Hikotaのバルサ考察ブログ(仮)

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【日本代表】エクアドル戦1-1 コパで得たものとこれでいいのか感

こんにちは!コパ・アメリカ第三戦、エクアドル戦に引き分けた日本は残念ながらグループステージ突破ならず。決勝トーナメントでブラジルと戦うことは実現しませんでした。

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エクアドル

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 エクアドル戦のスタメンは上図の通り。ウルグアイ戦からは安部→久保の交代のみ。今大会のベストメンバーですかね。3試合連続のスタメンは植田、冨安、杉岡、柴崎、中島の5名です。エクアドルは第2戦チリ戦と同じく4-3-3のフォーメーションを基本布陣としています。

 

・試合雑感

チリ戦と同じく、日本の前線2人はアンカーをケアするポジション取りを意識し、エクアドルのポゼッションを妨害しようとします。

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CB+アンカーのビルドアップを上手く岡崎と久保のラインで足止めすることにある程度成功していました。言っても仕方ありませんが、メッシ&スアレスの守備貢献とはまさに雲泥の差笑。特に久保建英は頻繁に首を振ってアンカーの選手の位置を確認していました。エクアドルの左CBであるアルボレダはあまりボール扱いに長けたタイプではなかったため、彼に苦し紛れにボールを出させ、そこでボールを回収という守備の意図は読み取れました。森保監督の指示なのか、中の選手たちの判断なのかは定かではありませんが。結果的に前線で奪うというより、前線で限定をかけて後方で奪うという守備になっていましたね。

攻撃面に関しては狙いは明白。アンカー脇のスペースを三好、久保、中島に使わせること。

チリ戦でもその傾向はかなり見られたのですが、エクアドルのIHは人に対する意識が強く、アンカーの両脇のスペースが空く傾向にあります。当然エクアドルの試合は日本のスタッフが分析しているでしょうから、かなり意識していたのではないでしょうか。そして久保や中島、三好は皆そのスペースを使いたい選手でありますから、かなり日本の特長と親和性の強いエクアドルの弱点でした笑。

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中島翔哉の先制点も、中盤が前に出過ぎて(そしてDFラインが押し上げられずに)DFラインとMFラインがバラバラになった隙をついた見事な先制点でした。個人的には日本はもう少しうまくやればこの相手だったら4-1くらいで勝てたのでは?と思っていました。それくらい日本にとって与しやすい相手だったと思います。

やはり課題が見られたのは先制してからの試合運び。受けに回ったときに耐えられるだけの強度がコパ・アメリカレベルでは足りませんでした。流れが悪くなったときに守るのか、繋ぐのか、カウンターを狙うのかもう少しチームの中で徹底できるとかなり良いチームに仕上がるのでは。あまりに後方でのミスが多すぎるのも大きな課題です。そしてやはりハイクロスに弱いのは失点が証明してくれましたね苦笑。

後半はわりと一進一退に。エクアドルは右サイドバックがドリブルで持ち上がることで、中島翔哉の穴を的確に突きビルドアップの向上を図ってきました。エクアドルとしては簡単にボールを前進させられるポイントがあるのは大きな助けになったと思います。やはりちょっと頑張ったくらいでは守備力は向上しませんね。中島翔哉の大きな課題です。

両チームともかなりチャンスはありました。シュート数は互角。それだけにドロー決着は勿体なかったかなと思います。決め手を欠いたと言えばそれまでですが、これをFWだけの問題にするのはあまりに短絡的だと思います。もう少し試行回数が増えてくれば・・。

 

■本当に森保監督でいいのか?

こうして日本代表の南米諸国に対する挑戦は終わりを告げました。2分1敗。下馬評から言えばかなり上出来でしょう。他国から「2軍でコパに来た」と批判を受けましたが、爪痕はしっかり残せたと思います。驚いたのは若い選手たちの活躍です。ウルグアイやチリといった強豪国にもビビらずに戦う姿には日本サッカーの成長を感じずにはいられませんでした。将来が楽しみな選手が多くおり、3試合ワクワクしながら観戦していました。

しかし、やはり気になるのはチームとして何が通用したのでしょうか。この大会、選手たちにとっては大いに有意義なものになったと思います。しかしチームとして得られるものがあったのか疑問を抱かざるを得ません。残念ながら日本の選手のクオリティは急激に向上しているものの、W杯ベスト8のレベルの選手層ではありません。ブラジルやスペインを選手の質で凌駕する日は一生来ないかもしれません。

ただ、じゃあスペインやブラジルに一生勝てないのかと言われたらそういうわけではなく。力量の差を埋めてくれるのが戦術であったりディテールの部分だったりするわけです。で、この大会で森保監督を始め日本人スタッフがチームにどれだけプラスアルファを与えられたのでしょうか。個人的に、森保監督はチームの大枠だけ決めてあとは選手の自主性や能力に任せるようなチーム作りをしているのではないかと推察しています。

日本代表はこのような国際舞台に出るたびに「グッドチーム」の評価を受けますが、これもある意味「自分たちの得意なこと」を前面に押し出して戦っているわけですから当たり前な訳です。「日本人の強みを活かす」や「日本サッカーの日本化」というのは聞こえはいいですが、日本サッカーってそんなレベルにまで来たの?っていうのが僕の正直な感想です。

返す返す、ハリルホジッチをあのタイミングで解任させてしまったことには悔いが残ります。彼は人格的(コミュニケーション)に問題はあったのかもしれませんが、日本サッカーの問題点を的確にあぶり出してくれた監督でもありました。日本人の特性にマッチしていないという意見が当時溢れかえっていましたが、彼は戦術でチームにプラスアルファをもたらしてくれる稀有な監督でもありました。

そんな彼を不可解な理由で解任するに止まらず、「もう外国人監督から学ぶことはない」とばかりに日本人監督を就任させるJFAにはバルサフロントに似た狂気を感じます笑。いや、笑えませんね。「森保を就任させたい」というよりも「日本人監督が良いから森保」という選考基準が見え隠れするのが何とも言えません。

余談ですが、去年の冬、西野朗前日本代表監督の講演会に参加しました。その時、彼がこう仰っていました。

技術委員長時代から森保氏には監督就任を打診していた。彼の代表監督就任は既定路線

まあつまりハリルホジッチ在任中から日本人監督でっていうのは決まっていたわけです。なぜ日本人が監督を務めるべきかという肝心のところはぼやけたままで。田嶋会長は「コミュニケーション」の問題をしきりに強調していますが、ザッケローニやアギーレ時代にそのような問題が顕在化したことはほとんどなかったと記憶しています。単純に母語が喋れるという理由で日本人監督が選ばれているのなら相当短絡的と言わざるを得ません。

私見を述べれば、日本代表には欧州で経験を積んだ外国人監督を連れてきて欲しいと思っています。選手の質が上がり、ヨーロッパの舞台で躍動する日本人選手が増える一方、世界で戦う日本人監督はほとんどいません。日本人監督は依然として世界基準からはかけ離れてしまっています。まだ日本代表は学ぶべきことが多くある段階です。勿論、経験があれば誰でもいいというわけではありませんが。

今回、東京五輪世代が躍動したのは森保監督がA代表と五輪代表を兼任していることがいい方向に出た部分があります。そこは素直に評価したいところです。しかし、森保監督では「グッドチーム」は作れても、「勝てるチーム」は作れない。それが現時点で僕が思うことです。

 

■気になった選手

・中島

コパの舞台でもとにかくドリブル、ドリブル、ドリブル。批判も出て来たけど彼の仕掛ける姿勢は大いに肯定したいところです。組織に如何に彼のドリブルを組み込めるかは監督の腕の見せ所。決定的な選手になるか、弱点になるか。わりとこの1~2年が勝負どころ。

・柴崎

前記事でも触れたけどとにかくパフォーマンスが高かったです。間違えなく日本のMVP。良い移籍になるといいな。

・三好

こちらも前記事で触れた通り素晴らしい。堂安からスタメン奪取できそうな気がする。

・冨安

本当に感服しました。このレベルのCBが遂に・・・感笑。サイズがあって、足元があって、対人に強い。彼一人の存在で戦い方が変えられそうなくらいクオリティが高い。

・板倉

最初の方法はがちがち。だったけど柴崎のよこで徐々に守備面で存在感を発揮。パス出しに課題はあるものの、スケールはなんとなく大きそう。彼が定着できれば3バック→4バックの可変もできそう。夢がある。

・上田

決定機を外しまくる。とにかく動き出しとポジショニングが巧みすぎる。彼が決定機を活かしていれば勝ち抜けられたかもしれないという事実は忘れてはいけないが、彼がこの経験を今後のキャリアにどう活かしていくのか、今後のストーリーは興味深い。

・杉岡

個人的に日本のこれからの大きな課題だと思っているのがSBのポジションで、かなり期待をしていた選手。3試合通じてよく頑張ってくれたという印象と、もう少しやれたかなと思いが半々くらいですかね。SBについては次回書くのでそちらを是非!

・久保

やはりクオリティは別格。シンプルにひとつひとつの技術、ポジショニングのレベルが高い。先述した通り、それは守備面にも現れる。厳しいことを言えば結果は欲しかった。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。