Hikotaのバルサ考察ブログ

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【考察】22-23シーズン前半戦 選手評価(GK・CB編)

こんにちは!Hikotaです。とてもお久しぶりです。最近はボチボチTwitterの頻度も上がってきましたが、ブログは久しく書いてなかったです。書きたい欲はとってもあるので書けるときに書きます。

今回は22-23シーズンの前半戦が終わったということで、ここまで選手評価を綴っていきたいなと思います。といっても点数をつけるのは好きじゃないのでザーッと思ったことを書くだけです。

例によってあくまで僕の主観なので、へー、ふーん。くらいのテンションで読んで頂ければ!それでは。

 

GK

アンドレ・マルク・テア・シュテーゲン

「覚醒」という二文字が最も似合うシーズンではないでしょうか。今季がGKとして断トツのベストシーズンであることに疑いはありません。

テア・シュテーゲンスタッツ変遷(データは「FBREF」より)

テアが正GKになったシーズン(16-17)から今季までのスタッツをまとめてみました。特筆すべきはセーブ率。17-18シーズンに79.4%という高い数値を記録して以降、下がる一方でした。昨季はセーブ率70.6%という凡庸な数値を記録。これは21-22シーズンのリーガ・エスパニョーラ所属のGKで15番目の数字でした。「ニア・捨てーゲン」なんて造語が流行ったりもしました。

それに対して今季はまるで別人。ここまで歴代最高の17-18シーズンを遙かに上回るセーブ率88.4%を記録。現在世界最高の呼び声の高いマドリーのクルトワは、今季81.1%なので当然リーグでも断トツの数字です。

勿論、被枠内シュートのデータが示す通り、チーム全体の守備組織が機能しており飛んでくるシュート自体が減っているというのも考慮にいれるべきでしょう。しかし、セーブ率88%は簡単に実現できるものではありません。相手からしたら10本枠内にシュート撃ってようやく1本入るって確率ですからね。とんでもないです。

巷では「植毛」のおかげなのではと囁かれたりしてますね。確かにふさふさになりました。真偽は分かりませんが、フットボールにおいて自信はとっても大切な要素なのは間違いありません。今のテアは一回り大きく見えるというか、とにかくシュートやアタッカーとの1対1に臨む際に自信満々に見えます。相手に与える威圧感はトップレベルのGKのそれ、ではないでしょうか。

チームの失点数も僅か7ですし、前半戦MVPの候補に推したいですね。若干イージーパスミスが増えた気もしますが、収支で言えば大幅にプラス。後半戦もこの調子のまま行ってほしいです。

ちなみにテアは今季「浮き球のパス」の割合がバルサ加入以来最も多いそうです。これが何を意味するのかは別でまた考えたいですね!

 

他の選手は出場機会が少ないので割愛します!

 

CB

22-23シーズンCBスタッツ(『FBREF』より)
ロナルド・アラウホ

気が付けばレギュラー3シーズン目を迎えました。ピケの引退により、DFリーダーとしてのさらなる飛躍が求められています。

相変わらず負傷は多く、今季も3カ月級の離脱。ウルグアイ代表としてのW杯出場も逃してしまいました。守備者としてのポテンシャルはチーム、いや世界でも随一なだけに今後この負傷癖とどう付き合っていくのかにかかっています。そろそろ中堅という年齢に差し掛かったので改善するといいなと思います。ポジションは全然違いますが、あのメッシも若い頃は負傷続きでしたがグアルディオラの監督就任を機に体質改善しました。

とはいえ、ピッチに立った時のアラウホは本当に頼もしいの一言。今季のバルサは非常に守備組織が機能しており、ネガティブ・トランジションによる即時奪回で相手の攻撃の芽を上手く摘めています。しかし、プレッシングがハマらず守備陣がオープンな場面での守備を強いられることもあります。

最後の砦として、空中戦・地上戦両面で圧倒的な対人能力を誇るアラウホの存在は不可欠です。現在リーガで最も怖いアタッカーの1人であるヴィニシウスに対しても右SBとしてタイマンで完封。守備者としての「違い」を見せつけました。

今季垣間見られたのが、課題のビルドアップ面での成長。以前に比べると自信を持ってボール出し、持ち運びができているように感じます。相方のクリステンセンやエリックに比べるとまだまだですが、少なくともデビュー当初のバタバタ感は消えたと思います。

リーガ制覇並びにヨーロッパリーグ・国王杯に向けて彼のフル稼働は必須条件。さらなる成長と健康を祈りたいですね!

アンドレアス・クリステンセン

今季ここまでの最大のサプライズではないでしょうか。

チェルシーからフリートランスファーで昨夏やってきたデンマーク代表のCBは、いつの間にか絶対的な主力の1人として定着してしまいました。

移籍してきた当初、チェルシーファンの方々に評価を聞いてみたら、「3バックの中央ならまあ…」みたいな反応でした。チェルシーでは主力ではなく、良くて準レギュラーみたいな扱いだったみたいですね。なのでこちらも「移籍金なしで取れるCBとしては悪くはないかな」くらいの期待値だったわけです。ものの見事に裏切られました。

シーズン当初はエリック・ガルシアの方が重宝されていたと思いますが、10月ごろから立場が逆転。ジェラール・ピケの引退のショックがそれほど長引かなかったのは彼の好パフォーマンス故でしょう。アラウホの相方として不可欠な存在に。

CBとしての基本的な能力をバランス良く備えてます。120点のパフォーマンスが出力できるタイプではないと思いますが、80〜90点のプレーが安定してできる計算できる選手だと思います。バルサのCBとしてビルドアップの面が安定しているのは大きいですね。思わず唸ってしまうような縦パスや持ち運びが多いです。

エリックに先んじて重用される理由の一つとして挙げられるのが、空中戦勝率の高さでしょうか。今季ここまで70%の勝率を記録しており、これはバルサのCB陣でトップの数字です。ピケが去った今、バルサの弱点である空中戦で闘えるCBは貴重な人材です。

スピードにやや難がありますが、オープンスペースでの対応では今のところそれほど後手を踏んでいる感はありません。プレミアに比べるとそこまで晒されませんし。相方がアラウホやクンデであれば補完性抜群なので、多分今季は主力の座を譲らないでしょう。アレマニー、本当に目利きです。

マルコス・アロンソ

クリステンセンと同じくチェルシーからのフリートランスファーでの加入。まさかCBの項で書くことになるとはって感じです。別の意味でサプライズです笑

イメージはフィジカル強く、キックが上手い攻撃的なSBという感じでしたが、バルデとアルバが争う左SBではほぼチャンスがありません。そこで彼に与えられたのが第4CBという役割。

クリステンセンほどの衝撃はありませんが、CBとしても「そこそこやれる」というのがここまでの印象です。フィジカルは強いですし、意外とそつなくこなしているな、と。

何と言っても、CBとしての最大の武器は左足のロングキック。長いレンジでも球足の速いボールを正確に蹴れるのは彼の武器です。現在バルサには本職の左利きCBが不在なので、これは明確な彼の付加価値になります。何なら最近はエリックより優先されているのでは?と思う起用もありますね。

不動のレギュラーになる未来は想像できませんが、先日クラブが契約延長を発表した事実から分かる通り、第4CB兼緊急時の左SBというバックアッパーとしてのシャビの評価は高いようです。

後半戦も頼れるベテランとしてチームを支えて欲しいです。

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エリック・ガルシア

今季の「覚醒枠」は彼になるはずでした。

序盤戦のパフォーマンスは見違えるほど良く、2年目で飛躍を遂げるものとばかり思っていました。序盤の守備陣の主軸は間違いなく彼でした。

しかし、現在はアラウホ、クリステンセンに次ぐ3番手に。元々定評のあったビルドアップに加え、今季は前で潰す意識がかなり高く、それはインターセプトの数にも表れています。守備者として成長しようという気概は感じます。

しかし、フィジカル的にやはり難があるのは否めません。スピードがない分、オープンな展開での地上戦では後手を踏みやすく、前で潰せなかった場合のシチュエーションでやはり弱さは見えます。

あと、やはりネックになってくるのは空中戦。今季の勝率は50%と、トップレベルのCBとしては物足りない出来に。ライバルのクリステンセンと比べるとここは明確な差になっています。バルサのCB、本当に空中戦大切です。

ストライカーを圧倒するようなタイプのCBではないので、となると安定感で勝負!になるかなとは思いますが、やらかし癖というか、失点に繋がりかねないミスがチラホラ見えるのもマイナスポイントでしょうか。

まとめると総合的にまあクリステンセンが優先されるのは妥当かなと思います。結局W杯でも本職ではないロドリにポジションを譲ってしまったので、ここからプレーヤーとしてブレイクスルーが必要だなと思います。

アンカーで起用すべきとの声もありますが、どうなんでしょう。1回試してほしさはありますね。

ジェラール・ピケ

突然引退を表明した正真正銘のレジェンド。ここで多くは書きませんが、近年のバルサのディフェンスラインには不可欠な存在でした。

本当にお疲れ様でした。お騒がせな性格でしたが、最後までバルサ愛は本物でしたね。会長やりたいってずっと言ってますし、いつか実現するといいですね。

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↑むかーしに書いた記事。ピケ、凄いCBでした。

 

 

書き始めたらあまりに長くなってしまったので今回はここまで。SB編、中盤編、アタッカー編みたいな4部構成になるかなと思います。のんびり書くので興味あったら次もぜひ。

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↑SB編はこちらから!

 

最後までお読みいただきありがとうございました。