考察】ラングレとユムティティ。左利き同士のCBコンビはあり得るのか?後編

こんにちは!今回はラングレとユムティティのCBコンビに関する記事の後編です。といっても前編は前提条件ばかり書いたので、実質ここからが本番です笑。

www.footballhikota.com

↑読んでいない方は前編も是非!

 

◎タイプで言えば相性抜群の2人

恋愛じゃないですよ笑。共にフランス人で年齢も近い2人。クレマン・ラングレとサムエル・ユムティティ。この2人、実はタイプとしては補完関係にあるんですよね。今シーズン、セビージャから加入したラングレはクレバーな現代型CB。一番の魅力は高い左足のフィード能力です。バルサのCBは安定したビルドアップ能力を求められますからラングレはまさにうってつけの選手と言えるでしょう。カバーリングも巧みであり、冷静沈着に守備を遂行する頼れる選手です。一方のユムティティも2016年にリヨンから移籍してくると瞬く間にマスチェラーノからポジションを奪ったハイレベルなCBです。ユムティティは黒人選手らしくフィジカルの能力が軒並み高く、人に強いCBと表現することができるでしょう。また、このタイプにしては珍しいほど技術が高く、バルサ式のビルドアップにも難なく順応してしまいました。またDFリーダーに必要な熱さも持ち合わせており、ラングレとは良いコンビになりそうな予感があります。

 

◎唯一であり強大な障害「利き足被り」

じゃあ組ませればいいじゃんって感じなんですが、話はそう簡単ではありません。前編から読んでいる方はなんとなく察していることかと思いますが、僕はラングレとユムティティのコンビ結成には懐疑的です。理由はたった1つ、利き足が共に左という点です。前編で僕は「左CBには左利きを置くことでビルドアップがスムーズに遂行できる」と書きましたが、これって右も当然同じですよね。右CBには右利きを置くべきなんです。いや待て待て、お前右利きの左CBも世界には多く存在するって前編に書いてたじゃねーかよって思った方いますよね笑。これが実は不思議なもので、右利きで左足が上手に使える選手は多くいるのに対して、左利きの選手が右足を器用に使えるケースって殆どないんですよね。多くの左利きの選手は左足一本でプレーする傾向にあります。つまり右利きの左CBに比べて左利きの右CBは機能しない可能性が大いに高いのです。ビジャレアル戦を観ていてもユムティティは右CBでありながら、オープンな位置である右前ではなく、多少窮屈になってしまっても左足の前にボールを置くプレー選択が非常に多かったように思われます。

 

◎左利きはなぜ右足を使えない?

専門知識が全くないので、この疑問にはしっかりと答えられる自信はありません。が、1つ可能性として考えられるのは、右利きに比べると、左利きは逆足を使うことをそこまで要求されていないのではないでしょうか。左利きが希少な存在であることは本記事で散々触れてきましたが、それはポジション的なことに留まりません。よく言われることですが、左利きって置き所だったりボールを持つリズムが独特なんですよね。アーセナルエジルなんか観てると他の選手とは明らかにリズムが違いますよね。彼はちょっと異質すぎる感もありますが、左利きはその存在自体が「スペシャル」なケースが多くあるかと思われます。つまり左利きは両足を使うことよりも、左足一本でプレーすることが求められる傾向にあるのではないでしょうか。まあ、あくまで僕の推測なので信憑性は保証できませんが笑。もしかしたら左利きが右足を使えない(使わない)学術的な理由が他にあるのかもしれませんね。余談ですが、僕も左利きで、中学高校時代はかなり得をしたなと思っています。

 

ビジャレアル戦でのラングレ&ユムティティコンビの評価

では2人が同時先発を果たした第30節ビジャレアル戦を具体的に振り返っていきたいと思います。まあ4失点した試合ですし、2人が初めて先発同時起用された試合なのでこの試合だけで評価するのはフェアではないでしょう。ただ、サンプルがこの1試合だけなので、あくまで参考として見ていきたいと思います。

f:id:hikotafootball:20190404015739p:plain

こちらがビジャレアル戦のスタメンになります。ビジャレアルは5-3-2、バルサはいつも通りの4-3-3ですが、DFラインにピケの名前がなく、右CBには左利きのユムティティが入ります。ここでは試合内容ではなくユムティティ、ラングレの連携及びユムティティの右CBに論点を絞っていきますのでご了承ください。

f:id:hikotafootball:20190406021944p:plain

前半7分のシーンです。セルジロベルトが右サイドでボールを受けると、プレッシャーを回避するため、右CBのユムティティにボールを下げます。ユムティティは左足でボールを受けるとラングレへの展開を狙って横パスを狙いますが、これが大きくズレてしまいチュクエーゼに渡ってしまうとそのままシュートまで持ち込まれてしまいました。テアシュテーゲンの好セーブによって事なきを得ましたが、非常に危険なシーンでした。このシーンでは、ビジャレアルの選手たちが右に寄っていたため、左足で左への展開を狙ったプレー選択は間違いではなかったかと思います。ただあまりにイージーなミスでしたね。立ち位置が左と右とでは見える景色や感覚が大きく変わりますからね。その辺りの変化が影響したように感じました。

 

実はビルドアップのミスで目立つものはここくらいで、あとは無難にこなしていました。しかし、案の定と言うべきか、やはり左足中心のプレーにはなってしまっており、ほとんどのパスがセルジ・ロベルトやブスケツなどの近場の選手に対するものでした。正直バルサのCBとしては物足りない出来でしたし、少なくともこれからも右CBのレギュラーとして起用できるレベルではありませんでした。守備面でも問題はありました。特に左CBのラングレとの距離の遠さが気になりました。ラングレはかなり対面のチュクエーゼに手を焼いていましたから尚更距離を感じました。個人的には、チームとしてより対人に強いユムティティを左サイドに回すという選択肢もあったかと思います。ユムティティは割と右サイドでやりづらそうにしていましたから、ラングレを右に回していたらどうなっていたのか気になるところでした。カバーリングも微妙でしたね。

 ちなみに2人の距離感についてはKすけさんが素晴らしい考察をしてくれました。ユムティティが左足をスムーズに使うために右寄りになっていたのは確かにあるかと思います!右サイドでのポジショニングの感覚もあまりつかんではなかったでしょうし。正直ユムティティも左サイドで使って欲しいって感じでしょうね笑。このような意見をいただけると勉強になりますし、非常に嬉しいです。是非皆さんのご意見も聞きたいので遠慮せずに是非是非コメントください!

 

◎ラングレとユムティティの共存の道を探る

さあ、ということで僕の中ではもうユムティティとラングレの2センターはもうないものとなっています。クラブとしても左利きのユムティティを窮屈な右サイドに押し込んでパフォーマンスを落とすくらいなら、高額を支払ってでもアヤックスのデリフトを獲得しに行くでしょう。しかし巷で流れている資金捻出のためのユムティティ放出案には大反対です。なぜなら先述した通り、ラングレとユムティティはタイプの違う選手であり、それぞれ必要な存在だからです。ラングレは総合力の高いCBですが、対人を苦手としています。ビジャレアル戦ではスピードのあるチュクエーゼにボコボコにされました。ユムティティはラングレにない対人の強さを持っているのです。今はラングレが優勢となっていますが、ユムティティのコンディションが戻れば、レギュラー争いは非常にハイレベルなものになると思います。ですが、2人とも絶対的レギュラーでなければ納得はしないと思います。他クラブからは引っ張りだこでしょうし。ここでは2人が共存できる方法を考えていきたいと思います。

解決策①:ユムティティを左SBで起用する

解決策②:3バックの採用

早速ですが、①はほとんど現実味がないです笑。左サイドバックはアルバの聖域ですからね。最早彼なしの左サイドは想像できません。ユムティティの左SB起用はあくまでオプション止まりです。僕が推しているのは②の3バック採用です。はい、度々主張しているのでもう聞き飽きた方もいるかもしれませんが、3-4-3が見たいんです!はい!

f:id:hikotafootball:20190406021615p:plain

わりとラングレとユムティティを共存させることができる良いフォーメーションだと思うんですがね~笑。あとしれっとデリフト入れちゃいました。フィード能力に優れたラングレを中央に、対人に強い2人を両脇に置くことでよりソリッドな守備が構築できるのではないでしょうか。うーん、やっぱりこちらも現実味は薄いんですかね…。

 

はい、ということで記事は以上になりますが如何だったでしょうか。やはり左利き同士の2CBは厳しいですね。というかこのような悩みを持っているクラブって他にあるんですかね?過去に左利き同士のコンビで成功した例もなさそうですし、2人の共存が成功したらそれはそれでサッカー史に残るかもしれませんね笑。繰り返すようですが、ラングレもユムティティもバルサにとって必要不可欠な選手です。どちらか一方を選択するのではなく、両者を上手く活用する工夫をバルベルデとフロントにお願いしたいところです。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございます。