Hikotaのバルサ考察ブログ(仮)

主にFCバルセロナが好きです。他サポの方大歓迎です

【マッチレビュー】CL1回戦1stレグ オリンピック・リヨン対バルセロナ

遂にCL再開!さて、どのような試合になったのでしょうか。

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スタメンです。ホームのリヨンは大黒柱のフランス代表フェキルが欠場。デパイをトップ下に配した4-2-3-1でスタートします。一方のバルセロナはいつも通りの布陣。攻撃時2-3-4-1、守備時の4-4-2の可変システムで挑みます。中盤にはビダルではなく、今シーズン右サイドバックを務めることの多いセルジ・ロベルトが入ります。

【前半】

序盤から高いポゼッションと素早いネガティブ・トランジションで主導権を握るバルセロナ。完全にCL仕様です笑。気合が入ってますね。中盤のバランスが非常によく、ボール奪取からのショートカウンターで度々チャンスを作ります。一方のリヨンは守備時は4-4-2でブロックを作ります。トップ下のデパイは下がるのではなく攻め残る形です。リヨンとしては攻撃時、デパイを上手くフリーマンとして活用したい意図が窺えましたね。これは選手のタイプによるものかと思いますが、左ウイングのテリエはインサイド、右サイドのスピードのあるトラオレはワイドに開いてプレーをすることが多かったですね。序盤には1トップのムサ・デンベレのロングボールの落としをテリエが強烈なシュートを放ち、テアにスーパーセーブを強いたシーンに象徴されていたように、左サイドのほうが機能していました。デパイは割と自由に2列目を動き回って上手く数的優位を作ろうという意図がありました。前半のシュート数はリヨンが4、バルサが13。しかし、リヨンのほうも30分以降持ち直しましたので、シュート数の差ほど圧倒したわけではありませんでした。

◎4-4-2の構造的弱点。ライン間と大外のレーン

さて、この試合ですが、バルサもリヨンも4-4-2でブロックを組んできました。最もオーソドックスかつメジャーな守備陣形ですが、明確な弱点が2つ。1つはライン間。4-4-2では綺麗な3ラインを作ることが肝要になってきます。しかしどうしてもFWラインとMFラインの中間、さらにMFラインとDFラインの間にスペースが出来てしまいます。特にMFラインとDFラインの間のスペースはバイタルエリアと呼ばれる、非常に危険なエリアです。このスペースをどう埋めるのかが守備側にとってキーだったりします。特に中盤で数的有利を作ろうと攻撃側は意図してきます。そのようなときにDFラインの選手がポジションを遵守するのか、人を捕まえるのかは非常に難しい判断になってきます。

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図を見てください。バルサ攻撃、リヨン守備時の簡単な図を作りました。MFラインとDFラインの間のスペースをハイライトしておきました。攻撃側はここを使いたいし、守備側はここを使われたくない。特にバルサにはメッシというライン間でボールを持たせたら何でもできてしまうアタッカーがいますからね。ここはリヨンとしては絶対に使わせたくはない、ということでリヨンは低めのライン設定で、中盤の位置を下げ、さらに両ワイドが中央に絞ることでライン間のスペースを消してきました。ホームでは殴り合いを仕掛けてくると予想しただけに慎重な入りには些か驚かされました。アウェイゴールを奪われることは避けたかったのかもしれません。そして中央に全体的に絞る分、大外のレーンの選手は自由になります。ここも4-4-2の弱点の1つですね。バルサで言えばセメドとアルバ、リヨン側ではトラオレとメンディが比較的自由になりやすかったと思います。

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こちらは前節バルサバジャドリードバルサボール保持時の陣形です。バジャドリードは5-3-2のフォーメーションで挑んできました。図を見ていただければわかるようにかっちりバルサのシステムとかみ合わせてきました。大外のSBはWBが必ず見るという原則の守備を敷いてきたため、この試合バルサはサイドをほとんど有効に使えませんでした。それに比べれば幾分かサイドを活用することができていたかと思います。得点には至りませんでしたが。サッカーには完璧な守備戦術など存在しません。どこかを塞げば、どこかが空きます。元ブラジル代表のジジはこのような言葉を残しています。「サッカーは寸足らずの毛布だ。足下にかければ上半身が寒い、頭から被ると足が出る。」

【後半】

後半開始です。前半に比べるとバルサのネガトラの強度は低下します。それが影響してかリヨンのカウンターも鋭さを増します。先述した通り、リヨンは2トップが攻め残るためバルサの2CBと数的同数になるシーンが度々あり、危険なシーンを作られます。しかしピケ、ラングレの安定感が素晴らしく、後半はほとんどシュートまで持ち込ませんでした。頼りになりますね!ちなみにバルサもメッシとスアレスが攻め残りますが、リヨンの右サイドバックのデュブワがほとんど攻撃参加をしなかったため、3枚で対応できていました。さて先ほども書いた通り、大外のレーンが空くのでジョルディ・アルバを上手く活用しながら決定機を創出するバルサですが、決め切ることができません。リヨンのほうは恐らく0-0でもいいというスタンスでしたね。リスクかけずにあくまでムサ・デンベレとデパイのカウンターのみという姿勢。バルベルデコウチーニョビダルを投入しますが、是が非でも得点を奪いに行くという感じはあまりなく。今日もメッシの日ではありませんでしたかね。試合はこのまま0-0で終了。決着は3月のカンプノウでのセカンドレグに持ち越されました。

 

【雑感】

リヨンとしては「ホームで失点しないこと」を目標にした位置づけの試合だったかと思います。個人的にはグループステージのマンチェスター・シティ戦のように5バックを採用して、5レーン全て埋めてくる可能性もあるかと思っていましたが、4-4-2できました。リヨンのチーム事情は詳しくありませんので、もしかしたら怪我人やフェキル欠場などのチーム状況で組めなかったのかもしれませんが、5レーンを全て埋めて幅をカバーすることより、ライン間のスペースを消すことに重きを置いたのではないでしょうか。メッシやデンベレにスペースを与えてしまえばおしまいですからね。その結果としてジョルディ・アルバには結構スペースが与えられて25本ものシュートを浴びることになりましたが、リヨンとしては一番危険な部分を消すという明確なゲームプランをもっていたかと思います。無失点ですから、結果オーライですね。2ndレグはエースのフェキルが帰ってきます。また違ったアプローチになるのではないでしょうか。

バルサとしては捉え方が難しい試合ですかね。カンプノウで勝ってしまえばいいので、全く不利な状況ではないですが、決定機はあっただけに1点でもアウェイゴールが欲しかったのが本音ではないでしょうか。久々に中盤起用されたセルジ・ロベルトですが、いいパフォーマンスだったかと思います。ラキティッチと並んで気の遣える選手2トップですから、中盤のバランスは非常に安定し、ブスケツの良さが出ていました。あとはやはり4-3-3から4-4-2に移行する際、サイドを難なくこなせるセルジがいるとスムーズに配置が完了します。縦関係を組んだセメドも活き活きしていたため、これからもCLを中心にセルジの中盤起用は非常に有用なオプションとして活用されていきそうです。そしてセメドの充実ぶりは本当に頼もしい。後半リヨンのカウンターから、デパイとの1対1を涼しい顔して制した姿には風格さえありました。攻撃面の課題がよく指摘されますが、ポジショニングを含め、次第によくなってきています。シーズン序盤は苦しんでいただけに嬉しい活躍になりました。彼が一本立ちをしてくれれば、万能かつ運動量豊富なセルジを前線や中盤で起用できるので、戦術の幅はかなり広がりますね。逆に物足りなかったのは3トップですね。3人合わせて17本ものシュートを放ちますが、枠内シュートはわずか3本。今まで結果を出し続けてきた3人だけにバジャドリード戦に続いての不発は気になるところです。特にメッシにとってはまたしても消化不良だったのではないでしょうか。息子さんにまた試合後怒られますかね笑。ただ、これは一時的なものだと思います。恐らくメッシやスアレスを非難する声が挙がっているかと思いますが、また得点を取り始めればすぐ称賛に変わります笑。彼らはチームにおいて結果を残さなければいけない選手なので、批判はあって当然ですが。コウチーニョ、頑張れ。セカンドレグにはアルトゥールが帰ってくるので、どのような試合になるかは楽しみなところです。ここからセビージャ、マドリ―、マドリ―と地獄のような試合が続くわけですが、僕達ファンにとっては楽しみが尽きませんね笑。

 

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