Hikotaのバルサ考察ブログ(仮)

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【考察】復帰報道加熱中 バルサがネイマールを再獲得すべきではない理由

こんにちは。1週間前にようやくグリーズマンの獲得が決まり、前線の補強に成功したバルセロナですが、依然としてネイマールの復帰に関する報道は過熱しています。2013年から2017年にかけて4シーズンバルセロナで過ごしたネイマール。その実力に疑いの余地はなく、4年間でバルセロナのファンは彼のプレーに大いに酔いしれました。そのため、出て行き方がまずかったにも関わらず、多くのファンがネイマール復帰を望んでいます。

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グリーズマンの記事はこちら!

 個人的にはネイマールの獲得には反対の立場を取っています。5か月前の記事でもその立場は明確にしました。しかし、驚くほどネイマールの報道が多いので、今回改めて自分の意見をまとめてみたいと思います。この選手に関しては本当に賛否が分かれますからこちらの記事を読んで、感想や意見を頂けたら幸いです。

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 ↑過去のネイマール記事はこちら!

 

ネイマール関連 出来事・報道まとめ

まず、僕の意見を述べる前にここ数週間のネイマールバルセロナ、PSGの動向を簡単にまとめていきたいと思います。(全ての報道を追えているわけではないため、誤りや抜けがありましたら、是非コメント欄にお願いします!)

  • 7月6日 バルトメウ会長「ネイマールは出ていきたがっている」(記者会見)
  • 7月8日 ネイマール練習無断欠席。PSG(レオナルドSD)「我々はこの状況を遺憾に思っており適切な措置を取る。」(公式声明)
  • 7月14日 ネイマール(キャリア最高の思い出は?)の質問に「カンプノウの奇跡」と回答
  • 7月16日 バルセロナグリーズマン獲得を発表
  • 7月17日 トゥヘル監督「ネイマールが移籍を望んでいる」(『マルカ紙』)
  • 7月18日 バルサネイマール獲得に9000万£+2選手譲渡のオファー(『スカイスポーツ紙』)
  • 7月21日 レオナルドSD「ネイマールへのオファーはない」(『La Paricien紙』)

 といったところでしょうか。細かいのはまだまだありそうですが。今回、いつにも増して現実味が高まっている理由はPSGに売却の、ネイマールには退団の願望が透けて見えるからでしょうか。いつになくネイマールは退団願望を匂わせる言動が多くなっています。特に所属しているPSGが近年最もダメージを受けたであろうあの6-1の大逆転負けをキャリア最高の思い出に挙げた動画はショッキングでしたね。好きな子の天然発言だとしてもあまりにデリカシーありませんよね笑。もし退団を見越して言っているならリスペクトを欠いた発言と断定せざるを得ません。

PSG側もレオナルドSDがネイマールに対してかなり厳しい態度を取っているように見えます。自由奔放な振る舞いを繰り返すネイマールに飽き飽きしたのか、それともネイマール以上に将来的にクラブに付加価値を与えてくれそうなキリアン・ムバッペに期待を寄せているのか。定かではありませんが、PSGは今夏のネイマール放出にさほど抵抗はないように思われます。適正なオファーが届けば、というところでしょうか。

当然、PSGを退団するのであれば、移籍先の第一候補は古巣のバルセロナになります。ということでネイマールの移籍話は現実味を帯びたものになりつつあるというわけです。まあバルサはフェイクで本命は他クラブへの移籍って可能性も十分に考えられますが・・。

 

■MSN+Gのアンバランスさ

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さて、本題に入っていきたいと思います。上の画像をご覧ください。こちらのフォーメーションは某サッカー雑誌の来期のバルサの布陣予想です。MSN+グリーズマンの4トップ。いやー、夢がありますよね笑。ただこれは非現実的なプランではなく、もしネイマールが入団したら、起こり得る布陣だと思います。大枚をはたいて買った(買うであろう)グリーズマンネイマール、絶対的な存在であるメッシとスアレスの4人は恐らく同時起用になるかと。

皆さんはこの布陣をどう考えますか?僕はもしこうなったらチームは崩壊すると考えています。成長株のデンベレとアルトゥールは起用できませんし、そもそも中盤の枠を削るのはどうなんでしょう。お世辞にも守備貢献が高いとはとても言えないネイマールが入ることで、ただでさえバランスの悪いバルサの守備組織は悪化の一途を辿るでしょう。

圧倒的な得点力で守備の弱点を覆い隠せばいいじゃないかという意見もありますが、MSNが猛威を振るった時代から早2年。メッシとスアレスは32歳ですし、かつてのような爆発力は望めないかと思います。そもそもメッシ・スアレスの2トップが下がってこない時点でチームとしてはかなり苦しいのに、もう1人守備しないアタッカーを獲ってきてどうするんだっていう話です。

スアレスを放出するなら話は別かもしれません。ただ、全く彼の移籍話がない上に、先述した通りデンベレの出場機会が限定されてしまうのは非常に勿体ない。先日バルトメウ政権下での補強をまとめましたが、近年アタッカーにあまりにお金を使い過ぎています。

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 戦術的な話は前回のMSN記事でガッツリ触れたので今回はこの辺にしておきます。

 

■リスクの高い「即戦力」補強

補強には大きく分けて2つの目的があります。1つはクラブの将来を見据えた「先行投資」。もう1つが短期的な成功を目指す「即戦力」。現在27歳で市場価値の高いネイマールは間違いなく後者の補強になります。短期的スパンでチームに結果をもたらすことが求められます。ここまでバランスが悪くなることを懸念してきましたが、実際に復帰すれば大活躍が期待できるほど彼のクオリティは高いものがあります。

しかし、ネイマールの獲得に限らず、「即戦力」補強の成功=若手の出場機会減に繋がりかねないという点は理解しておくべきです。大金を積んで20代後半の選手を獲得することで、短期的なスポーツ面の成功は約束されるかもしれませんが、と同時にチームの将来を担うであろう若手の出場機会が奪われる危険性を孕むものでもあることは認識しておく必要があります。

多くのバルサファンはリキ・プッチやアレニャのレギュラー獲得を夢見ているかと思います。しかし、ネイマールの獲得により彼らのチャンスは限定的なものになってしまう可能性が大いにあります。「いやいや、ネイマールと彼らのポジション被ってないじゃん」と思われるかもしれませんが、実はネイマールのようなアタッカーが入団するか否かは、彼らのような将来有望なMFにとって大きな分水嶺になりがちです。

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こちらは前回のMSNの記事で使用した画像です。この図を見れば大体理解していただけるかもしれませんが、強力なアタッカーを3枚同時に起用すると、圧倒的な攻撃力と引き換えに、中盤に大きな負荷がかかります。ルイスエンリケ時代の大きな問題はまさにブスケツイニエスタが中盤の広大なスペースをカバーする必要性が生じたことでした。

バルベルデのこれまでの傾向からもしネイマールが入団すれば、バランスを保つためにボールを持っていない時にもクオリティを発揮できるラキティッチビダルの重要度は増し、リキやアレニャといったボールを持ってなんぼの選手たちは起用されなくなるのが容易に想定できます。誤解を生みそうなので一応補足すると、ここで言いたいのはリキやアレニャの守備力が低いということではなく、彼らは長いスペースをカバーする能力には長けていないというところです。

再三申し上げますが、ネイマールの攻撃面でのクオリティは凄まじいものがあります。左サイドの攻略という観点から考えると、世界で彼の右に出る者はいません。しかし、想定できるコスト、さらにはチーム期待の選手たちの出場機会を奪ってでも獲得すべきかと言えば、首を傾げざるを得ません。

 

■度重なる素行不良も不安要素

個人的にネイマールに対して「どの面下げて戻ってくるんだ」といった類の感情は一切持ちあわせていません。むしろMSNシステムが限界に近づいていた当時は「移籍してくれて良かった」とまで思っていました笑。だから感情的にネイマールは受け入れられないということはありません。

しかし、ピッチ内外の問題行動に目を向けないわけにはいきません。ネイマールの周辺にはあまりに問題が多すぎます。勿論、全ての出来事の原因が彼にあるというわけではありませんが、やはり彼の人間的な幼稚さが引き起こした事件が大半であるという印象は受けます。

ピッチ上では相手への挑発を繰り返し(これはまだ許容範囲)、倒れた相手に手を差し伸べて相手が手を伸ばした瞬間に引っ込めたり、挑発を受けて相手チームのファンを殴り、練習中に若手にまた抜きを食らうと怒って手で倒すなど20代後半の選手とは思えない振る舞いが目立ちます。先ほども挙げた通り、キャリア最高の思い出にPSGが敗れた試合を選ぶという他者へのリスペクトを微塵も感じない言動にはただただ閉口です。

今のバルサの良いところの1つとしてチームの雰囲気の良さが挙げられます。いや、実際に見たわけじゃないので、本当のところは分かりませんが笑。少なくとも「○○と○○が不仲である」とか「○○が孤立している」といった話はほとんど聞こえてきません。昨シーズンあったのはせいぜい「デンベレが遅刻を繰り返している」程度の話でした笑。

ネイマールは決して悪い人間ではありません。バルサ在籍時はチームメートとかなり良好な関係を築いていましたし。しかし、彼が再びチームに戻ってくることで無用なトラブルにチームが巻き込まれる可能性は十分に考えられます。良くも悪くもスーパースター然とした振る舞いをするネイマールはメディアの憶測を招きがちな選手です。

このような形でPSGを退団し、バルサに再入団した場合、同じようにしてバルサから出て行くような気がしてなりません。「メッシの後継者はネイマールしかいない」という意見も頷ける部分はありますが、今のメッシの活躍を見る限り、メッシが引退するころにはネイマールは30歳を越えているでしょう。そもそもバルサを退団した要因の1つが「メッシ」であったはずです。メッシは当時よりも衰えましたが、それでも世界のトップを走り続けています。メッシがいる限りネイマールはNO2止まりです。

 

■世代交代のために

現状、バルサはチームとして停滞しています。CLは2年連続で大逆転負けを食らい、メッシとスアレスの2トップには限界説が流れています。しかし、メッシが在籍しているうちは抜本的な改革は現実的ではないでしょう。今バルサが取り組むべきはメッシの役割を限定的なものにしながら、若い選手を積極的に起用し、メッシ引退後に訪れるであろう大改革に向けた礎を築くことです。

僕はそのステップを踏むためのグリーズマン獲得であり、将来を担うのはフレンキ―・デ・ヨング、アルトゥール、デンベレ、リキ・プッチ、アレニャだと信じています。今のバルサネイマールのファンタジーに酔いしれている余裕はありません。ネイマールの華麗なドリブルと、数年後に見れるであろう美しいパスワーク。僕は迷いなく後者を選択します。皆さんはどうですか?

 

最後までお読みいただきありがとうございました。