Hikotaのバルサ考察ブログ

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【マッチレビュー】リーガエスパニョーラ第35節 バルセロナ対レバンテ

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スタメンです。優勝に大手をかけているバルセロナは小規模なローテーション。メッシ、セルジ・ロベルト、ブスケツがベンチスタート。テア・シュテーゲン、ピケ、セメド、ビダルスアレスデンベレコウチーニョが連続スタメンですね。中でもピケ、スアレスはあまり休めていないので少々不安が残ります。

一方のレバンテは4バックを採用。こちらも残留がかかっていますから負けられない試合ですね。ドリブラーのホセ・ルイス・モラーレス、プレースキッカーのバルディはベンチスタートとなりました。

 

■中心はコウチーニョ

試合の主導権を握ったのはやはりバルセロナ。高い支配率でレバンテを自陣に押し込むみます。メッシ不在のチームで中心となったのは前節と同じくコウチーニョ。前半チーム最多のシュート6本を放ち、チーム2位のタッチ数を記録しました。

最近、よくメッシとコウチーニョの相性の悪さを主張する意見が増えていますよね。確かにメッシがいない時のほうがコウチーニョは活き活きとしているように映ります。やっぱりメッシがいるとボールは自然とメッシに集まってしまいます。ネイマールデンベレはそのような状況下でも上手くプレーすることができている(た)のですが、コウチーニョは彼らほど器用なタイプではありません。

メンタリティで言えば、さほど王様タイプには見えませんが、チームの中心に据えられてこそ力を発揮できるタイプの選手だと思います。メッシがバルサにいる限りは状況は変わらないので、バルサに残るのであればここは解決していかなければならない問題ですね。

とにかく、メッシがいないことでこの試合、コウチーニョは多分に時間とスペースが与えられた状態でプレーすることができていました。具体的にはアンカー脇のスペースを有効活用していましたね。このシチュエーションなら活躍できるよ!とばかりにクオリティを見せつけてくれました。ユナイテッド戦のゴールで吹っ切れた部分もあるのでしょう。積極的にゴールを狙っていました。

ただ決め切れなかった点は非常に残念でしたね。やはりサッカーは形式ではなく得点数で勝敗を決めるスポーツですから、結果を残せなければ、評価は厳しいものになってしまいます。

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■レバンテはなぜ4バック

この試合、疑問だったのはレバンテの4バック採用でした。戦前、5バックを予想しただけに、意外な選択でした。

5バックのメリットの1つとして、CBが前に出て人を潰しやすいという点が挙げられます。例えば今日中心になっていたコウチーニョバルサ側から見て左のハーフスペースでボールを持つ彼をマークするのは、基本的に5バックであれば右CB。右CBは後ろに2枚のCBとSBがいるため躊躇なくボールにアタックすることができます。

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ところが4バックだとコウチーニョを誰がチェックするの?というところが非常に曖昧になってしまいます。CBが出れば真ん中が手薄になり、SBが出ると大外のスペースをジョルディ・アルバに使われてしまいます。再三、このブログでは申し上げていますが、大外のスペースで脅威になれるアルバの存在は相手の守備陣の対応を非常に困難なものにしています。

監督としては攻撃的に行きたかったのかもしれませんが、今のバルサに対してはあまり賢明な策ではなかったように思いました。最近はバルサ相手に5バックで挑むチームは本当に増えましたからね…。 結局中盤のラインを下げざるを得ないので4バックにしてもあまりカウンターに移行できていませんでしたし。

 

■結局決めるのは

前半、0点で終わったものの、ある程度コウチーニョシステムは機能していました。しかしバルベルデは後半開始とともにコウチーニョを下げてメッシを投入します。これは恐らく前もって決められていた交代かと思います。コウチーニョは前節フル出場でしたし。古巣リバプール戦に向けてコンディションは充実してきたと思います。再びコウチーニョ砲が見たいところです。

さて、優勝を決めるためには勝ち点3が必要なバルセロナはエースメッシを中心にさらに攻勢を強めます。まあ、前半もかなり良い形は作れていたため、あとはフィニッシュの精度のみだったわけで。

そこで結局決めるのはメッシなんだよねという笑。62分、ビダルの素早いボールリカバリーから、ペナルティーエリア内のメッシにボールが渡ると、切り返し。2人のDFを欺くと冷静にフィニッシュ。大エースの得点で待望の先制点を手にします。もうさすがとしか言いようがありません笑。ここぞという時に点を取るからこそメッシはメッシなんですよね。

 

■優勝のプレッシャーで浮足立つ

しかし、ここからバルサはレバンテの猛攻を許してしまします。先制点から一分後のマジョラルの決定機はテアが防ぎましたが、その後モラーレスがGKとの1対1を迎えたり、バルディのシュートがポストに当たるなど、レバンテは多くのチャンスを創出しました。

バルサのように優勝に慣れているビッグクラブでもやはりプレッシャーは感じるもの。先制してからは優勝を意識してナーバスになっているように見受けられました。観ているこちらは非常にヒヤヒヤしましたね笑。

しかし、そこはさすがのバルベルデバルサ。持ち前の守備力、さらにセルジ・ロベルト投入による4-4-2採用によりレバンテに得点を許しません。このまま試合は0-0で終了。バルサが2連覇をカンプ・ノウで決めました。

 

■26度目のリーガ王者、悲願のCLへ前進

ということでリーガ・エスパニョーラ優勝です!おめでとうございます!いやー、やはり何回優勝してもいいものですね。特にリーグ戦は長丁場ですから喜びも大きいです。今シーズン、かなり苦しい戦いが多かったですから尚更。今シーズンのリーガ総括記事はまた今度出すので、そこで詳しく触れます!

しっかりと4月中にリーガを終わらせることができたのはCLを戦う上で非常に大きいです。スアレスのコンディションは気になるところですが、メッシは休養十分。あ、リバプール戦にむけてのマッチプレビュー記事も出すので、詳しくはそちらで話しましょうか笑。

何はともあれ、本当におめでとう!あと2タイトル絶対に掴みましょう!

 

 

最後までお読みいただきありがとうございます。