Hikotaのバルサ考察ブログ(仮)

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【マッチレビュー】コパ・デル・レイ準決勝2ndレグ レアル・マドリード対バルセロナ

こんにちは。今シーズン3回目のクラシコです。1stレグはカンプノウで1-1とマドリ―がアウェイゴールというアドバンテージを得た結果となりました。

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スタメンです。ホームのマドリ―はソラーリ体制のベストメンバーで試合に臨みます。バルサはリヨン戦に続きセルジ・ロベルトを中盤で起用。3トップはメッシ、スアレスデンベレが構成します。

【前半】

前半はマドリ―のペースで試合が進みます。ソラーリ体制の象徴ともいえるハードワークと組織力バルサを圧倒します。上の画像ではバルサのフォーメーションを4-3-3で表記しましたが、実際のところほとんどの時間はセルジ・ロベルトが右サイドを担当する4-4-2だったかと思います。そのため、4-3-3対4-4-2のかみ合わせということで、マドリ―は中盤で常に数的優位をキープできる状態に。バルサビダルではなく、セルジ・ロベルトを起用した理由は恐らくレギロン&ヴィニシウスが織りなすマドリ―の左サイドの攻撃への対処だったかと思われます。しかしそれにより、バルサの中盤は数的不利に陥ることが多くなってしまいます。マドリ―の3センター+降りてくるベンゼマラキティッチブスケツの2人でケアしなければならない場面も散見されるなど厳しい局面になってしまっていました。バルサは2トップが殆どプレスバックをしないため、こうなってくるとバルサの4-4ブロックは守備の重心を下げざるを得ません。守備の重心が下がるということはそれだけボールを奪う位置が低くなるということです。そこから上手くポゼッションを回復できれば良いのですが、マドリ―の素早いネガティブ・トランジションバルサの選手たちのイージーミスパスが目立ち、なかなかマドリ―のゴールまで迫れません。仮にマドリ―の第一プレスを搔い潜ったとしても、マドリ―の選手たちの帰陣が鬼のように速い(特に両翼)ため、すぐにブロックを作られてしまいます。中盤の数的不利も相まってメッシは頻繁に中盤に落ちてきますが、マドリ―守備陣からするとこれは思惑通り。一番危険な選手をゴールから遠ざけられますからね。バルサは前半まさかのシュート0本に終わるなど、完全に抑え込まれました。一方、バルサの強みを消すことに成功したマドリ―は18歳ヴィニシウスを中心にバルサゴールに迫ります。この18歳、半端ないです。正直、末恐ろしい。守備もきっちりこなしながらあのクオリティですから、恐れ入ります。チームとしても上手くヴィニシウスとセメドの1対1の機会を創出しようという意図が窺えました。セメドの対人守備は現在のバルサで最高クラスですが、その彼を手玉に取るスピードとドリブル技術は特筆に値します。前半に5本のシュートを放たれましたが、テアシュテーゲンのセーブがなければ確実に失点していたかと思います。彼にまだ決定力がないのが不幸中の幸いですが、まだ18歳ということを考えると・・・。バルサファンの多くが彼のプレーに戦慄した前半だったのではないでしょうか笑。

【後半】

相も変わらず、バルサを自陣に押し込めるマドリ―。後半もマドリ―ペースで進みます。バルサとしては得点が必須なので、コウチーニョの投入も考えなければ、と思い始めた49分。突如としてあの男が局面を一転させます。左サイドのワイドのレーンでアルバがボールを持ちます。このときデンベレインサイド。アルバに対応するのはバスケスデンベレはカルバハルが見ます。マドリ―としては定石通りの守備ですが、ここからあっさり崩されます。ハーフスペースに位置するデンベレがフェイクを入れると裏のスペースにダッシュ。この動きで完全に対面のカルバハルを置き去りにします。この動きでアルバのスルーパスを引き出すと、マイナスにクロス。これを9番スアレスがここしかない!というコースにあっさり決めてしまいます。バルサが先制し、合計スコアで1点のリードを奪います。

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スアレスの得点の直前のシーン

こちらが1点目の直前のシーンの図になります。マドリ―は恐らくSBにはバスケス、WGにはカルバハルがケアをするというルールになっているかと思うので、ここは問題なしかと。ここで僕が疑問を呈したいのはCBヴァランのポジショニング。カルバハルが右サイドのスペースを捨てて出ていったのにも関わらず、あまりそのスペースをケアしようという意志が感じられませんでした。実は前半戦のクラシコバルサの先制点も似たような形から生まれています。この時、裏を取ったのはアルバ、得点者はコウチーニョですが、その時もヴァランのポジショニングは非常に微妙でした。これは指示なのか本人のクセなのか判断がつきかねますが、ヴァランはどうにも中央のレーンを遵守する傾向があると感じています。別に中央に留まることが悪いことではありません。しかし、隣のカルバハルが人にアタックする以上、その穴を埋めるポジショニングは最低限必要なのではないでしょうか。数年前、ヴァランがマドリ―のトップチームに現れた時のインパクトは凄まじいものがありました。この選手は必ず世界有数のCBになると彼が20歳前後のシーズンに確信したのを覚えています。彼はCL3連覇の中心選手でもあり、昨年はW杯優勝を経験するなど25歳にして多くを勝ち取りましたが、当初期待されていたポテンシャルからすると些か物足りないような気もします。フィジカルは化け物級ですが、判断やポジションのミスがしばしば散見されるなど安定感を欠く試合もあります。真のDFリーダーになるにはまだまだ成長が必要なのではないでしょうか。ヴァランについてマドリディスタはどう思っているんでしょうね。僕のブログの読者にマドリディスタはほとんどいないと思いますが、是非意見を聞いてみたいです。

さて、どん底の試合内容に反比例するように得点を奪ったバルサ。勝ち抜けに2点が必要となったマドリ―はさらに攻勢を強めます。バスケスに代えて渦中のベイルを投入するなど積極的にゴールを狙います。レギロンのヘディングシュートがテアシュテーゲンのスーパーセーブを強いるなど、ヴィニシウス中心にチャンスを創出します。しかしまたしてもデンベレの動き出しがマドリ―のゴールを陥れます。今度は右サイドから。セメドがボールを持つと、SBとCBの間のスペースを抜け出し、右足でグラウンダーのクロス。ここにスアレスが飛び込むと、ヴァランが必死に食らいつき掻き出そうとしましたが、ボールは無情にもヴァランに当たり、ゴール方向に転がりこみます。合計スコア3-1で勝負あり。さらにバルサのロングカウンターからスアレスがカゼミーロにエリア内で倒され、PK獲得。これをスアレスが自分で決め、ダメ押し。バルサが6年連続決勝進出を決めました。

【雑感】

◎好チームだが、強チームではない?

昨年夏、チームの大エースでありアイコンでもあったクリスティアーノ・ロナウドが退団したマドリー。ロペテギ体制はその影響とW杯の疲労によってボロボロのまま終焉を迎えましたが、Bチームのソラーリが指揮を取るようになってから非常にソリッドでいいチームになったと思います。ソラーリはレギロンやヴィニシウスといった若手を重用しつつ、チーム全員にハードワークを課しました。ロナウドというスーパースターがチームからいなくなったことで組織力が格段に上がり、「良いチーム」になったと思います。この試合でも試合内容ではバルサを圧倒しました。しかし、結局のところ試合の勝敗を分けるのは得点です。ロナウドはチームの機能性を損なう代わりに、異次元の得点力を発揮し、何度もチームを窮地から救ってきました。この試合、マドリー優勢にも関わらず、0-3という大差がついてしまったのは決定的な選手を有しているか有していないかの差だったかと思います。ここがサッカーの面白いところであり、理不尽なところでもありますよね。ただ、マドリーの首脳陣は今シーズンを過渡期と位置付けている節がありますし、ヴィニシウスやレギロン以外にもバルベルデやオドリオソラなど将来有望な若手が控えています。来夏は当然大型補強に動くでしょうし、来季に向けての布石のシーズンと見ることもできます。少なくとも今日のヴィニシウスの躍動とレギロンの悔し涙はバルサファンの僕が将来への不安を抱くのに十分なものがありました。また来シーズンに向けて、今シーズン最後のクラシコは勝利で終わりたいはず。3日後はどのようなアプローチを敷いてくるのか楽しみなところです。

◎「勝てば官軍」としか言えない試合

バルサからすると結果勝てて良かったよねという試合でした。終始マドリーにペースを握られました。シュート数はマドリーの14に対してわずか4本。それで3得点ですから効率がいいと言えば聞こえはいいですが、ほとんどやりたいことはやらせてもらえず。メッシシュート0本というのはいつ以来でしょうか。前半テアシュテーゲンがスーパーセーブを披露していなければ完敗と言って差し支えない試合になっていたかと思われます。それでも勝つことができたのは、テアシュテーゲンとスアレスという最後尾と最前列の2人が決定的な働きをしたからに他なりません。第2GKのシレッセンには申し訳ないですが、今日はテアでなければクリーンシートは達成できなかったでしょう。間違いなく世界最高峰のゴールキーパーです。本当に感謝です。そしてスアレス。ここ数試合批判に晒され、この試合の前半も物を叩きつけたくなるような出来でしたが、それでも2ゴール。まさにこれがスアレスと言わんばかりの活躍です。結局こういう舞台で結果を残すから欠かせないんですよね。もちろんダメなところもたくさんあるんですが笑。途中交代してしまいましたので、コンディションは気になるところです。試合内容に関しては酷いと言わざるを得ませんが、現状のバルサの状況を考えると致し方ないかと…。先ほどTwitterのほうで(恐らくマドリディスタの方かと思われます)、「バルサよりアヤックスのほうがいいサッカーしてた」という意見を見かけました。はい、もうその通りです笑。今、バルサはクライフのサッカーというよりメッシのためのサッカーを実践していますからね。そもそもアヤックスは全員守備全員攻撃を徹底してますが、バルサは2人も守備しない奴がいますから到底無理です笑。今のバルサに満足している人は恐らく1人もいないと思います。だからこそバルベルデには結果が求められますし、今シーズンタイトルを逃したら批判されるのは避けられません。だからこそ今日、決勝進出を決めたことは意義のあることだと思うし、結果が出たことは素直に喜びたい。3日後にまたベルナベウクラシコです。マドリーは失うものがもうない分、死に物狂いで挑んでくるかと思います。もちろん、リーガクラシコでも勝利あるのみです。

 

 

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