こんにちは!Hikotaです。
今回はいよいよプレシーズンツアー開幕ということで、今回のアメリカツアーの見所や展望を語っていきたいなと思います。バルサ好きな人は勿論のこと、シーズン前のタイミングなので「そういえば最近のバルサってどうなってんの?」が気になる人に向けても今の状況をできるだけ分かりやすく伝えられればと思います。
それでは!
日程
まずはプレシーズンの予定を整理しておきましょう。
今季のバルセロナのプレシーズンの対戦相手は何といっても豪華!ユベントス、アーセナル、マドリー、ミラン、トッテナムと欧州各国のビッグクラブがずらりと並びます。
例年だと、力が落ちる下部リーグ所属の対戦なども含まれるプレシーズンですが、今季は徹頭徹尾CLクラスのチームとの対戦が続くことになりました。2シーズン連続でCLグループステージ敗退を喫しているシャビバルサにとって、今季のCLでの上位進出はまさに至上命題。そのCLでの闘いを睨んでこのような日程になったのかもしれません。
ファンとしては非常に楽しみな日々が続きますね。トッテナムと対戦するジョアン・ガンペール杯は分かりませんが、アメリカツアー4試合は全てDAZNで配信されます。日本人からすると比較的見やすい時間帯になっています。
プレシーズンの見どころ5選
さて、ここからはプレシーズンの見所を絞って書いていきたいと思います。以下の5点にまとめました。
1,ブスケツ後の新時代
2,新加入選手のプレー
3,残留をかけたサバイバル
4,Bチームの選手たちの昇格
5,フレンキー・デ・ヨング
1,ブスケツ後の新時代
22-23シーズンを最後にジェラール・ピケ、ジョルディ・アルバ、セルヒオ・ブスケツの3人のレジェンドがバルセロナを退団しました。ブスケツとピケの退団により、バルセロナ史上最高の黄金期であるペップバルサを知る選手はいなくなったわけです。
代わりにバルサを牽引するのはペドリ、ガビ、フレンキー・デ・ヨング、ロナルド・アラウホ、アレハンドロ・バルデら10代〜20代中盤の若手選手。さらに監督はクラブのレジェンドであるシャビ・エルナンデスであり、まさに新生バルサ元年と呼ぶに相応しいシーズンになるのではないでしょうか。
選手として成熟しているのはロベルト・レバンドフスキと新加入のイルカイ・ギュンドアンくらいでしょうか。選手も監督もまだ若いので伸び代たっぷり。バルサを推すなら今が最良のタイミングではないでしょうか。
特にブスケツの退団がもたらす影響は計り知れません。15年に渡ってバルサの中盤の主として君臨してきた選手がいなくなることで、バルサの中盤はそのメカニズムの変更を余儀なくされるでしょう。失ったものは大きいですが、そのあとを継ぐ選手たちがどのように影響力を増していくのか。23-24の大きな注目ポイントになるのではないでしょうか。
2,新加入選手のプレー
プレシーズンと言えば新加入の選手のプレーが1つの楽しみになります。今夏の加入と放出は以下にまとめました。
今季の目玉は何といってもイルカイ・ギュンドアン。欧州王者のキャプテンの到来は財政難のクラブにとって神の恵みでしかありません。
中盤の複数ポジションをこなすことができますが、シティでは2列目からシャドーストライカーのようにボックス内に侵入してゴールを量産してきました。なので本来は高い位置で起用したいところですが、バルサの2列目はペドリやガビなどの中心選手がいて、逆に中盤の低い位置はブスケツが抜けた分手薄なポジションとなっています。なので、バルサではどのような役割を任されるのか!という部分はプレシーズンで注目したいところです。
イニゴ・マルティネスは経験豊富なスペイン人CB。過去には同じバスク地方のレアル・ソシエダからアスレティック・ビルバオへ「禁断の移籍」を果たし、話題となった選手です。即レギュラーの選手ではないと思いますが、貴重な左利きCBとして重要な働きをしてくれるはずです。特にシャビが本格的に3バックを導入するのでは?という噂もあるので、その場合は左サイドを取り仕切ってくれることに期待しましょう。
オリオル・ロメウは12シーズンぶりの古巣復帰となりました。バルサトップチームではほぼ出場しないまま、チェルシーに引き抜かれ、その後複数クラブを渡り歩いた変わったキャリアを持っています。最も在籍が長かったのはサウサンプトンで、プレミアリーグで239試合に出場。カンテラーノが30歳を超えてから出戻りは近年ではちょっと事例がなさそうです。
ぶっちゃけ言うと、妥協案であることは間違いないです。お金があったらスビメンディやらキミッヒやらブロゾビッチなどの一級線を獲得したかったところ。シャビもブスケツの後釜は最優先事項って言ってましたから。スポーツディレクターのデコも「本当にロメウでいいの?」と疑問視していたという報道も出ていました。まあ、CLで上位進出したい!というシーズンにキャリア通じてCL歴4試合のベテラン補強なのでそういう意見が出るのもやむなしです。
という前評判を覆す働きをしてくれたら嬉しいですね。流浪の末の古巣復帰はドラマ性がありますし、他のカンテラーノたちにも勇気を与えてくれると思います。
トップチームへの加入ではありませんが、既に大物の風格を漂わせるのがミカエル・ファイエ。フェイなんだかファイェなんだかカタカナ表記は定まりません。セネガル産の左利きCBです。Bチームからのスタートになるとのことですが、今季の台風の目になるやもしれません。既に練習ではDFリーダーのアラウホとコンビを組んでいるらしく、このアメリカツアーでお披露目されるやもしれません。
ヴィトール・ロケは今のところ、2024年夏か冬の加入が濃厚なようです。
3,残留をかけたサバイバル
今季のバルサは首尾よく補強を低コストで成功させているものの、コストカットのための放出があまり進んでいない状況です。リーガのサラリーキャップは厳しいので、せっかく獲った選手が給与枠の関係で登録できない!みたいな展開になる可能性だってあります。問題なく登録はできる!みたいな楽観的な報道はありますが、実際22‐23はガビのトップチーム登録がリーガによって弾かれました。
当然放出候補の選手たちはいるのですが、いずれもバルサ残留を第一希望としているため、なかなか具体的な交渉まで発展しない悩みがあります。昨夏と違って今夏はトップチーム登録の選手全員をツアーに連れてくる決断をシャビはしました。なのでツアー中に改めて最終査定が行われることになるでしょう。
🚨 The squad for the 2023 US Tour! 🇺🇸 pic.twitter.com/piaDYSESmh
— FC Barcelona (@FCBarcelona) 2023年7月19日
フォーメーション図はあくまで僕の主観です。Bチームの選手はなんとなくで当てはめただけなので、間違っているかもしれません。
この中で主な査定対象になりそうなのがこの7選手。
レンタルバックの選手と昨季出場機会が少なかった選手が中心ですね。この選手たちの去就も気にしながらプレシーズンを追いたいところです。
4,Bチームの選手たちの昇格
今回はBチーム登録の選手が8選手呼ばれています。毎年のようにオフシーズンはチャンスの時期となりますが、今夏はそのチャンスが例年よりも大きいものになるのではないでしょうか。
今季はカンテラーノにとってまたとないチャンスのシーズンになるはず。レギュラークラスの補強と呼べるのはギュンドアンのみ。主力組とサブ組の実力が乖離しているスカッドになっているのでブレイクすれば一気に準レギュラークラスくらいまで駆け上がれそう。 https://t.co/bx8XA24d6R
— Hikota (@BarcaHikota) 2023年7月20日
普段Bチームを追えているわけではないので、詳しく書けるほどの知識はありません。簡単に僕が今回のプレシーズンで個人的に注目している3選手をあげます。ファイエ君は書いたのでそれ以外で。
マルク・カサド
Bチームでピボーテを務めている選手。既知の通り、バルサは3列目が手薄も手薄なのでこのプレシーズンで戦力になることを証明すれば一気にトップチームでの出場機会が増えるかもしれません。過去のプレシーズンでは突然右SBで起用され、騒ぎになりました笑
アレイシ・ガリード
シャビのお気に入りと言われているので、今季トップチームに絡む機会も多いのではないでしょうか!既に昨季のリーガエルチェ戦でデビューしており、その際に「ボールロストしたら2度と起用しない」と言われたそうです(笑)。インテリオールを主戦場とする選手のようですが、
ラミン・ヤマル
新たなカンテラの才能です。練習では16歳にしてメッシが長年務めていたフリーマンをやっているらしいです。この時点でマジか!って感じですよね。少々パーソナリティに問題があるとも言われていますが、その才能は特大。今後が楽しみすぎる選手です。
5,フレンキー・デ・ヨング
今季のキープレイヤーを1人あげろと言われたら絶対この人です。フレンキー・デ・ヨング。アンカーに大物を獲得できなかったので、ブスケツ後初年度のバルサにおいて彼の出来不出来がチームのカギを握ります。
フレンキーはフィジカルと技術を兼ね備えた能力の高いミッドフィルダーですが、そのイメージと裏腹に色々なタスクを与えすぎると良さが軽減されてしまう傾向があります。気が付いたら背負い込みすぎて独りよがりなプレーに終始してしまうのが悪いときの彼です。
22-23ではブスケツと上手く役割と責任を分担をしたことで、フレンキーのパフォーマンスは上昇傾向にありました。しかし、気配りしてくれたブスケツの退団によってフレンキーのプレーがどうなってしまうのかちょっと気がかりなところではあります。
フレンキーが全部やろうとしないようにシャビがチームのメカニズムを再編できるか。そこにプレシーズンは注目していきたいなと思っています。
まとめ
ここまで、簡単に見所をまとめてきました!簡単に行かなさそうな23‐24シーズンですが、その分楽しみと期待も大きいものがあります。今季を機にバルセロナを応援したい!という日本人が増えたらいいなあと思ってます。今季もよろしくお願いいたします!
最後に願望込みの初戦ユベントス戦にスタメン予想置いておきますね。
願望込みのユベントス戦先発予想。
— Hikota (@BarcaHikota) 2023年7月20日
合流が遅かった組とイニゴ、バルデを外すとこんな感じのスカッドになる。
早めにアラウホファイエコンビ試しておきたい。ペドリと組ませてカサド、ガリードがどこまで通用するかも。ヤマルは右がベターだけど、左でどれくらいやれるか長い時間で見たい。 pic.twitter.com/WQqIv6v7Ql
最後までお読みいただきありがとうございました。