Hikotaのバルサ考察ブログ(仮)

主にFCバルセロナが好きです。他サポの方大歓迎です

【マッチレビュー】19-20 ラ・リーガ第23節 ベティス対バルセロナ

こんにちは。さてさて、バルサは今節、ベティスのホーム、ベニート・ビジャマリンに乗り込んでのゲーム。ミッドウィークのコパ・デル・レイ敗退から果たしてチームは立ち直れるでしょうか。

対戦相手のベティスはここまで勝ち点28で中位に位置しています。今シーズンからルビが監督を務めていますが、ベティスの戦力からするとこれは物足りないと言わざるを得ません。バルサとしては、前回対戦は5-1で叩いているだけに、ここは勝ち点3を奪っておきたいところです。

www.footballhikota.com

尚、今週はバタバタしてしまっているのでいつもより短い簡易レビューになります。要点だけまとめます。しばらくはこの形が続くかもしれません。ご了承ください。

 

◾︎スタメン

f:id:hikotafootball:20200214031415p:plain
ホームのベティスは4-1-4-1のような構成に。右サイドバックのエメルソンはバルセロナベティスの共同保有。右サイドハーフのアレニャはバルサからレンタル中。そしてバルトラとアレックス・モレノバルサ出身とバルサに縁のある選手が多いチームになっています。

一方のバルサは、アンスとジョルディ・アルバをベンチにおき、ジュニオル・フィルポが久々の先発を飾ります。選手層が薄く、中々主力を休ませられない状況ではあります。台所事情はかなり苦しめです。

 

バルサの4-3-1-2

予想に反して、この試合バルサはいつもの4-3-3ではなく、セメドロベルトを右インサイドハーフに、ビダルをトップ下に配した4-3-1-2で臨みました。まずはここを考察していきたいなと思います。

f:id:hikotafootball:20200214031748p:plain

予想された形

チーム事情的な観点から、単純にアンスを休ませたかったという事情はあるのでしょう。現チーム唯一の純粋なウイングタイプである彼は17歳でありながら代役のいない存在になっています。セティエンの考えとしてはセルジ・ロベルトやグリーズマンはサイドの選手ではないのでしょう。

アンスがいないのであれば、中央密集型の形にして幅はスピードのあるセメド、ジュニオルの両SBに任せてしまおうといったところでしょうか。ここまで重要視されているアンスはすごいですし、逆にここまで17歳に頼ってしまうバルサの今の苦しさを端的に表しているような配置に僕の目には映りました。

あとは先のビルバオ戦でも課題にあげた「9番」不在の解決をビダルトップ下に求めたのかもしれません。彼もまたピッチの上で柔軟に役割を変えられる選手です。ビダルに求められるのは3人目のアタッカーとしてメッシとグリーズマンを「解放」することです。

www.footballhikota.com

ただ、ビダルは対面のギド・ロドリゲスにかなり苦しめられ真価を発揮できませんでした。メッシとグリーズマンの連携はまだまだ。ここは2人をピッチ内外で繋いでいたスアレスの不在が大きいのでしょうか。両者ともにストライカーが前にいて生きるタイプではあるので、難しいですね。9番求む。

個人的にはこの配置がメインになることは恐らくないと考えています。あくまでチームの現状とローテーションを兼ねて採用されたものだと思います。

 

ベティスの対策

そのようなバルサの形に対してベティスも4-3-1-2のような形で前からハイプレスをかけていきます。これやり方として面白かったのは、ブスケツを見るのはCFのイグレシアスで、CBにプレスをかけるのは両サイドハーフになります。そしてSBにはSBが背後を捨ててプレスをかける攻撃的守備を敷いてきました。

f:id:hikotafootball:20200214032512p:plain

ベティスプレスの形

ブスケツを1トップが見る形って大体相手が引いてる時が多いんですが、ハイプレスでCFにこのタスクはかなり珍しいですね。コースを切るだけではなく、結構ガッツリ、ブスケツについていくシーンが見られました。非常に献身的ではあったものの、ゴールからかなり離れてしまうので、CFとしてのタスクとしてはかなり厳しめですね。

はっきりしていたのは両サイドの守備の違いで、ボールを前に運ばれた際に、右サイドバックのセメドに対してはフェキルが下がって対応していました。一方の左のジュニオルは対面のアレニャが放置していることが多かったように思います。むしろアレニャは中央寄りに立って中央を封鎖するシーンが目立ちました。アシンメトリーな構成ですね。

ただ、このような可変システムは最近流行っているものの、明確な弱点があります。それはトランジションの際に、一部選手に大きな負担がかかってしまうこと。特にベティスのやり方だとSB、SH、CFはかなり過負荷だと思います。ベティスは前半首尾よく2点を奪ったものの、後半は息切れしました。ベティスにはボールプレーヤーが多いですし、ボールを保持されることに対して耐性がある選手ばかりではありません。

その点、苦戦した前半もめげずにボール保持を続けたセティエンと選手たちの努力が報われた試合とも言えるでしょう。後半はベティスのインテンシティが見るからに落ちましたから。ただ、ビルバオのように走れるチームはギリギリ90分間もってしまうので、そういうチームとのアウェイ戦は本当に厳しいです。

 

■信頼されないジュニオル

バルサの肝は右サイドの組み立てです。メッシを中心としたポジションチェンジで、配置をズラし、そこから糸口を見つけて中央突破、またはスペースのある左サイドのアンス・アルバのスピードを活かしていくのが基本スタイルです。そのため、左サイドの守備を強化するのは自然な流れです。左インテリオールに本来アンカーのウィリアム・カルバーリョを起用したのもある程度、右サイドからの構築に歯止めをかけるためでしょう。

f:id:hikotafootball:20200214034627p:plain

ジュニオルにパスが出ない

右サイドに人が寄る分、左サイドは手薄になります。そのため、意図せずジュニオルがアイソレーションのような形でフリーで左サイドで待っているシーンが散見されましたが、ほとんどパスは来ませんでした。チームから信頼を勝ち得ていない何よりの証拠でしょう。彼自身もどこか自身がなさそうにプレーしています。

本来であれば、スピード豊かに左サイドを疾走し、得点に絡むプレーが得意のはずの彼。慣れ親しんだ恩師セティエンの就任が追い風になればいいのですが。やはりビッグクラブ特有の重圧に苦しむ選手は苦しみますよね。そう考えると、難なくプレーしているフレンキ―ってやっぱり怪物なんだなと。

前半、結構ベティスのプレスに苦しんだだけにフレンキ―のゴールは大きかったですよね。中盤から飛び出してメッシの浮き球スルーパスを胸トラップして決める完璧なゴールでした。アルトゥールの記事でも書きましたが、インテリオールが積極的に前線に飛び出してゴールに絡むとワクワクしてしまいます。

www.footballhikota.com

 

 ■フェキルとギド・ロドリゲス

前半は2回リードを奪ったベティスですが、その立役者が左サイドのフェキル。1ゴール1PK奪取、さらには前半だけでバルサの選手に3枚イエローカードを提示させるなど暴れまわりました。彼は非常にオールラウンドな選手で、サイドのレーンでも内側でもクオリティの高いプレーを披露します。単独突破も周りと連携して崩すのも上手いです。

ベティスはビルドアップの際に収まりのいいサイドのフェキルに縦パスをよく送っていました。彼はDFを背負えますし、そこからターンしてファウルを誘発することもできます。重心の低いドリブルで比較的低い位置からも運ぶことができるので、前半はかなり苦しめられました。

本当にこのレベルの選手を連れてこられたベティスのフロントは称賛されてしかるべきです。本来もっと大きなクラブでプレーしていてもおかしくない選手。このようにクオリティの高い選手がリーガでプレーしてくれるとリーガファンとしては非常に嬉しいです。

もう1人厄介だったのがギド・ロドリゲス。類まれなるインターセプトと危機察知能力で対面のビダルをシャットアウト。ほとんど仕事をさせなかっただけではなく、センターサークルでボールを受け取ったビダルのコントロールが乱れた一瞬の隙を見逃さず、ボール奪取。これがフェキルの2点目に繋がりました。

f:id:hikotafootball:20200214032512p:plain

先述した通り、ベティスはSBもかなり前がかりにプレスに行く分、後ろが手薄になります。後方が3対3になることもしばしば。しかし、ここでもギドの能力はいかんなく発揮され、見事なカバーリングを何度も披露していました。彼の力でバルサの攻撃が足止めされることは結構ありました。

ベティスにはウィリアム・カルバーリョというトップクラスのアンカーもあるだけに、今後どのように起用されるのか楽しみです。また、アレニャも頑張っていて嬉しかったです。この試合では1アシスト。フル出場。本当に応援している選手なので、とにかくたくさんの試合に出て欲しいです。

 

■大きな大きなアウェイ戦勝利

2度リードされる苦しいゲームだっただけに最終的に勝ち点3を獲れたことはとてもポジティブに捉えるべきでしょう。セットプレー2発でしたが、アウェイではとにかく勝つことが大切です。フェキルとラングレが退場して10人対10人になってもボールを離さなかったバルサの姿勢は称賛されるべきです。

最後は上手くコントロールできたと思います。むしろ4点目を取ってもおかしくなかったので。先述した通り、序盤から根気強くボールを握ったことが終盤にちゃんと効いてましたね。ジャブを撃ち続けるのはとても大事なことです。少なくともここまでセティエンバルサは信念を貫こうとしていますね。

疲労が溜まっているであろうアンスを温存できたのも大きかったです。かなり苦しい台所事情ですが、彼がまだ17歳であることは考慮すべきですね。ここから1週間程度空きますから、他のメンバーもリフレッシュできるといいのですが。

さて、次はホームでのヘタフェ戦。カンプノウでの試合ですが、今シーズン絶好調のヘタフェとの試合は怖いものがあります。困ったのはCB。ラングレが出場停止、ウムティティとピケはケガで出場が危ぶまれている状況です。この危機に対してBチームのアラウホが起用されるのか、はたまた中盤のブスケツやフレンキ―をCBとして起用するのか注目が集まるところです。

いずれにせよ、リーガの優勝争いを鑑みても、ホームで勝ち点を落とすわけにはいきません。必勝です。応援しましょう!

 

 

最後までお読みいただきありがとうございます。