
こんにちは。Hikotaです。代表ウィークではないのに週末にリーグ戦がないのは久々の感覚でした。
試合背景
CLで敗退したバルサに残されたメジャータイトルはラリーガのみとなりました。2位マドリ―との勝ち点差は暫定で6ポイントとなっており、リーグ優勝に向けて優位な位置につけています。
一方のセルタも先週開催されたELでフライブルク相手に敗退を喫し、欧州の戦いはベスト8で終わりを迎えました。リーグ戦では今季も好調を維持しており、11勝11分9敗で6位に位置します。来季のEL出場権獲得は現実的な目標でしょう。
両者ともに欧州の舞台での雪辱を晴らしたい一戦となります。前回対戦は昨年の11月で、アウェイのバルサが4-2の撃ち合いを制しています。
ちなみにどうでもいいですが、このミッドウィークの試合は第33節という扱いで、第32節は今週末のゲームらしいです。別に特定のチームが先行開催しているわけではないので、どこかのタイミングで日程が変わったのでしょうか。
スタメン

バルセロナ
CLアトレティコ戦から1名のメンバーチェンジ。フェルミンに代わってクバルシが先発します。ガビは引き続き先発メンバーに名を連ねることになり、フリックの信頼を感じますね。
欠場者はクリステンセン、ベルナル、ラフィーニャ。ベルナルはまだ戻ってこられないようですね。思ったよりも欠場が長引いています。
セルタ
ELのフライブルク戦から3名の先発変更。カレイラ、アルバレス、デュランがスターティングラインナップに選ばれます。
主な欠場者はスタルフェルト、マヌ・フェルナンデス、リスティッチ、ロマン、セルビ。
試合展開
前半
地上戦にこだわったセルタ
両チームとも序盤からチャンスを迎える形で試合は幕を開けました。攻撃的な両チームの撃ち合いを予感させる立ち上がりでしたが、序盤の印象とは裏腹になかなかスコアが動かない前半となりました。
セルタはパブリックイメージ通り、地上戦での前進を試みます。長いボールはあまり使わず、配置を調整しながら綺麗にバルサを剥がすことをめざしていましたね。前半のボール保持率はほぼ互角でセルタのこだわりを感じさせました。
特徴的なのは自陣でのビルドアップの際に、右ピボーテのフェル・ロペスがサイドに流れ、左ウイングバックのカレイラが内側に入っていくこと。3-5-2への可変のイメージですかね。特にフェル・ロペスのサイドフローは対応が面倒で、対面のペドリが頻繁に出張を余儀なくされていました。

ただ、CLから1週間の休みを経たバルサのコンディションが良く、また左ウイングにガビが入ったことによって、セルタのビルドアップとバルサのハイプレスは見応えのある戦いとなっていました。やはり休養は正義です。
一方で、セルタはそれほどハイプレスへのこだわりを見せずに、プレスがかからない場合は早々に5-4-1のブロックを作って撤退します。
バルサ側で大きかったのはフェランがビルドアップの出口として機能していたことで、この日のプレーの成功率は非常に高かったと思います。エスパニョール戦の前後で別人になりました。終盤戦に向けて彼の復調は大きいでしょう。
足りない支配力と右サイドへの偏り
しかし、前半のバルサはどうしても攻撃が一本調子というか、攻め筋が早すぎる感は否めませんでした。絶好調のヤマルをガンガン使っていくのは良いのですが、攻撃のやり直しが少なく直線的になりすぎてしまうのはフリックバルサにしばしば見られる印象です。
ゲームの支配というよりも選手の質だけでぶん殴っているような印象のある試合は総じて上手くいっていないと感じます。ペドリが本調子ではなく、ピボーテの片割れが本来CBのエリックということもあって、中盤の支配力はガクッと低下しています。
更にこの試合では23分にカンセロが負傷でバルデと交代を余儀なくされてしまいます。左側の槍を失ったことで、バルサの攻撃はますます右のヤマルの方へ傾くことになります。

エスパニョール戦のレビューでも書いた内容ですが、ガビとバルデのコンビは大外の破壊力という意味では物足りなさを感じさせるペアで、カンセロがいなくなってからはほとんど有効なコンビネーションや突破は見られませんでした。
更にこれは戦術的な指示だったのか本人の判断だったのかは定かではありませんが、ガビはエスパニョール戦ほど幅広く動いておらず、ライン間に留まっていることが多く、あまりガビのところにボールが入らなかった印象はありました。
しかし、右サイドに攻撃が偏ったとしても解決してしまうのがラミン・ヤマルです。40分、オルモとのワンツーでエリア内に侵入して得たPKを自ら決めて、チームに先制点をもたらします。
しかし、ここでまたしてもアクシデントが発生します。PKを蹴った際に足を痛めてしまったヤマルはそのままピッチに倒れ込み、プレー続行不可能になってしまいます(最初は変なセレブレーションだなと思ってしまい申し訳ございませんでした)。
やむを得ず、バルサはヤマルを下げてルーニーを投入します。前半で2回の交代枠を使ってしまう形になりました。

ヤマルのPK直後のタイミングでスタンドに急病人が出て、試合が15分ほど中断する更なるアクシデントがありましたが、前半はこのままバルサの1点リードで終了します。
後半
欲しかった大外からのランニング
ハーフタイムでバルサは選手交代。ガビを下げてフェルミンを投入します。フェルミンはそのまま左ウイングに入ります。

やはり左サイドからの攻撃の部分はフリックとしてもテコ入れしたかったのではないでしょうか。サイドアタッカータイプではないですが、個の力の強いフェルミンの存在で左から侵入する回数は増えたように思います。
セルタは後半開始からギアを入れてハイプレスを敢行してきましたが、プレス回避の部分はこの日のバルサは上手くやっていたと思います。後半に入ってもフェランが出口としての仕事をきっちりやっていたのが好印象でした。
しかし、やはり大外のドリブラーが2枚いなくなったことで崩しの難易度は上がってしまいました。ルーニーはキープ力は高いものの、単独で破壊するソリストタイプではありません。クンデとのコンビネーションも出来上がっておらず、上手くチャンスメイクまで繋げられませんでした。試合勘がなく、ボールが足についていなかったですね。
ドリブラー不在の中で、欲しかったのは大外からのランニングで、ここに関してはもう少しクンデやバルデに仕事をして欲しかった感はあります。ただ、クンデは明らかにエネルギーをセーブする雰囲気があり、バルデはラインブレイクの動きを得意としていません。
ラフィーニャがいたらまた違ったのかもしれませんが、背後に走った選手にボールが出てくるシーンは少なかったです。良いタイミングで背後に出ていたフェルミンをもう少し素直に使ってあげても良かったと思いました。
テンポを落としたボール保持で
後半のバルサのチャンスシーンは、ペドリのクロスからフェランが見事なフィニッシュを決めたがオフサイド判定になったものくらいでした。ヤマル不在時のチャンスメイクは引き続きの課題になりますね。
しかし、後半はセルタのチャンスも少なかったのも事実で、攻め手がないなりにテンポを落としたボール保持でゲーム展開を進めたのは良かったと思います。セルタの後半のシュートは本来はオフサイド判定のものが1本と、終盤の直接フリーキックのみで、ペドリ中心の保持で上手くコントロールできたのは特筆すべきでしょう。
ペドリは明らかに疲労を感じさせる振る舞いを見せていましたが、後半は流石のスキルを発揮し、セルタのプレッシングにストレスを与え続けていました。ヤマルがピッチに立たない時に、チームメイトが真っ先に頼るのはペドリになります。
また、目立たないながらも攻撃を未然に防ぐCB2枚のスキルも光りました。結局今季はクバルシとマルティンのコンビがファーストチョイスになりましたね。マルティンがCBとしてブレイクスルーを遂げてなかったらと思うとゾッとします。
73分にバルサは最後の交代カードを切ります。オルモとフェランを下げて、フレンキーとラッシュフォードを投入します。エリックを下げずにフレンキーを投入することで、静的な展開の継続を狙った形ですね。

セルタは終盤にバルサキラーのアスパスを投入し、同点弾を狙いますがバルサゴールには迫り切れず。試合はこのまま1-0で終了し、バルサが勝ち点3を積み上げました。
雑感
CLからのカムバックということで、まずは勝利できて良かったと思います。カンセロとヤマルが同時に離脱するというアクシデントがありながらも、後半上手く対応したのは評価されるべきでしょう。
しかし、ヤマルとカンセロの状態が気がかりなところです。大外からドリブルで破壊できるキャラクターは他に所属しておらず、ラフィーニャも離脱している現状で彼らもいなくなると、バルサの攻撃のクオリティはかなり下がってしまうのが実情です。
特にヤマルは、真偽不明ですが残りシーズンを欠場するとの報道もあり、そのケースも想定する必要があるかもしれません。できるだけクラシコまでに人が揃うと良いのですが。
これでマドリーとの勝ち点差は9をキープしました。このまま両チームともに勝ち続けるとそのクラシコが優勝決定戦になるようです。バルサもマドリーももうリーグ戦しか残っていないですが、シーズンの最後にモチベーションが残っているのはいいことですね。
次のゲームは中2日でアウェイヘタフェ戦です。何とこの試合の終了時刻から約40時間後にキックオフです。先週末試合がなかったわけでもう少し何とかならんのかいという日程ですね。激しいゲームが予想されるだけに、上手くメンバーはマネジメントしたいところです。
最後までお読みいただきありがとうございました。