おはようございます。早速試合の方見ていきましょう
スタメンです。バルサの方はここからアウェイ4連戦の地獄の日程を考慮し、ローテーション。ボアテングをトップに抜擢して、ラングレ、ラキティッチをベンチスタートにして休ませます。一方のバジャドリードは前半戦の4-3-1-2ではなく5-3-2のフォーメーションを採用。守備的に試合に入ることが予想されます。元バルサのGKマシップに注目です。
◎今シーズン最悪のメッシ?
結論から言うと、前半は上手くいきませんでした。いつもとメンバーが違う分、チームにぎこちなさは確かにありました。しかし、それを差し引いても今日のメッシは本来のプレーから程遠いものでした。ドリブルやパスは悉く相手に引っかかり、シュートは枠に入りません。これほど調子の悪いメッシはあまり記憶にありませんでした。まあ彼も人間ですからね笑。ただ、問題はチームは不調のメッシに頼るほかなかったことです。あくまでもバルサは90分間メッシのためだけにプレーし続けました。これが今のバルサの限界なんですよね。メッシが不在時よりも、不調時のほうが依存度が浮き彫りになるのかもしれませんね。よく「FCメッシ」と他チームのファンから揶揄されますが、そう言われても納得せざるを得ないです。
さて、上の図の通り、今日のバジャドリードは5-3-2のシステムで守備を敷いてきました。これはバルサの攻撃時のシステム2-3-4-1(2-5-3)とカッチリ噛み合います。セビージャやジローナを始め、リーガでも3バックを採用するチームがかなり増えてきましたね。先述した通り、今日のメッシは普段の彼からすると絶不調と言っても差し支えない出来でした。その上、今日のメッシはほとんどの時間、定位置の右サイドではなく中央でプレーしていました。恐らくボアテングという明確なポストプレイヤーがいたこともあり、中央で密集を作ってそこを突破する意図だったかと思いますが、今日のメッシは密集を掻い潜る力はありませんでした。ボアテングは上出来だったと思います。彼にできることは全力でやってくれました。ただ、やはりできることできないことはっきりしているタイプなので、どうしても彼を前線に置くと攻め筋がはっきりしすぎてしまうきらいがあります。ということでバルサの攻撃はかなり中央に寄ってしまいます。そしてできることとできないことがはっきりしてるもう1人の選手がビダル。この試合も献身的に走り回り、ボール狩りを遂行した彼ですが、やはりボール保持時のクオリティは物足りないですね。メッシが中央に位置するため、右のハーフスペースはぽっかり空きましたが、そこを右インテリオールのビダルは上手く活用できませんでした。彼の評価はうなぎ登りですが、彼の限界を示した試合でもあったと思います。そのような選手ではないと言ってしまえばそれまでですが…。ビダルとアレニャは司令塔タイプのMFではないため、ボールを散らすことが出来ず、サイドも有効活用出来ずでしたね。アルバの存在感は皆無でした。カウンター返しからピケがPKを獲得して先制しますが、消化不良の前半でしたね。
◎多少改善した後半
さて、バルベルデはこの現状を見て後半からアレニャとビダルのポジションを入れ替えましたね。これにより幾分か中央左寄りに偏っていた攻撃が右のアレニャを中心に逆側も使えるようになってきました。アレニャはコパセビージャ戦でも左サイドで窮屈そうにプレーしていましたから、適性は右ですね。どん底の前半に比べれば、後半は多少ではありますが、改善したように思います。特に交代で入ったスアレスはCFとしての、ボアテングとの違いを見せつけました。4回くらいあった決定機は全て外しましたが笑。バジャドリードにも何度か決定機がありましたが、クオリティ不足に助けられました。中央を固めるバジャドリードにとっては今日のバルサは比較的与し易い相手だったと思うので、勝ち点を取れなかったのは悔やまれる結果かもしれませんね。GKマシップはビッグセーブを連発しました。素晴らしいパフォーマンスに拍手を送りたい気持ちです笑。
【雑感】
ローテをして、というかこのメンバーで挑んで試合内容が良くなるとは思っていなかったので、厳しい試合になるのはある程度想定内でした。スアレスやラキティッチ、ラングレを休ませての勝ち点3ですから結果としては悪くありません。先ほどの試合ではマドリ―がジローナに敗れました。マドリ―はローテをして敗れてしまいました。ローテーションをするのは口で言うほど簡単ではないということですよね。これでマドリ―との勝ち点差は9に広がりました。セビージャ戦、クラシコに向けて大きなアドバンテージです。今やどのチームもブスケツにしっかりマークをつけてくるので、インテリオールにラキティッチやアルトゥールがいないとビルドアップはかなり厳しくなってしまいます。アルトゥールが負傷してしまったのはかなり痛いですね。なぜ今日メッシが執拗に中央にポジションを取ったのか、よく分からないところではありました。恐らく中央で数的有利を作りたかったのでしょうが、今日の出来では厳しかったです。一方、ピケは素晴らしいパフォーマンスを見せましたね。PK獲得しましたし、安定感のある守備を披露しました。ラングレも休ませられましたし、リヨン戦から続くアウェイ4連戦に向けて守備陣が上向きなのは朗報でしかないですね。
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