Hikotaのバルサ考察ブログ

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【マッチレビュー】リーガエスパニョーラ第31節 バルセロナ対アトレティコ・マドリード

こんにちは。さあ、今シーズンのリーガの行方を決定づける大一番がやってきました。首位のバルセロナとそのバルサを勝ち点8差で追いかけるアトレティコの対戦です。前半戦の対決では1-1の引き分けに終わった対戦ですが、今回はどうなるでしょうか。

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スタメンです。ホームのバルサは現状のベストメンバーを組んできました。今シーズン大きな戦力になっているビダルは前節イエローカードを受けたことで出場停止となっています。一方のアトレティコもいつも通りの4-4-2。中盤はサウール、コケ、トーマス、ロドリゴのクアトロピボーテで構成されます。バルサ移籍の報道が出ているグリーズマンとフィリペ・ルイスのプレーにも注目ですね。

 

【前半】

前半から高いインテンシティでプレーする両チーム。中でもバルサのネガティブ・トランジション(攻→守の切り替え)の速さは特筆に値するものがありました。やはりビッグマッチだと選手の目の色が変わりますよね笑。ボール保持→ボールロスト→即時奪回→ショートカウンターでチャンスを窺うバルサです。ジョルディ・アルバコウチーニョが決定機を迎えるなど一定以上の成果を見せます。それに対してアトレティコはいつものようにリトリートして守備強度を高めながらバルサの攻撃を受け止めます。原則として奪って即カウンターを狙うのではなく、一旦ポゼッションを回復してゆっくりと前進しようとするプレー選択が多く見られました。そのため、危険な攻撃は中央ではなく大外からのクロスがメインとなっていました。まさに首位攻防戦に相応しい白熱したゲームになりそうな予感がありました。前半28分までは。前半28分、アルトゥールとジエゴ・コスタがピッチ中央で接触すると、主審のヒルマンサーノジエゴ・コスタのファウルを取ります。これにジエゴ・コスタが抗議をすると、なんとマンサーノはレッドカードを提示します。そこまで熱くなるシーンでもなかったかと思いますが…。何か汚い言葉を発したのだとしても、この退場は非常にアトレティコからすると勿体ないですよね。この退場により試合は全く違うものに変わってしまいました。シメオネはこの退場を受けてアリアスに代えてアンヘル・コレアを投入します。トーマスを右サイドバックに下げて4-3-2のような形で守備を構築します。期せずして数的優位を得たバルセロナですが最後の局面の精度が足りず、結局前半は0-0で終わりました。

【後半】

後半になって結局シメオネアンヘル・コレアを右サイドに配置する4-4-1にフォーメーションを戻してきました。このコレアがかなり効いていました。コレアはアトレティコスカッドの中でコスタと並んで無理の効くアタッカーです。雑なプレーも多いですが、好調時のドリブルは2、3人を簡単に剥がしてしまうほどのキレを誇ります。シメオネが数的不利になったときにすぐさま投入したのは、彼のこの能力に期待してのことだったと思います。彼がボールをドリブルで運んだり、ファウルを受けたりすることで何度かアトレティコはチャンスになりかけるシーンがありました。攻撃の要がコレアなら、守備の要はオブラクです。バルサは数的有利を活かして何度もアトレティコゴールに迫りますが、これまでの試合と同様に立ちはだかるのはオブラク。安定したセーブでゴールを守り続けます。勝ち切りたいバルベルデは好調のマルコムを投入し、サイドを広く使って相手の守備を拡げることを試みます。しかし、粘りを見せるアトレティコ守備陣をなかなか崩すに至らず、0-0決着が視野に入ってきた後半40分、突如として均衡が破れます。ペナルティーエリア手前左よりでボールを受けたスアレスがインフロントにかけたシュートを放つとこれがファーサイドに綺麗に決まり、バルサが遂に先制点を奪います。名手オブラクもこのシュートにはノーチャンス。スアレスのここぞの勝負強さが光りましたね。スアレスは今シーズン20ゴール目です。さらに2分後、メッシが右サイドをオフサイドギリギリで飛び出すとDF3枚を手玉に取り、最後は完璧なフィニッシュ。アトレティコの心を完全に折る追加点が決まり、勝負あり。試合はこのま2-0で終了し、バルサがリーガ優勝に向けて大きな一歩を踏み出しました。

 

【雑感】

バルセロナ

前半の入りは素晴らしく、チームの状態の良さを示しました。ポゼッションはさほど高くありませんでしたが、やはりネガトラの鋭さはかなりのレベルでしたね。ビダルがいなくてもあれほどの機能性を示したことは、大きいですね。特にアルトゥールの攻守の切り替えは卓越しており、高度な戦術眼と視野の広さが守備の能力にも直結していることを感じさせました。また、コウチーニョは復調を感じさせる身体のキレがありました。ゴールこそ奪えませんでしたが、スアレスとの好連携からシュートを放ったシーンなど段々と周囲とフィーリングが合ってきているような印象があります。相変わらず細かいボールロストが多いのが気がかりですが、これは技術や能力の問題ではなく、意識の問題なのでそろそろ改善してほしいところ。ピケとラングレのコンビは成熟しており、アトレティコに試合を通して決定機を与えませんでした。メッシ&スアレスはさすがの決定力。彼ら二人に今シーズンどれだけ助けられたでしょうか笑。コンディションに気をつけながらシーズンの最後までトップフォームを保ってほしいものです。次の試合はCLユナイテッド戦。ユナイテッドのスールシャール監督もこの試合を観戦していましたね。昨シーズンはここで躓きましたからね、なんとしてもここは突破してほしいです。怖さはありますが、力を出し切れば勝てない相手ではありません。幸いなことに1stレグと2ndレグの間は最下位のウエスカとの一戦なので(たとえバルベルデといえども)ローテーションはできるはずです。リーガに関してはかなり今日の勝利で優位な位置に立ちました。4月の試合に全勝すればそれでリーガ優勝が決まる状況です。早めにリーガを決めてCLに力を注いでくれれば言うことはないですね!

アトレティコ

ジエゴ・コスタの退場に尽きます。このビッグマッチにおいてあまりに軽率でしたね。熱さと汚さは彼の魅力の1つではありますが…。正直な話、11人対11人の試合を最後まで見たかったというのが本音ですね笑。まあ勝ったので文句はありませんが。アトレティコも何か停滞感のようなものがあるんですかね。シメオネ政権8年目ですし、マンネリが出てくるのはある程度仕方のないことです。シメオネは契約延長しましたので、そろそろチームを刷新する時期なのかもしれません。それこそグリーズマンやゴディンなどの中核の流失は大いにあるかもしれません。アトレティコが強い方がリーガは確実に面白いので競争力は保ってほしいところですが果たして…。

 

 

 

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