Hikotaのバルサ考察ブログ(仮)

主にFCバルセロナが好きです。他サポの方大歓迎です

【特別企画】Hikota流サッカー観戦法を紹介する

みなさん、こんにちは。まずはこちらをご覧ください。

hikotaさんに相談なのですが、いつもバルサの試合を見ている時、何に注目して見ていますか?自分はただボールを目で追っているだけなので90分見るのがつらいですし、両チームの意図をこんなに分析できるhikotaさんはすごいと思います。なので、hikotaさん流の観戦の仕方をぜひ教えてほしいです!

先月のアトレティコ戦のマッチレビューにこのようなコメントを頂きました。非常に恐縮ですが、ありがたいです。僕も大した記事を書けているわけではありませんが、このようなコメント頂けるととても嬉しいです。

ということで、今回は僕Hikotaが試合を観るにあたって、どのようなところに注目しているかを綴っていきたいと思います。コメントしてくださった方以外にどれくらい需要があるのかわかりませんが、自分としてもこの辺りで考えを整理したいので、書かせて頂きます。例によって興味ねえよ!って方はここでそっとページをお閉じください笑

尚、紹介する観戦法はあくまで僕の経験や、書籍や雑誌で得た知識を基に僕が自己流でやっているものです。決してこれが正解というわけではありません。ちょっとでも参考にしてやろうくらいの気持ちで読んで頂けると嬉しいです!

 

■試合前の準備(試合1時間前までにしておきたいこと)

え?試合前?と思われたかもしれません。実は観戦する上で、試合前の準備は僕が重視しているところです。具体的に何をするのかというと、対戦相手の情報を頭に入れる作業をします。

当然ですが、自分が応援するクラブの試合は毎試合観るので知っていることが多いと思うんです。でも、リーガの試合を毎節全試合観ている人なんてほとんどいないですよね。レアル・マドリーアトレティコ・マドリーならまだしも、例えばレガネスエスパニョールが今どんなサッカーをしているのか恒常的に把握するのは難しいです。

これはバルサ好きな人や他のビッグクラブをサポートしている方々に多い傾向だと思いますが(当然僕も含めて)、相手の状況や戦術を考慮せずについつい試合を語ってしまうんですよね。主語がIとかWeになりがちというか。サッカーは相手があってのスポーツです。相手のやり方によってこちらのプレーは確実に変わります。そこは必ず考慮にいれなければいけないポイントです。

理想的なのは、対戦相手の試合をチェックすること。DAZN大明神様が非常に優秀で、リーガ・エスパニョーラの試合は全試合放送してくれています。1週間は映像が残るはずなので、恐らく前節の試合であればどのチームのも観れるはずです。このサービスを利用して対戦相手の直近の情報を頭に入れます。

フルで見るのが一番いいですが、時間がなければ前半だけ、ぶっちゃけ前半の10分間だけでも目を通すだけで効果は絶大です。この作業が挟まるだけで試合当日の負担が大幅に軽減されます。陣形、ラインの高さ、選手起用、ビルドアップの方法などおおまかな情報が入ればOKです。ハイライトを見るよりも、最初の5分を見る方が予習にはなると思います。

もっとも試合前の予習が必ずしも役に立つとも限りません。特にバルサ相手だと特別な対策を敷いてくるチームも多いので。直近の試合だとコパ・デル・レイで対戦したビルバオ。前の試合ではいつも通りの4-2-3-1で試合に挑んでいたビルバオですが、バルサ戦では3-4-2-1と完全にバルサに合わせた形で臨んできました。まああくまで参考程度の予習だと思っていただければいいのかなと。

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じゃあ僕はこれを毎試合やっているのかと言われれば、決してそんなことはありません笑。やっぱり時間がない週もありますからね。そういうときはこのインターネット社会を駆使しましょう笑。

www.sofascore.com

オススメはこのSofaScoreというサイト。スマートフォンでのアプリが便利です。このサイトであれば、手軽に対戦相手の直近のデータやフォーメーション、選手起用を知ることができます。時間がないときは、手早くスマホで対戦相手の情報を頭に入れられるので本当に重宝しています。DAZNといい、本当に便利な世の中です。

また、僕の場合は前回対戦のマッチレビューを読んで復習することもあります。自分の過去の文章読むのってめちゃくちゃ恥ずかしいのですが、振り返りにはなりますし、自分の過去の思考も知れるのでやってます。でも読み返すと何でこんなこと書いてんの・・ってなることもしばしば笑。

 

■試合1時間前~試合開始(スタメン発表)

ここまでが試合1時間前までにやっておきたいことです。まあ、ここまで徹底しなくてもぶっちゃけ大丈夫です笑。僕はブログを書くので、どうしても対戦相手のことちゃんと知っておきたいなという思いがあってこんなことやってますよ。という紹介くらいに思っていただければ。

さて、試合開始1時間前にはスタメンが発表されるのが基本のサッカー界。ここもシンキングタイムですね。僕は毎節のマッチレビューのためにこういう図を作っていますが、これを作りながら色々考えを巡らせます。

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こんな図を作りながら

相手はどういう形で来るのかだったり、何でこの選手起用されてないんだ?あ、出場停止か。なんて考えながら試合展開を考えながら過ごす時間がこの1時間です笑。まあ早朝の試合だと試合15分前に起きたりするので、ここまで考えられないことも多々あります。

ただ、ここも蓋を開けてみると自分の予想と全然違う!ということもありますね。「クソ、左右逆じゃねえか!」なんて言いながら図を作り直したりしています笑。

 

■試合中

前置きが長くなってしまいましたが、ここから試合中の僕の見ているポイントを紹介していきたいと思います。僕が見ているポイントは大きく分けて3つ。

1、システムの噛み合わせ

2、どこにスペースがある?

3、ブスケツとメッシ

1、システムの噛み合わせ

試合開始して5分から10分くらいはここに注目していることが多いです。予習で結構分かってしまうこともあるのですが、先述のビルバオのようにガラッと変えてくるチームもあります。また、バルサも試合によって配置を変えることもあるのでここは集中して観たいところ。

たまにフォーメーションは関係ない!みたいな論が出ますが、これには異議を唱えたいです。「フォーメーションは電話番号に過ぎない」とグアルディオラは言いましたが、僕の解釈だとこうです。「現代サッカーにおいて、1つの固定されたフォーメーションでチームを語るのは愚の骨頂だ」と。あくまで僕の解釈です笑。

最早すべての局面において同じ形で戦うチームはありません。ボールの位置によって形を変えるのが今のサッカー界では普通です。今のというか昔もそうだったと思いますが笑。ということで僕は4つのボールの状況によって、大まかにフォーメーションを区別しています。

①自陣でボール保持している形(ビルドアップ)

②敵陣でボール保持している形(崩し)

③敵陣でボール非保持の形(ハイプレス)

④自陣でボール非保持の形(ミドルプレス・リトリート)

いずれもボールの位置が基準となります。この4つの形は全て異なるチームもありますし、いくつかは似通っているチームもあります。4つとも同じ!というチームは多分ないと思います笑。例えばバルサで多いのは、①4-3-3、②3-2-4-1、③4-1-4-1、④4-4-2のような可変の仕方です。勿論、試合によるものなのでその都度確認が必要です。

ただ、1チーム4つの形を2チーム分なので、8つの形を追いかけるのはちょっと骨が折れますよね。僕も嫌になってしまいます笑。システムの噛み合わせが特に問題になってくるのは主にビルドアップの局面なので、①と③をメインに追えばとりあえずはいいと思います。相手のビルドアップ(またはプレス)の形によって変わることはかなり多いので。

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ボードや図を使うと分かりやすいですね

噛み合わせをみることによって、どの選手がフリーになりやすいか?どこが穴になり得るのか?を分かりやすく知ることができます。上の図のビルバオのように全選手にマークをつけてくるチームもあれば、敢えてフリーの選手(フリーマン)を作ってそこをプレスの基準点にしてくるチームもあります。配置から読み取れる情報は決してバカにできません。

もちろん、相手がどの位置からプレスを開始するのかというのも見ておかなければなりません。GKやCBにも激しくプレスをかけるチームもありますし、ハーフェーラインまで相手の前進を許すチームもあります。そこも含めてのシステムの噛み合わせという認識です。

また注目すべきは単なる盤面だけではありません。大切な要素は「どこ」に「誰」が配置されているかということです。例えば僕がバルサと対戦するチームの左サイドバックだったとして、対面するのがメッシなのかセルジ・ロベルトなのかで対応は変わってきますよね。

シンプルな例を1つ。バルベルデ前監督にとってバルサで最後の試合となったスーペルコパアトレティコ戦。メッシが内側でプレーし、セルジ・ロベルト(SB)がサイドの高い位置を取るのが通常でしたが、この試合ではメッシを外側に配置したバルベルデ

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右サイドの配置に注目

この人選の理由はシンプルで、中央の守備が堅いアトレティコに対してサイドからメッシのドリブルで打開を図ろうというもの。世界最高の個を持つメッシでもアトレティコの中央を突破していくのは簡単ではありませんから。この形は結構ハマり特に前半はアトレティコを押し込んで決定機をいくつも作りました(負けてしまいましたが笑)

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長くなってしまいましたが、システムの噛み合わせはこんな感じです。序盤の10分間だけでもここに注目するとかなり面白いです。ただ、厄介なのが試合中のシステム変更。中には平気で4~5回変えてくる監督もいます。そして、この試合中のシステム変更の読み取りは僕が苦手としていることの1つでもあります苦笑。

徐々に改善させていこうとは思うのですが、なかなか気づかないことも多いです。とりあえず急に上手くいったり、上手くいかなくなったりするケースでは配置の変更に注目するようにはしています。ただ、配置を変えても状況が好転しないことって結構多いので、難しいです。ここは訓練するしかないですね。

2、どこにスペースがある?

システムの噛み合わせが大体読み取れれば、次はスペースに着目していきます。システムの噛み合わせは人ベースで見るのに対して、今度はその噛み合わせを基にしてどこのスペースが空いているのか、両チームはどこのスペースを突きたくて、どこのスペースを埋めたいのかを考えていきます。

余談ですが、僕はブログを書くときに「攻撃」や「守備」という表現を避け、代わりに「ボール保持時」、「ボール非保持時」という区切り方をするように心がけています。これは野球文化が根付いた日本人の感覚だとなかなか理解されがたいことだと思いますが、サッカーにおいて「攻撃」の定義は「ボールの保持」ではありません。

むしろ「ボール非保持」の状況こそ「攻撃」の最大のチャンスだと位置づけているチームは近年増えているくらいです。反対にボールポゼッションを「守備」の手段として捉える人もいます。何が言いたいかというと、サッカーというスポーツにおいては「攻撃」「守備」という表現は曖昧過ぎるんですよね。なので、僕はボールの有無で区別することにしています。もっとも、自分の記事を読み返すと結構「攻撃」も「守備」も使用している矛盾・・笑。

さて、スペースに注目するにあたって、1で見てきたシステムの噛み合わせと共に重要なのがDFラインの高さです。最終ラインがどのくらいの高さに設定されるのかも注目して見たい要素です。

これもわかりやすい例をあげてみましょうか。取り上げるのはアトレティコ・マドリ―とエイバルにしましょう。どちらも長期政権の監督のチームであり、恐らくスタイルは多くのファンの方もイメージしやすいと思います。そしてどちらのチームもボール非保持時(特に④の局面で)4-4-2の形を採用することの多いチームです。しかし、形は同じでもスタイルは異なります。

まずはアトレティコ。堅守のイメージの通り、最終ラインの設定は深め。その分4-4のブロックをペナルティーエリアの幅で築き上げます。このコンセプトにより、アトレティコ相手に中央を突破するのは非常に難解な作業になります。使いやすいスペースとしては、先述したサイドのレーンと2トップ脇は明確な弱点ですね。スーペルコパではサイドにメッシを配置して攻略を図ったバルサですが、リーグ戦では2トップ脇にインテリオールを落とし、ボールを握ってアトレティコを苦しめました。

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2トップ脇を突いたバルサ

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 一方のエイバルは、アトレティコとは異なり、超絶ハイラインのチーム。限界までラインを押し上げ、相手のボールホルダーから自由を奪うのが狙いです。横方向に圧縮させるアトレティコに対して、縦方向に圧縮させるのがエイバルと言えば、分かりやすいでしょうか。このスタイルは彼らの本拠地イプルアの横幅が狭いという事情に起因するものです。

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ハイラインで縦圧縮

言うまでもなく、明らかに空くのはDFラインの後方の裏のスペース。実際、前半戦の対戦では、グリーズマンがラングレからのロングフィードを裏のスペースで受け、先制点をチームにもたらしています。

たまに「バルサはどんな時もボールポゼッションすべき、ロングボールは見たくない!」みたいな意見を見ますが、このようなスタイルの相手にも愚直にショートパスを繋ぎ続けるのは思考停止状態と言う他ありません。あくまで一番の目的は相手よりも多くの得点を奪って勝つことですから。ゴールを奪うためのプレーでなければ意味がありません。

もちろん、90分間ずっとロングボールを蹴るべき!ということではありません。空いている嫌なスペースを突かれ続けたら、エイバルのDFラインはどうするでしょうか。普通、ゴールに直結するパスを恐れて下がりますよね。DFラインが下がればエイバルの陣形は間延びし、中盤にスペースが生まれます。そうなればバルサのやりたいことができるわけです。空いているスペースを突くことで、別のスペースが生まれるという発想です。

この2チームの例は少々極端ではありますが、このように相手によってできるスペース、使えるスペース、封じられているスペースは異なってきます。サッカーは陣取り合戦です。よりスペースを上手に使い、上手に守ったチームが勝利に近づくチームだと僕は思っています。サッカーを観る上で、スペースは絶対抑えたい要素です。

3、ブスケツとメッシ

1と2に関してはどのチームを見るときにも僕が意識をしている2つの要素です。ただ、バルサを観戦するにあたって重要視すべきはこの2人の選手。ビルドアップの要であるセルヒオ・ブスケツと、崩し全権大使のリオネル・メッシ。チームが機能しているかどうかのバロメーターは彼らの出来不出来と言っても過言ではありません。

彼らがどこにポジションを取り、どのようなプレーをするのかは大いに注目しなければなりません。バルサに詳しくなりたいけど、どこを見れば分からないという方はとりあえずボールと共にこの2人を見ていてください。彼らがチームのコアなのて彼らを見ていると自ずとチーム全体が見えてきます。

そして、彼らのプレーを見るのと同時に、対戦相手がこの2人をどのようにケアするのかという部分にも要注目です。僕は毎回のマッチレビューで必ず相手がどのようにブスケツを止めようとしたのかを書くようにしています。これははっきり断言できますが、ブスケツ封じが90分間上手くいったチームはバルサに勝つ可能性が高まり、反対に彼を放置したチームは例外なくボコボコにされます笑。

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極めて重要なブスケツ封じ

ブスケツをどのように扱うかはバルサと対戦する上で非常に重要です。それはバルサのボール保持を制限するだけに視点を置いたものではありません。ブスケツ番を俊敏な選手に任せることで、ボールを奪った瞬間、機動力のないブスケツの脇のスペースを突いて一気にフィニッシュを狙う!など。

メッシに関しては、彼にマンマークをつけるチームはほとんどありません。パッと思い浮かぶのは数年前のマドリーのコバチッチ、ジローナのマフェオくらいでしょうか。メッシ対策としてやはり基本なのは彼を抑えるのではなく、彼にいい形でボールが入らないようにすることです。となるとやっぱりビルドアップの要所であるブスケツを抑えることが重要になってくるわけです笑。

バルサに関してはこの2人ですが、他のチームもとりあえず抑えなければいけないキープレイヤーがいると思います。誰を見ればいいかわからない!という方はとりあえずボランチ(アンカー)の選手を見ておけばなんとなく全体像は掴みやすいのかなと。まあ、一番楽しいのは好きな選手を追うことだとは思います笑

■最後に

ここまでいかがでしたか?全部ひっくるめて、一貫して共通しているのは「相手のことを考える」という作業です。これはかなり意識を持ってやっています。もちろん、自チームのことを考えるのも大切ですが、やはり試合は相手がいてこそ。それを忘れてはいけません。

かなり熱量を持って書いたつもりなので、皆さんからの評価と感想がとても気になります笑。僕の観戦の仕方は自分では結構シンプルだと思っています。そこまで複雑なことは考えていません。噛み合わせとスペースとキープレーヤーだけです笑

冒頭でも述べましたが、これはあくまで僕個人のサッカーの、バルサの試合の見方です。たぶん、見方に正解はありません。こういう風に観てる人もいるんだ〜、へ〜くらいに思っていただけると有難いです。もしこの記事が戦術詳しい方の目に止まれば、こいつ全然わかってないなって思われるかもしれません笑。あくまで参考までに。

偉そうにサッカーの見方!なんて紹介してきましたが、サッカーの楽しみ方は人それぞれです。戦術とかに興味がなくても、楽しめるのがサッカーの良いところです。好きな選手が見たいから、とかウイイレで好きになったからとか全然アリですよね。楽しみ方なんて人それぞれ。誰に制限されるものでもありません。

ただ、もしこの記事を読んで、今まであんまり興味がなかった方々に、サッカーってこういう楽しみ方もあるのか!と思っていただけると記事を書いた僕としては嬉しいです。

拡散及び、感想を呟いていただけたらめちゃくちゃ喜びます。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございます。