皆さん、こんにちは。お久しぶりです。ここ最近、忙しくてなかなかブログ更新できなくてすみません。なんと4試合分のマッチレビューをサボっている状況であります笑。エイバル戦、スラヴィア・プラハ戦、バジャドリード戦、レバンテ戦ですね。今シーズンは昨シーズンと比べてかなりマッチレビューの分量を増やしたので、その分パンクしてしまった感じです笑。
最近ブログを書く時間がない…。3試合分のマッチレビューが溜まっている。
— Hikota (@BarcaHikota) October 30, 2019
毎試合毎試合高クオリティでレビューあげている方々は一体なんなんだ。
多分効率が良くないんだろうなぁ。
この3試合どうするかはとりあえず未定です。楽しみにされている方がいらっしゃいましたら、申し訳ないです。
今から頑張って4試合分を書くという選択肢もあったのですが、流石に時間も経っているので止めました。その代わりといっては何ですが、今回はここ最近のバルサを観ていてなんとなく思うことをなんとなく書いていきます。勿論、マッチレビューは余裕ができたら再開しますので、ご了承ください。
↑前回の考察記事はこちら
■公式戦7連勝達成。しかし…。
バジャドリード戦の勝利でバルサは公式戦の連勝を7つに伸ばしました。これにより、暫定ですがリーガでもCLグループステージでも首位に立つことができています。シーズン序盤の不調を考えると喜ばしいことですが、Twitterでは試合内容に対して異論が飛び交っています。特にアウェイでの戦いぶりには不満を持ったファンが多いようです。そして先日のレバンテ戦では1-3の惨敗を喫してしまいました。
今季アウェイでは公式戦3勝2分3敗と芳しくないバルサ。この4試合では、エイバルとスラヴィア・プラハ、レバンテとのアウェイゲームが行われ、内容は非常に悪いものでした。特にスラヴィア戦は目を覆わんばかりの出来で、ボールポゼッションはわずか52%、被シュート数はなんと24本を数えました。この数字はバルサが打ったシュート数のほぼ2倍。8度のセーブを記録したテア・シュテーゲンの活躍がなければ勝利はあり得ませんでした。
なぜアウェイでバルサは上手く戦うことができないのでしょうか。今シーズン、一度もアウェイで会心の勝利を見ていない気がします笑。その原因は主に2つあると考えています。
- 相手のアグレッシブさをいなすだけのプレス耐性がない
- メンタル面
今シーズンに限った話ではありませんが、バルサはアウェイでよくボールを放棄してしまいます。傍から見ている僕達からすると非常にもどかしい展開ですよね。特に上手くいっていないのがビルドアップの局面です。ここで難しいのがビルドアップの定義です。皆さんにとってビルドアップとはどこからどこまでを指しますか?
あくまで僕個人の感覚でいうと、ビルドアップは「GKから始まり、前線の選手がラスト30メートルで良い形でボールを持つまで」と定義しています。グアルディオラはかつてこう述べていました。「ラスト30メートルはアタッカーが創造性を発揮する場所。私(=監督)の仕事はそこまでボールを届けるところまでだ。」と。
相手が激しくプレスをかけボールを奪いにくるアウェイ戦になるとこのバルサのビルドアップは突然ボロが出てしまいます。例えば、エイバル戦では相手のハイプレスを裏へのロングボールを用いて回避しました。エイバルのホームスタジアムのイプルアは通常のスタジアムよりも幅が狭いため、この戦い方は確かに理にかなっていました。実際、エイバルのハイラインを突いて、グリーズマンが先制点を奪いましたし。
前半終了。1-0バルサリード
— Hikota (@BarcaHikota) October 19, 2019
狭いイプルアならではのトランジションゲーム。そんな中で上手く戦えていたほうだと思う。裏を突く、間で受ける。いつものようにゆったりポゼッションできない分、イプルア仕様の戦い方はできていた
できれば追加点が欲しかった。メッシは休みがないほうがやっぱいいのか笑
グリーズマンのラインブレイクはお見事だった。ああいうゴールが見たかった。今後も増えるといいな。
— Hikota (@BarcaHikota) 2019年10月19日
ラングレのパスも流石。対エイバルだけに狙ってたね。
エイバルはかなり極端な戦い方をするので、弱点も明確です。あれだけDFラインの裏にスペースがあれば、そこを重点的に突くのは何も間違ってはいません。しかし、ロングボールはあくまで手段の1つであるべきです。何度もこのブログでお話していますが、パスの距離が長くなればなるほど、中盤の選手たちが走る距離も長くなります。そして、バルサの選手たちは長距離をスプリントする能力に長けたタイプではありません。(※フレンキ―という化け物のことは一旦忘れてください)ブスケツなんかはまさにこういうトランジションゲームには適していない選手です。
試合終了。3-0勝利。
— Hikota (@BarcaHikota) October 19, 2019
3トップの関係性で2点奪ったのは大きな収穫。リーガでは3試合連続クリーンシート。ピケ抜きで無失点は素晴らしい👏
おそらく今日のメンバー+ピケ、セメド、ビダルが軸になってきそう。今季の形が少しずつ見えてきた。
僕、Twitterでは極めてポジティブなことを呟くようにしていますので、試合に対しては非常に好意的な感想が多いのですが、この試合で目立ったのは試合の中身よりも、3トップの関係性と結果でした。
明らかなボロが出てしまったのはスラヴィア戦です。勝ち点3を奪ったことしかポジティブポイントがなかった試合ですが、試合を観ていてふと思ったのは、今シーズンのバルサって4-2-3-1(スラヴィアは4-3-1-2)を敷いてくるチームに対して非常に脆いなと。具体的に言うと、トップ下の選手を明確にアンカーにぶつけられるとビルドアップが機能不全になってしまう傾向があります。
ビルバオ戦のラウールガルシア、ドルトムント戦のロイス、グラナダ戦のアジーズ、そしてスラヴィア戦のスタンチュ。これらのアンカー番の選手たちにバルサは苦しめられています。となればインテリオールの出番です。しかし、インテリオールのフレンキ―とアルトゥールはポテンシャルは凄まじく、独力で相手を剥がす力は強いのですが、中盤のコンビネーションやワンタッチパスで相手の守備網をかいくぐるシーンはほとんど見受けられません。
前半終了。1-0バルサリード。
— Hikota (@BarcaHikota) 2019年11月2日
相変わらずテンポが悪い。ある程度ハイプレスを放棄したチームのミドルプレスに対して攻めあぐねてしまうのはこの試合も同じ。アルトゥールもデヨングも凄い選手なんだけど、持ち過ぎてしまうのは難点。
ワンタッチってポンポンと剥がすシーンが少ない。
彼らは1プレーあたりのタッチ数も多いので、中盤でリズムはなかなか生まれにくいという難点があります。2人のドリブルでの打開力は目を見張るものがあるのですが、彼らがボールを持っている時間に相手は守備を固めてしまうことができます。もちろん彼らだけが悪いわけではないのですが・・。
いずれにしてもここはもう少し改善してほしいところです。
ただ、ビルドアップは早急に改善しなければ。これはフロントどうこうではなく、監督の責任。
— Hikota (@BarcaHikota) 2019年11月2日
CBがボールを持たされてロングボールの繰り返し。それで今日は2失点。これはもっと能動的に取り組めるはず。
■メッシはキャプテンに相応しいのか?という議論
さて、二つ目のメンタルですが、メンタルに関して最近よく話題に上がっているのがメッシのキャプテンシーについて。一部ではメッシはキャプテンに相応しくないのでは?という疑問の声がちらほら聞こえてきますね。
確かにメッシは一般的なキャプテンのイメージとは異なった選手です。プジョルのように大声を出し、手を叩いてチームを鼓舞することはめったにありませんし、むしろ寡黙な部類です。しかし、だからといってメッシがキャプテンが務まらないと断じるのは早計でしょう。彼は彼なりのやり方でチームを牽引しています。それは昨シーズンの記事でも書きました。
問題はキャプテンどうこうではなく、ピッチ上に闘将がいないという点にあるのではないでしょうか。それこそプジョルのような圧倒的なリーダーシップと闘争心を持った選手は現在のバルサに存在しません。なんだよ、メンタルの話かよと思われるかもしれませんが、これは決して軽視できる問題ではありません。現に、今は劣勢時に味方を精神的に鼓舞できるような選手がいないことで、特にアウェイ戦で苦労しているように見受けられます。
重鎮選手を見ても、ピケやブスケツはそのようなタイプではないと思いますし、スアレスはむしろ文句を言っている場面が圧倒的に多いので・・苦笑。唯一それっぽいのが守護神のテア・シュテーゲンですが、そこまでの影響力はまだないのが現状でしょうか。ビダルは闘えますが、全体に波及させるほどの力はありません。
改めてプジョルは凄かったんだなと思いますね。こればっかりは補強でどうこうなることではないです。バルサは伝統的に年功序列というかチーム在籍歴がそのままヒエラルキーに直結するので、簡単にはこの状況は変わらないでしょう。だとすると残された選択肢は強烈なメンタリティを備えた監督を呼んでくることなのかもしれません。最もそれはそれで劇薬になるでしょうが。
このやり方だと結果が出ても叩かれるし、結果が出なければボコボコに叩かれる。それは当たり前。
— Hikota (@BarcaHikota) 2019年11月2日
このやり方はフロントが、監督が、選手たちが選択して受け入れたもの。決してバルベルデを切れば万事解決にはならない。もっと根深い問題。
残念ながら、ファンに決定権はない…。
■ファンの優先順位はなんだろう?
最近よくぶち当たるのが、僕らって何を欲してバルサを見ているんだろうという疑問です。バルサというクラブは勝利と中身どちらもタイヤの両輪のように追い求めるのが信条です。しかし、それはあくまで理想であり、誰もが羨む美しいサッカーをしながら、全てを勝ち取ったのは長いバルサの歴史の中でも僅かに1チーム、あの奇跡のグアルディオラのチームだけでしょう。
例えば、美しいサッカーを毎試合展開していたとしても無冠であれば、ファンは誰も納得しないでしょう。マドリ―に負けてもいいからカンテラーノ使っていいサッカーしてくれ!と本気で願うファンはほとんどいないのではないでしょうか。美しいサッカーをして1冠とかなら意見は分かれそうですが笑。
だからシンプルに僕らが求めているのものって「姿勢」なのかなって思ったりします。ここでいう「姿勢」っていうのは勿論ピッチ上で、選手たちが戦うこともそうですし、バルサのスタイルを体現してやろうという気概を感じるかどうかです。現時点ではそれをフロントからも選手からも監督からも感じないのが残念な部分なのかなと。
まあこれに関しては色んな原因があります。僕はもうメッシがいる間はある程度仕方のないことだと思っていますし。しかし、MSNが誕生してから早5シーズン半が経過しました。このやり方でごまかし続けるのも少し限界が見えて来たなというのがこの4試合の感想でしたね。
僕は「メッシがいる間はメッシと心中だ!」という危ない思想の持ち主なので、バルベルデにもスアレスにもある程度寛容な観点を持っているのですが、
— Hikota (@BarcaHikota) 2019年10月31日
やはり大半のバルサファンはそうはいかないですよね。もう流石に3年目になると曖昧にしている部分が許せなくなってくる。それが原因でCL逃したわけだし
今シーズンは新機軸が見られると微かな期待がありましたが、結局大枠は変わらず。むしろ昨シーズン中盤を支えたラキティッチが冷遇されていることで、安定感は失われつつあります。この辺はいずれまとめますが、中盤のメンツが変わったことで微妙に保たれていたバランスがさらに微妙になった印象です。
最後にどうでもいい話を1つ。最近、バルサの試合内容が悪いということもあって、かなりの高頻度でTwitter上で暴言が飛び交うようになりました。確かにストレスは溜まりますし、気持ちは分からなくもないんですが。どれだけ良い意見を言っていたとしても、汚い言葉1つでその人の意見の説得力は失われると僕は思っています。
まあTwitterなんて個人の自由で、誰もが好きなことを呟いていいと思うので、僕にああだこうだ言う資格などないのですが。ちょっとそういう呟きを見ると残念な気持ちになってしまいます。まあ別に僕に向けられたものではないと思うので、気にしなくてもいいのかもしれませんが笑。最近、ミュート機能を覚えたのですが、あまり使いたくない機能ですよね、これ。人の意見が見れなくなってしまうので。難しいです。
最後までお読みいただきありがとうございます。