Hikotaのバルサ考察ブログ(仮)

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【マッチレビュー】19-20 ラ・リーガ第34節 ビジャレアル対バルセロナ

はい、こんにちは。今節は絶好調ビジャレアルとのアウェイゲームに臨むバルサ。前節アトレティコ・マドリ―と引き分け、優勝は厳しいままですが、1つでも多くの勝ち点を積み上げてシーズンを終えたいところですね。

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ビジャレアルは現在5位。中断明けは5勝1分とマドリ―に次ぐ好成績を残してる難敵です。前半戦は2-1で辛勝した相手ですが、アウェイということもあり、アトレティコ戦に続いて相当苦しいゲーム展開が予想されます。

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■スタメン

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ホームのビジャレアルは現状のベストメンバーでしょうか。システムは4-4-2。前回対戦でゴールを決めたサンティ・カソルラも当然スタメン。2トップはジェラール・モレノとパコ・アルカセルの強力スペイン人コンビ。ベンチには先日、約3年ぶりにピッチに戻ってきたブルーノ・ソリアーノが控えます。

一方のバルサは前節から2人のメンバー変更。セルジ・ロベルトが中盤に入り、グリーズマンが先発に復帰します。過去2戦スタメンを飾っていたリキ・プッチはこの試合はベンチスタート。ちなみにジュニオルは負傷で招集メンバーから外れています。

 

■前半

またしても4-3-1-2のバルサ

メンバー的には4-3-3かな?とも思いましたが、バルサは今節も4-3-1-2のシステムで挑みます。 ボール保持は当然バルサが握り、ビジャレアルがカウンターの機会をうかがう展開に。

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バルサボール保持時噛み合わせ

バルサがボールを持っている時の噛み合わせは大体こんな感じに。 バルサは中盤が4人。ビジャレアルはボール逆サイドのサイドハーフが内側に絞っても中盤の人数は3人。バルサは中盤の攻防で数的に優位に立ったわけです。さらにグリーズマンも頻繁に受けに行くため、ビジャレアルの選手たちはなかなかバルサの選手たちを掴まえることができません。

ビジャレアルのDFラインは高いものの、ギャップを突かれるのを恐れてか、それほど中盤のラインまで上がってマークするプレーは見られませんでした。2トップも精力的に下がってくるというよりは自分たちのラインを越えたらそこまで深追いはせず、カウンターに備えた位置取りが目立ちました。

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ビジャレアルの狙い

ビジャレアルの大きな狙いは、高い位置を取るバルサのSBの裏、特にジョルディ・アルバの裏をチュクウェーゼが突くカウンターでした。この日のバルサはSBだけでなくインサイドハーフも積極的に前線に絡んでいく姿勢が見られましたが、その分後方のカバーリングが疎かになりがちでしたね。

セルタ戦からそうですが、今のバルサはボールポゼッションを基調とし、崩しに多くの人員を割くため、カウンターにびっくりするくらい弱くなっています笑。ということでカウンター対策は急務な気はします。チームの配置のバランスを整えるか、または1人で問題を解決できるようなCBを獲ってくるか。お金なさそうなので、後者は無理ですかね笑。

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サイドで数的優位を作られやすい4-3-1-2

もう1つ気になったのはバルサのボール非保持時。アトレティコ戦と同じく、中盤フラットの4-4-2ではなく、4-3-1-2で守るようになっていました。非保持時の「1」はメッシではなくグリーズマンが務めることが多かったですね。4-3-1-2はサイドプレーヤーがSBしかいないので、どうしてもサイドで数的不利に陥りがちになってしまいます。

その分、中央を厚くする!って感じもしないのでここが中途半端なのはちょっとどうなんだろうという感じです。この試合はボール保持時でいいようにビジャレアルを振り回すことができたため、そこまで顕在化しなかった問題ではあるのですが、もし4-3-1-2をこれからも使い続けるのであればクリアにしなければならないでしょう。

試合の流れをざっと

バルサは試合開始早々に先制します。左の深い位置を取ったジョルディ・アルバをのクロスがパウ・トーレスオウンゴールを誘発します。グリーズマンの得点キター!と思っていたらオウンゴールでしたね笑。しかし、14分、ビジャレアルが電光石火のカウンターから最後はジェラール・モレノが押し込み同点。点の取り合いを予感させる立ち上がりとなりました。

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もう一回同じ図を

しかし、バルサは先述したように中盤で数的優位を作り、掴みどころのないパスワークで主導権を握ります。グリーズマン、メッシ、スアレスの3人はトライアングルの形成を前提としながらポジションを流動的に入れ替えます。特に目立ったのがグリーズマンがハーフスペースでボールを引き出す動き。ビジャレアルがレーンを締めきれなかったのもありますが、ボールにたくさん絡めてやりやすそうでした。

4-3-3の左で起用される際は、グリーズマンにはボール非保持時4-4-2の左サイドハーフとしてのタスクが課されます。そのため、大きなポジションチェンジがしづらいという難点がありました。しかし、このシステムであればボールを奪われてもトップ下の位置に戻ってくればいいので負担は軽めです。

メッシはこの試合トップ下としてよりチャンスメイカーとしての振る舞いを見せました。スアレスグリーズマンのゴールをアシストし、6つのキーパスを記録。自らのシュートは3本に留まるも、上手くスアレスグリーズマンを使おうという意図が窺えました。

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昨日出した記事でも触れましたが、セティエンが就任してからメッシはフィニッシャーではなくチャンスメイカーの色が濃くなっています。それが肯定されるかどうかはメッシの前にいるスアレスグリーズマンの働き次第。彼らがコンスタントにゴールを量産するのでれば、メッシのチャンスメイカー化は加速するでしょう。

今後強豪と対戦するにあたってこの4-3-1-2はバランス的にどうなんだろうという気もしますし、どうなるかはまだ分かりません。前半はかなりビジャレアルのカウンターを食らいました。メッシのトップ下起用は特にネガティブ・トランジションの観点において危険でもあるのでね。

前半は3-1でバルサが2点のリードを奪います。

 

■後半

後半からビジャレアルは選手交代。ブルーノとモイ・ゴメスをイボーラとジェラール・モレノに代えて投入します。この交代に伴い、ビジャレアルは4-1-4-1へと布陣変更。より中盤を厚くしてきました。

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ビジャレアルは4-1-4-1に

流石に前半振り回され過ぎたこともあって中盤の枚数を増やしてきましたね。ただ、これをやるなら前半のパコ・アルカセル負傷時でも良かったかなとは思います。ただ、それはあくまで結果論。カジェハ監督としては好調なチームだけあって真っ向からバルサと勝負したかったのでしょう。だからこそ、前半は2トップで引っ張ったと。実際、前半はチャンスを多く作っていましたし、ビジャレアルがリードを奪っていてもおかしくはありませんでした。

ということはですよ、やはり後半ロスタイムのグリーズマンの得点は相当効いたわけです。かなりのゴラッソでしたし、今日の試合で再び自信を取り戻せたらよいのですが。やはりFWにとって結果は重要です。グリーズマンは結果さえ出せば、ひとまずクリアだよってことは彼の記事で書いた通りです。

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さて、バルサのほうも前半ほどのイケイケサッカーにはならず、どちらかというと試合をコントロールしながら試合を進めていこうという意図が感じられました。というか前半のうちに2点リードを奪っていること自体が再開初戦のマジョルカ戦以来の話で何だか久しぶりの感覚でした。

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60分にはセメド、スアレスを下げてラキティッチ、リキを投入。セルジ・ロベルトを右SBに回し、より中盤色の強いチームに変えます。スアレスが負傷もないのに60分で代えられるって僕近年記憶にないんですけど笑。これも点差のなせる業ですね。点差は偉大。

ビジャレアルのカウンターの機会を削ぎつつ、追加点も狙うバルサ。70分にはリキとメッシの絡みからセルジ・ロベルトが抜け出し、メッシが押し込んだもののオフサイド判定でノーゴール。この崩しはめちゃくちゃ良かったですね。ビジャレアルはかなりお疲れのようでバイタルエリアで全然人を掴まえられない状況に。

やはり、セティエンバルサはボール保持率が高い分、先行逃げ切りの展開には強いなあと思っていた終盤、途中出場のアンス・ファティがミドルシュートかまし、今季リーグ戦6ゴール目。この17歳がすごい。今季854分の出場で6ゴールなのですごい決定率。そして地味にアンスの動きに呼吸を合わせたジョルディ・アルバの浮き球スルーパスもすごい。

チャンスメイカーと化したメッシにゴールは生まれなかったけど、バルサはこのまま4-1で勝利。好調ビジャレアル会心の勝利。ポジティブポイント盛りだくさんで残り4試合、マドリ―を追いかけます。

 

■雑感

なんだか今日はレビューの分量が少ないような気がします笑。やはり勝ち試合よりも負け試合のほうが書くべきこと多くなりがちですね。今日の試合は本当に楽しかったです。勝ったこともそうですし、エネルギッシュで流動性のあるサッカーは見てて面白いです。

ただ、慎重な見方をすれば、この試合に関してはビジャレアルが特別なバルサ対策を施したわけではないので、それで上手くいった側面はあります。例えば今日の4-3-1-2がアトレティコビルバオのような中央の堅いチームに通用するかどうかは別の話。この試合の成功で「バルサの新機軸!4-3-1-2!」みたいな論調はちょっと早計かなと思います。課題も散見されましたからね。

日程を見てみると残る試合は、エスパニョール、バジャドリードオサスナアラベスの4つ。いずれも10位以下のクラブとの対戦であることを考えると、残り4試合は今日のようなイメージで臨む可能性は大いにあるでしょう。今シーズン終了時点で4-3-1-2の評価は分かるのではないでしょうか。

メッシ、スアレス同時起用前提だったら、中盤フラットの4-4-2かビダルトップ下の4-3-1-2がこれまでのソリューションでしたが、そこに新たなオプションが出てきたことは歓迎すべきですね。チームと彼自身の負荷を取り除くために、メッシを真ん中に置くのは個人的には大賛成です。バランスが立ち行かなくなったら4-2-3-1も試してほしいところ。

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さて、今節はマドリ―もきっちり勝っていますから勝ち点差は4のまま。厳しい状況に変わりはありません。ひとまずバルサは残る4試合全て勝ち点3を奪いたいですね。その先は神のみぞ知る、です。リーグ戦が終わればCLが待っていますから、できるだけいい形で終わらせて欲しいところです。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございます。