Hikotaのバルサ考察ブログ(仮)

主にFCバルセロナが好きです。他サポの方大歓迎です

【考察】苦境に陥る天才。コウチーニョが中盤で起用されない理由とは? 後編

 こんにちは!コウチーニョ記事の後編です!前編をまだ読んでない方は是非こちらを!↓

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そして前編の記事にTTさんからコメントをいただきました!以下一部抜粋です!

さてコウチーニョですが、素人目にはまだリヴァプール時のポジショニングのクセが取れてないように感じてます。
守備プレスで相手を追いやる方向はクロップのサッカー、ボールを貰ってからの動き出しはまるでサラーやマネが前にいることを想定した動きをしているような、、、。そしてスアレスとメッシがコウチーニョがいて欲しい位置にいない→アルバが上がってるか見てない→自分で打開を試みる→取られる or 無難なバックパスが続いているように見えます。味方がボールを持った時はこれと逆でコウチーニョが良い連携を取る良い位置にいないかと、、。

素晴らしい分析ですね。リバプール時代のクセが抜けていないというのは面白い見解です。クロップもかなり特殊なサッカーをしますからね。僕が詳しく語れるほどリバプールを追えていないのでここでリバプール時代との比較はなかなかし辛いのですが・・・笑。もしリバプールに詳しい方いらっしゃいましたら是非教えてください。また、Twitterやブログにコメントを頂けるととても嬉しいです。皆さん、お気軽にコメントしてください!

 

前編ではコウチーニョの現状から始まり、デンベレとのポジション争い、さらにはコウチーニョの中盤起用時の攻撃面について書きました。

それでは後編行ってみましょう!

 

◎今のバルサはメッシのチーム

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バジャドリー戦の442。明らかにバランスが・・・

 僕が今まで出した記事を全部読んでくださった方がもしいたら、聞き飽きた話だと思います。今のバルサは紛うことなくメッシのチームです。現代サッカーでは特例中の特例ですが、彼は守備を基本的に免除されてきます。そのため、非ボール保持時、バルサの中盤は右ウイングのメッシの守備負担を担保するために、「横ズレ」を余儀なくされます。前編で取り扱ったバジャドリー戦のスタメンであれば、右インテリオールのラキティッチが右サイドハーフに進出、ブスケツコウチーニョがダブルボランチを組み、デンベレが左サイドハーフに落ちます(上図参照)。いや、どうみても守備薄いだろって陣形ですよね。コウチーニョの守備力はネイマールよりは高いと思いますが、ラキティッチやアルトゥールとは比べるまでもありません。今のバルサにとって、コウチーニョをインテリオールで起用するのは守備の観点からも極めてリスキーと言えるのではないでしょうか。ちなみにブラジル代表ではインテリオール務めてますよね。あれは横にパウリーニョやカゼミーロなど機動力と守備力のある選手がいてこそです。攻撃面でも左ウイングのネイマールはサイドのレーンでのプレーを好むため、コウチーニョとポジションが被らないんですよね。ブラジル代表では右でプレーすることもありますね。バルサとは事情が違うという点は認識しておく必要がありそうです。

 

コウチーニョは晒す選手、アルトゥールは隠す選手

 前編でもお伝えした通り、コウチーニョは非常に「アタッカー」気質の強い選手です。彼のプレー選択は常に「仕掛け」が優先されています。アタッカーであれば当然のことですね。しかし、彼のプレーは成功すれば得点に結びつくチャンスが大きくなる反面、ロストをすれば一転してピンチにつながりかねません。こちらも前編で書いたようにバルベルデバルサのインテリオールは低い位置でプレーすることが多くなっています。コウチーニョはやはりアタッカーらしくボールを「晒す」機会が多いので、チームとしてはそれを中盤センターでやられたら困りますよね。奪われたら簡単にショートカウンター食らっちゃいますから。一方、同じブラジル人でもアルトゥールは全く違うタイプのプレイヤーです。彼はボールを「隠す」ことに長けています。アルトゥールのプレーの1番の原則は「ボールを奪われないこと」です。彼は常にボールと相手の間に体を入れ、ボールを「隠し」てしまいます。こうなると、相手がボールを奪おうとすればファウルになってしまいます。同じブラジル人で、両者ともに圧倒的な技術を有していながらも、技術の種類が違うというか、使い所が違うというか。当然どちらが今のバルサのインテリオールに適任かはもう言うまでもありませんね。ちなみに、よくアルトゥールの課題としてラスト30メートルでのスルーパスが上げられますが、多分やろうと思えばできるんだと思います。セビージャ戦でもラキティッチのゴールを見事なアシストで導きましたし。今あまりそれが見られないのはアルトゥールが与えられた役割をきっちりと果たしている表れでもあるのではないでしょうか。

 

◎難解なコウチーニョの『トリセツ』

 ここまで読んでみて、なんだかコウチーニョって不器用な選手だと思いませんか?何でもやれそうに見えて実は1パターンのプレーに拘泥したりするんですよね。彼のためにチームを構築すれば多分圧倒的に活躍すると思いますが、西野カナの『トリセツ』ばりに面倒です笑。同じく『トリセツ』が面倒な選手としてイスコやエジルがあげられます。彼らもコウチーニョと同じく一級品の技術を持つマジシャンですが、戦術的柔軟性に乏しい選手達です。現代サッカーでは彼らのように一芸に秀でた選手ではなく、状況に応じて様々な戦術に対応できる選手が好まれる傾向にあります。今、イスコやエジルが所属チームで出場機会を得られていないのは偶然ではありません。コウチーニョは今、彼らよりは試合に出られていますが、今後同じ道を辿る可能性は否定できません。

 

コウチーニョバルサで生き残るためには?

 じゃあ、戦術的柔軟性を身につければいいじゃん!とは簡単には行きません。簡単に柔軟性って言えちゃいますけど立ち位置が5メートル変わるだけでピッチの景色は変わります。しかも求められるのはポジションの変更ではなくスタイルの微調整です。それは一朝一夕に身につくものではありません。でも身につけるしかないんです。少なくともコウチーニョバルサで生き残るためには自分のプレースタイルや得意なプレーを多少押し殺してでもチームに合わせる必要があると僕は考えています。何度も言うようですが、今のバルサはメッシのチームです。残念ながらメッシのためにプレーできない選手はバルサから退団する運命にあります。ラキティッチを見てください。彼はセビージャでバリバリの中心選手でしたが、バルサに入団するといきなりメッシの分も守備することを求められました。でも彼は難なく順応しました。それは彼の能力はもちろんのこと、順応するだけの戦術的柔軟性と献身性を持ち合わせていたからです。その結果、ラキティッチは30歳を超えた今でもバルサに不可欠な存在であり続けています。ラ・ロハとバレンシアで絶対的なエースだったダビド・ビジャバルサに入団すると不慣れな左ウイングのタスクを任されます。彼はのちに「逆サイドのペドロを見て守備の動きを学んだ」と述べています。W杯の得点王が6つ下の若手を懸命に観察して真似たのです。これはなかなか簡単にできることではないでしょう。コウチーニョに欠けているのはもしかしたらこのような姿勢かもしれませんね。何か精神論のようになってしまいますが笑。ただ、自分のプレーを出し切れば活躍できるほど、バルサは甘い環境ではありません。デンベレが活躍し始めているのは何となく周りを立てながら、自分も活きる術を体得しつつあるからでしょう。コウチーニョは今年27歳。あまり順応する時間は残されてはいません。

 

◎露呈したフロントのチグハグさ

前編の冒頭に、僕はコウチーニョの獲得に疑問を呈しました。なんとなくその理由が分かっていただけたでしょうか。僕はリバプールやブラジル代表でのコウチーニョを観ていて、バルサの中盤ではプレーできないと考えていました。これは実力ではなく選手のタイプの問題です。結果として現在、左ウイングのたった一つの椅子を、クラブ史上移籍金NO1とNO2が争っているのです。これはどう考えてもフロントの先走りだったのではないでしょうか。バルベルデとフロント陣がどこまで連携を取れているのかは分かりませんが、外から見ていると、バルベルデがこの1年非常に難しいやり繰りを強いられたのは間違いありません。今シーズンのラングレやアルトゥールの獲得で成功を収めましたが、引き続きフロントに対しては厳しい視線を送る必要がありそうです。

 

如何だったでしょうか。結構コウチーニョに対して厳しいことを書いてしましました。もしかしたらコウチーニョファンの方の反感を買ってしまったかもしれません笑。しかし、現状はかなり厳しいものがあります。将来のバロンドール候補であるデンベレは日進月歩で成長しており、来シーズンからはオランダの至宝、フレンキ―・デヨングの獲得も決定しています。コウチーニョバルサの入団会見で「夢が叶った」と笑顔で語りました。夢のクラブで成功を掴むことを簡単に諦めないでしょう。そして僕はコウチーニョを応援しています。彼の能力が必要になるときが必ずくると思います。今その時に備えて爪を磨ぎ、我慢すべき時期です。

 

頑張れ、コウチーニョ

 

 

最後までお読みいただきありがとうございます。