Hikotaのバルサ考察ブログ

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【マッチレビュー】25−26 ラ・リーガ第26節 バルセロナ対ビジャレアル

こんにちは。Hikotaです。CLの決勝トーナメント1回戦の相手はニューカッスルに決まりました。リーグフェーズでは勝った相手ですが、昨今のプレミアのチームはどこも手強いので、楽な2戦にはならないでしょう。

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試合背景

ホームのバルセロナはここまでリーグ戦で20勝1分4敗を記録。前節のレバンテ戦の勝利で首位に返り咲きました。ミッドウィークに試合がなかったため、レバンテ戦から中5日の間隔が空いています。

アウェイのビジャレアルは16勝3分6敗で3位につけています。CLは早々に敗退してしまいましたが、リーガでは素晴らしいシーズンを送っています。

1位と3位の激突となりますが、両チームともにミッドウィークに試合がなかったため、休養は十分。良いゲームを期待したいですね。

両チームの前回対戦は昨年末の18節。アメリカ開催が決まっていましたが、土壇場で覆ったゲームでした。ビジャレアルの上質なプレーに苦戦を強いられたものの、バルサがラフィーニャとヤマルのゴールで2-0で勝利しています。

 

スタメン

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バルセロナ

先週のレバンテ戦から4名の先発メンバー変更。マルティン、カンセロ、フレンキー、レバンドフスキに代わって、クバルシ、バルデ、フェルミン、フェランが先発メンバーに入ります。ペドリは今節もベンチからのスタートとなっています。

欠場者はクリステンセン、ガビ、フレンキー。フレンキーは右脚の負傷で5〜6週間の離脱が見込まれています。

ビジャレアル

先週のバレンシア戦と全く同じメンバーでこのゲームに挑みます。ニコラ・ぺぺを最前線ではなくサイドハーフに配置する分、前回対戦よりも攻撃的なメンバー選考の印象です。

主な欠場者はコスタ、フォイト、カンブワラ、ジェラール・モレノ。


試合展開

前半

立ち上がりから際立ったのは両チームのコンディションの良さでした。前述の通り、ミッドウィークに試合がなかったことで身体が軽い選手が多く、両チームの主導権争いは見応えがありました。

ビジャレアルは前回対戦と同じく、立ち上がりはCBに対して2トップがプレッシングに行くアグレッシブなスタイルで臨みましたが、15分過ぎにトーンダウン。プレッシングの位置を下げてミドルブロックでの対応が増えます。

シンプルに時間で決めていたのかもしれませんが、要因の1つとしては、この日のバルサのビルドアップ隊がビルドアップスキルが高い面々であったこと。前回対戦ではエリックをピボーテで使わざるを得なかったので、ハイプレスの的にされていた感はありましたが、この日の2CBとアンカーは現チームで最もビルドアップスキルが高い組み合わせです。彼らのスキルがビジャレアルの足を止めたとも言えるでしょう。

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↑参考までに、前回対戦時のスタメン

特にアンカーにベルナルが入っていることの効果が大きかったように思います。必要以上に動きすぎず、的確に2トップのゲートに顔を出す彼の存在で、ビジャレアルの2トップはプレスラインを下げざるを得ない部分はありました。カバーシャドウできっちりベルナルを管理していたミカウターゼは流石でしたが、バルサからするとベルナルがマークを引きつけることでCBがフリーでボールを持てるのは良い状況だったと言えます。

また、このゲームではビルドアップ局面でクンデをはっきりと3CBの右として振る舞わせることが多く、相手の2トップに対して4人のビルドアップ隊を用意することで後方の数的優位を確保。また、ラフィーニャを大外に配す場面を増やすことで、右SHのぺぺをプレス隊に参加させない工夫は感じることができました。

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また、この日のバルサは前述の通り身体の軽い選手が多く、プレッシングとトランジションの局面で高い強度を発揮します。背後をやられるシーンもあったものの、ボールホルダーに対してきっちりアプローチできているシーンが多かったですね。やはり休養は正義です。

ただ、ビジャレアルも流石の組織力で、バルサの強度に押されながらも4-4-2のミドルブロックが大崩れしないため、バルサもなかなかセットオフェンスからチャンスを作ることができません。この辺りは流石この順位にいるチームですね。

拮抗した展開で試合を動かしたのは、このゲームでバルサがこだわったトランジションからでした。

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28分、センターサークル付近でベルナルがゲイエにボールを奪われますが、近くにいたバルデとフェルミンがすぐさま反応。奪い返したボールがフェルミンの前に溢れると、すぐさま右前方へスルーパスを出します。これに反応したヤマルが落ち着いて流し込んでバルサが先制に成功します。

この試合、序盤からキレの良さを見せ続けていたヤマルが追加点を奪ったのは10分後のことでした。右サイドの深い位置でフェルミンからのパスを受けると、左SBのカルドナとの1対1を迎えます。細かいタッチでじわじわエリア付近まで相手を押し下げると、一気にチェンジオブペースで左足方向に抜け出すと、カバーに来たモレイロもかわして左足でファー側に豪快なシュートを叩き込みました。

ビジャレアルからすると、ハイプレスは機能しなかったもののミドルブロックで上手く守れている感触があったでしょうから、彼ら目線からするとこの2失点は少々理不尽なものに映ったかもしれません。特に2失点目は完全にヤマル1人に壊したものでしたから。

前半はこのまま2−0で終了。バルサが2点のリードを持って後半に進みます。

 

後半

後半からのメンバーチェンジはなし。両チームともに大きなスタンスの変更もありませんでした。点差はついたもののバルサもビジャレアルもプレー自体は良かったという評価の表れでしょうか。

先手を取ったのはビジャレアルの方でした。48分に右コーナーキックの混戦から、最後はゲイエが押し込んで1点差に詰め寄られます。更にその後はカウンターを止めたベルナル、ファウルを取らない審判に対する抗議でラフィーニャにそれぞれイエローカードが提示されるなど、試合はバタつき始めます。カウンターからアジョセが決定機を迎えますが、エリックが決死のカバーで身体を投げ出し、なんとか事なきを得ます。

ここでフリックはすぐに動きます。57分、それほど目立つ動きのなかったオルモを下げてペドリを投入。カンプノウは一気にペドリコール。2試合連続で途中出場となった背番号8はスタジアムの雰囲気だけでなく試合の展開をガラッと変えることになります。

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ペドリがベルナルと並び立ったことで、バルサは落ち着いてボールを握るようになりました。バルサがテンポを落としてボールを握ることでクローズドな展開に移行することに。ペドリ投入後、ビジャレアルが撃ったシュートは僅かに1本。追撃弾の勢いが完全に削がれてしまいました。

そしてペドリが更に絶望を与えます。69分、センターサークルやや左でボールを受けたペドリが右横方向にドリブルをすると、前方へスルーパス。これに反応したヤマルが抜け出すと、GKとの1対1を左足で制してフィニッシュ。難しい角度でしたが巧みなシュート技術でした。ヤマルはこれがキャリア初のハットトリックとなります。

2点差をつけたタイミングでフリックはヤマルとラフィーニャを下げ、ルーニーとラッシュフォードを投入。3点目の直前にはベルナルとフェランを下げて、アラウホとレバンドフスキを入れていたので、73分に交代枠を5枚使い切る珍しい状況になりました。明らかに次のアトレティコ戦を見据えた交代ですね。

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ビジャレアルは終盤に攻撃的なカードを切り、何とか追い縋る姿勢を見せつけますが大勢は変わらず。ペドリを中心としたバルサのパスワークを前になかなかボールが奪えず、時間が淡々と過ぎていきます。前半から試合終盤までフェルミンのネガトラ・プレスバックの貢献度が凄まじく、未然に攻撃の芽を摘んでいたことも見逃せません。

逆にアディショナルタイムに再びペドリが魅せます。エリア手前でクンデからボールを受けると、オフの動きで背後を取ったクンデにスルーパス。クンデの折り返しをレバンドフスキが押し込んでチームの4点目を記録。ペドリのパスセンスとクンデのオフザボールの良さが際立ちましたね。

試合はこのまま4-1で終了バルサが上位対決を制して首位をキープします。

 

雑感

散々書いてきた通り、このゲームでは休養の重要性を改めて実感しました。勿論このゲームに対するモチベーションの高さもあるでしょうが、活き活きと走る選手たちの姿を見ていると、昨今の欧州サッカーを取り巻く環境はもう少し見直しの余地があるのではないかと思ってしまいます。月6試合くらいのペースが選手たちの健康を考えるとちょうどいいんだろうとは思いつつ、経済的な観点で今から試合数を減らすのは難しいんでしょうが...。

戦術的な部分に目を向けると、このゲームでのビルドアップはよく工夫されていたと思いますし、ピッチに立っている選手たちのクオリティを感じました。またしてもベルナルはアンカーとしてモノが違うことを証明しましたね。現状は60分〜70分のプレータイムが限度なのだと思いますが、次のゲームでも先発するでしょう。

また、今日は目立たないながらもクバルシ・エリックの2CBのパフォーマンスも良かったです。クバルシはここ数試合で1番身体が動いているように見えました。予測の良さで未然に相手の攻撃を潰す守備で上手くビジャレアルの攻撃を遮断しました。エリックは途中からピボーテに移りましたが、どちらのパフォーマンスも良かったと思います。

この試合の公式のマンオブザマッチはハットトリックのヤマルが選ばれました。この選択に異論はないものの、個人的にはフェルミンの名前をあげたいです。2アシストはおまけみたいなもので、讃えたいのは彼のこのゲームに対する姿勢です。チームのために身を粉にして走る姿はフリックが求める姿そのものでしょう。ジローナ戦のレビューでは最近のフェルミンのスタンスに対して苦言を呈しましたが、今回のビジャレアル戦のパフォーマンスが続くのであれば真っ先にスタメンシートに名前が書かれる選手でしょう。

さて、次戦は国王杯準決勝アトレティコ戦の2ndレグを迎えます。1stレグでは0-4の大敗を喫し、2ndはエリック・ガルシアも出場停止となってしまいましたが、この試合のフリックの交代を見ていてもチームは決して諦めていないでしょう。困難なミッションですが、このチームの底力に期待したいですね。

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